すべてのおすすめ
神に祈る価値はあるのかと
少女に尋ねたら
当然のように頷いて微笑んで
其の瞳がいやに澄んでいるのが気に入らなかったから
ピストルを取り出して
引き金の部分を舐めさせたんだ
火薬の匂いがした ....
何が悩みかって・・・?
ニキビ
あ、今笑ったでしょ?
そんな事かよって思ったでしょ?
乙女にとっては深刻なのよ?
一体全体何が原因なのかしら? ....
仕事に疲れ果て
家路に着く
誰もいない
カップヌードを食べて
ベットに寝転がる
あー明日も早いんだよね
あー癒しが欲しい
あーうるさいテレビ
あーエプロンまいて夜食
あーお米何合 ....
ねえ
こうしてね
そうか
こうしてか
今日もふたりは指に巻きつけた赤い毛糸に
愛を掬う
啜りあい貪りあい鬩ぎあい /すすりあい/むさぼりあい/せめぎあい
赤い ....
わたしの 心の 奥底に
降り続く 雨を
見抜いたのは きみ
幼い頃の あの 忌まわしい過去も
人前では 何もかも
笑い飛ばして 切り抜けて来たのに・・・
「隙を見せた方が負けなん ....
重い扉をゆっくり開けて
ビルに盗まれた青空を探す
声ならまた明日探せば良い
君の空白を少しずつ
満たしてあげたい
笑顔なら造らなくても良い
君の現実を少しずつ
溶かしてい ....
あかりを 消して
ひらいたら きずあとを
指で なぞって
たがいの からだを
すみずみまで 読む
青春をしようよ、少年少女
あつく高まった君の素肌、
僕にはたまらない刺激さ。
額があついの、あなたのキスが
熱を帯びて丁度甘がゆい痛みへと変わる。
くらくら眩暈すらして ....
お酒が入ったからでしょうか。
文章を見てしまったからでしょうか。
最近元気が無いからでしょうか。
何だか切ないです。
誰かと、ゆったりと。
コンビニで買ったチューハイで良 ....
見よ!この空を
私は冷たい塊の上に立って
流れ行く雲を眺める
金が流れていく空中庭園には
眩暈と倦怠が空を飛ぶ
暗い牧場には
金に眼が眩んだ蝿が集った豚の屍骸がゴミ箱に溢れ出す
違法 ....
荒んだ感情に とがった心で
向き合えば互いに傷ついていく
しょせん人間はこんなもんだよ
エゴでヒトを傷つけていく
戦のない平和な世界を 望めど叶いそうもない
いつの時代も 戦 ....
まだかまだかと
それは待ち続け
当たり前
という名の定義を
打ち破った
遠いどこかからは
なにも聞こえない
遠すぎるから
だと思えたら
(いいのに)
....
今日は何の風?
昨日は優しかったなぁ
今日が例え批判の嵐であっても
そこを切り裂けば
きっとそこにはソヨカゼが吹いているよ
あたしは あんたのことがきらいだと言う
たてじまのTシャツを着たあんたは 聞こえないふりをして
うすべったい腹を 時計まわりになでていた
あたしには なんの文句もない
いつもど ....
いっぱい喋って
いっぱい笑って
いっぱい隠した
1番したいのは
いっぱい泣くことなのに
それだけはできなかった
今まで、本気で人の為に祈ったことはあるのだろうか
いまから。
戦争するから、
戦闘するよと言われたので、
ぼくは真っ先に、
一番高いところにいる。
ヤツを殺した。
勝った。
勝ったので、
ぼくは成り上が ....
正距カトラリー。ダイニングまでがあまりに遠い。
右目を庇いながら脚を交える。椅子の位置は知っていた。
跫音と確かな意識で歩測している、という感覚に慣れたころ
今度 ....
あわせ木材の
硬質な床の
ブーツで歩くと
カツカツというような
壁は白く
地中海の日差しを
思い出させるような
家具は猫足で
懐古趣味宜しく
アンティークな匂いが
ほんのりと漂うよ ....
降り積もる白雪は
全ての音を吸い込んで
今日も視界を埋めてゆく
白く閉ざされた世界の扉に
近づく不安は忍び足
積み重なった雪が溶けるとき
あなたの気持ちが解ければいいと
そう ....
親の為
夫の為
子供の為
年老いた母
自分を犠牲に
愛情を振りまいた
泣き崩れて泣きに泣いた
不幸の数だけ喜びは増える
生命保険が満期になり
家族を国内旅行に
招待するって ....
少しでも多くても不仕合わせ
思うようにならないことが積もり
この世で何より重力を増す
叶わぬことが多すぎて
願うことさえ忘れてしまった
もう夢は夢でしか観ない
....
オオカミさんは おなか
いっぱいに なったらしく
ドアノブに 残念ながら
本日は おやすみです
と 札がかかっていた
*関連作品
オオカミさん→http://po-m.com/fo ....
少年は必死になって
学校から出された計算練習を
こなしていた
その数に何の意味があるのか
少年にとって関係のないことだった
この宿題を終わらせて
遊びに行くことの方が大切だった
仲間とと ....
君が、
昨日よりも
薄く
見える
数ミリ
ばかり
気のせいだろうか
この世界の
奥行きが
昨日よりも
薄く
見える
今日という
平面に
僕たちは ....
シンバルたたけ、おさるのおもちゃ
目玉をぐりぐり回転させて
前歯をぎぃぎぃむき出して
シンバルたたけ、おさるのおもちゃ ピッ
ピッ。コンビ二の緑の制服を着たきみは
手際よくカゴから商品を ....
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
"Don't Kiss My Tail"
あたしの尻尾にキスをしないで、
あたしは気高い黒猫乙女。
つんと澄ました鼻先も、
....
インコが、ぴーちくちちちと鳴きます
空には大きな雲がゆっくり流れて行きます
風はまだ少し冷たいですが
日は少しずつ暖かさを増しているようです
さわわ、と風が街路樹を撫で
どこか遠くの懐かしい ....
もどかしさを知らなかった頃
いつだって笑っていられたような
そんな幼い頃
僕はまだうんと子供で
いろいろな大きさの虚像を見て育った
何も知らない方がいいのだ、と
父親が言ったのか
....
1 2 3 4 5 6