灰色の空 雨の日は憂鬱
窓辺で雨粒がご挨拶
ご機嫌いかがと親しげにいわれても
あいむふぁいんと返す気分じゃない


めくり忘れたカレンダーに並ぶのは
反芻した日々
雨の匂いが染み込んで ....
四季を彩るは
地と
そこに根付く木々や草花
呼吸を彩るは
空と
そこにたゆたう陽や月


鼓動の中に記憶は流れ
五感の中に今が記される
起こり続いていくだろう全ての事柄に
無意味は存在しないと言うが
 ....
思い出が指先から零れ落ちて
悪夢に魘されるわたしを繰り返す
大切な言葉は伝わらないまま子宮まで落下
空になった口は平凡を吐き出す、



 だから、あのね、わたしはね
 えっとね、 ....
地球の海が
初めて澄んだときのことを覚えている
水色はフォーレルの一番

それからまた
スノーボールになったり
ノースポール咲かせたり
命のスープの花束
幾つも束ねて

雨上がり
 ....
何本か入ったら
道に迷っちゃって
そうしたら
住宅街の奥に
小さなお店があって
わたしは自転車をとめて
そこへ入った
テーブルの上にはメニュー
カレーとチャイとラッシーを頼んだ
水も ....
 おととい
 バイトを終えたあと
 たばこをぐだぐだと吸ってから
 そろそろ冬が春へと切りかわりますな、と
 ひとりで会話して
 お茶を買いまして
 地下鉄へ向かい
 すべり ....
言葉の要らない街で
見えない目を凝らしている
行き交う人はぶつかり合っては
次々に言葉を捨てていった

目の前に置いた空き缶に
君に似た誰かが言葉を入れた
手にしてみたそれは
まるで石 ....
今日は水族園の定休日
清掃はぼくの仕事だ
すっかり水の抜けた巨大水槽の中
頭上に燃える太陽
遠くジェット機が白い尾をひいて空を行く
濡れたコンクリの地面に空から落ちた星のように
 ....
ヘッドライトとテールライトが決着のつくことのない
鬼ごっこをしている
大人の拙いステージを見下ろす闇に
ボクは立ってる

気配もなく片足を踏み出したなら手にするチケットは
天国行きか地獄行 ....
台風や ニワトリ小屋も 飛びにけり
台風や 我が身に熱気 乗り移り
台風や グンルグンルと 空を行く
台風や 宇宙(そら)から見れば 目玉焼き
温かい雨がしとしと、と
無機質をかき消すように降っている

白いはずの朝は
目覚めることをしぶり
わたしと一緒で毛布にくるまったまま
息を数えている


愛しさ それは夢と現実の狭間 ....
 家に戻ると友人からもらった
 お香を焚いて 
 映画を見ながら
 死と酒を交わした

「明日は向こう岸の
 バッティングセンターに
 行かなきゃならない。
 ここん所忙しいんだ」
 ....
僕は太陽を盗んだ

暗闇のほうが好きだから

君も僕の太陽を盗んだ

僕を暗闇に落とした

あがいたって仕方ない

それなら暗闇で生きていく

僕は僕の太陽を盗んだ

 ....
「あの空」
ピンクのかわいい空。好きなんだぁ・・
「今」
想ってる人がいます☆
「海」
地球上をつなぐ水の溜まり場。いろんな生物を育む原点
「えさ」
いとしいお仔^^
「オー ....
田舎の首長がそっくりかえっている秋
秋桜が欠伸している
水曜日の底に沈む

おだやかな憂鬱を

静かに食む

紅色の金魚


希う{ルビ=こいねがう}

希う

明るい日差し


光はたおやかで

あまり

あまりた ....
子供ができないと日本は騒いでいる
外国から人を受け入れると政府は言う
世界は人口爆発だし
俺はそれはそれでいいと思う

だが日本は少子化に対して何もしなさすぎたと思う
男性に結婚のメリット ....
豚羊の腸と
馬の尻尾と
仔牛の皮と
鉱産資源は
酷使される

猫の毛皮が
人間の頭蓋骨が
編成に加えられる
時として


壮麗な音楽を奏でるためだけに
華奢な音列を築くためだ ....
朝起きてしばらくしたら驚愕しました。というのも両腕と首にびっしりと変な赤いぽつぽつができているのです。夢ではたまに、足にびっちり黒いミミズ腫れができたり手が蟹になったり背中がうろこむしたりするのですが .... 枝をつまんで
口にはこんで
種を
枝につけたまま
残して
きみは

二十五個の
さくらんぼを
おいしい、おいしい
と、むせもせず
たべたんだね



今日の
さくらんぼ ....
煙草が、じりじりと、音を立てて、燃える。

確実に少しずつ、煙草は短くなる。

それを眺めている瞬間も、確実に時間は流れ、

社会は、わたしの居ないところで、動いている。


煙草が ....
ソフトビニールのキューピー人形は
なだらかな尻を突き出して水中を探索し
ゼンマイ仕掛けの赤い鯨は
白い腹を見せて背泳ぎをする
目玉のシールが剥がれた盲いた緑の象は
水を飲み過ぎて横倒れ

 ....
いつの間にか
大人になっていた
少年の終りが
大人への裏返しみたいな
知らぬ間の不意打ち
大人になって
子供の時間を捜す
小さい頃 理由もなく
大人みたいになりたかった
幼年の頃
 ....
  (カワセミ!カワセミ!)

木々の重なりの一番深く
真っ暗な沢の灌木で小さな光を見つける
ポストの底に忘れ去られた手紙のように
思い出せないのに忘れられない
ちいさな鳥の形を
手 ....
ボクらの世界は相変わらず何も変っちゃいないさ
キミ、ボクの声がきこえるかい?

選ばれていったキミ、闘いの日々だというじゃないか
大丈夫か?体など壊していないか?
誰よりも強いキミのことだか ....
いつか行こうね


約束を果たされぬまま

いつしかあなたは

私のもとを去って


私はいつか

約束は果されると

信じきっていて


秒針の動かない時計が

 ....
鋭く口を開けた 激しい暴力の傷

穏やかな 美しい死が覗いている 傷口

きれいな肌 シミ一つゆるさない 美しさと健康
暴力と死を恐れる心が隔てていた 広大な世界

あんしんと安全と ....
「なにも着ていないの? ひとつ
あまらせているから、きみにあげる。」
待ちに待った、台風の日です。
家に上げたら、育つのにどのくらいかかるの
か、あと数秒で折れてしまいそうなきみが傘
で ....
長いブロンドの髪を靡かせて、あの娘が私を待っている。
早く行かねばならぬ、彼女を待たせるわけにはいかない。
走りながら噴水のウンディーネを横目で見る、私を見ていた。

薔薇の咲いた庭を駆ける、 ....
ああ、神よ
何故私を生んだのか
何故世界を創ったのか

答え、神なんていないから
何も生みもしなかった
何も創りはしなかった

だからちっぽけでどうでもいいような願いは
叶いはしない ....
はだいろさんのおすすめリスト(217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春玉ねぎ- ことこ自由詩5*09-4-25
包まれて- 見崎 光携帯写真+ ...5*09-4-18
目眩まし虹色ファック- capri*自由詩109-4-17
88鍵のためのエチュード/天地無用- 海里自由詩209-3-23
入った- チアーヌ自由詩609-3-22
クリスチャン・ベイル- 露崎自由詩109-3-8
嘘を愛する- 智鶴自由詩209-2-10
清掃日和- shu自由詩708-12-25
現実以上、理想未満- もこもこ ...自由詩3*08-12-19
台風_____(2003.5)- guchi_k俳句108-12-11
蕾のココロ_2- さくら自由詩4*08-12-9
リバースライブ_後- crowd自由詩108-12-6
- 中谷 カ ...自由詩108-12-2
『46words_about_lightside_and_h ...- 長谷川智 ...自由詩2*08-11-2
瘡蓋カサブタ傘豚- 草野大悟自由詩108-10-8
水曜日- 自由詩308-10-4
笑止化。。。- 灰色の夢 ...散文(批評 ...108-9-22
ヴィオロン- KETIPA自由詩108-8-27
ASEMO- ふるる散文(批評 ...14*08-7-25
晴れ、今日はさくらんぼ- 草野大悟自由詩408-6-28
煙草- 燕(ツバ ...自由詩208-6-26
プール- 沙虹自由詩508-6-14
いつも同じ- フクスケ自由詩208-5-19
夜想曲(_reverse_)- たりぽん ...自由詩10*08-5-11
シリウスの海- 西日 茜自由詩10+*08-5-10
いつか- 自由詩108-5-5
松井冬子_賛歌_- いねむり ...自由詩108-4-21
生育暦- つめきり自由詩808-4-17
植物園- 白昼夢自由詩3*08-4-10
素敵過ぎる夜明け- 紫音自由詩108-4-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8