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今日は水族園の定休日
清掃はぼくの仕事だ
すっかり水の抜けた巨大水槽の中
頭上に燃える太陽
遠くジェット機が白い尾をひいて空を行く
濡れたコンクリの地面に空から落ちた星のように
 ....
ヘッドライトとテールライトが決着のつくことのない
鬼ごっこをしている
大人の拙いステージを見下ろす闇に
ボクは立ってる

気配もなく片足を踏み出したなら手にするチケットは
天国行きか地獄行 ....
温かい雨がしとしと、と
無機質をかき消すように降っている

白いはずの朝は
目覚めることをしぶり
わたしと一緒で毛布にくるまったまま
息を数えている


愛しさ それは夢と現実の狭間 ....
 家に戻ると友人からもらった
 お香を焚いて 
 映画を見ながら
 死と酒を交わした

「明日は向こう岸の
 バッティングセンターに
 行かなきゃならない。
 ここん所忙しいんだ」
 ....
僕は太陽を盗んだ

暗闇のほうが好きだから

君も僕の太陽を盗んだ

僕を暗闇に落とした

あがいたって仕方ない

それなら暗闇で生きていく

僕は僕の太陽を盗んだ

 ....
「あの空」
ピンクのかわいい空。好きなんだぁ・・
「今」
想ってる人がいます☆
「海」
地球上をつなぐ水の溜まり場。いろんな生物を育む原点
「えさ」
いとしいお仔^^
「オー ....
田舎の首長がそっくりかえっている秋
秋桜が欠伸している
水曜日の底に沈む

おだやかな憂鬱を

静かに食む

紅色の金魚


希う{ルビ=こいねがう}

希う

明るい日差し


光はたおやかで

あまり

あまりた ....
豚羊の腸と
馬の尻尾と
仔牛の皮と
鉱産資源は
酷使される

猫の毛皮が
人間の頭蓋骨が
編成に加えられる
時として


壮麗な音楽を奏でるためだけに
華奢な音列を築くためだ ....
枝をつまんで
口にはこんで
種を
枝につけたまま
残して
きみは

二十五個の
さくらんぼを
おいしい、おいしい
と、むせもせず
たべたんだね



今日の
さくらんぼ ....
煙草が、じりじりと、音を立てて、燃える。

確実に少しずつ、煙草は短くなる。

それを眺めている瞬間も、確実に時間は流れ、

社会は、わたしの居ないところで、動いている。


煙草が ....
ソフトビニールのキューピー人形は
なだらかな尻を突き出して水中を探索し
ゼンマイ仕掛けの赤い鯨は
白い腹を見せて背泳ぎをする
目玉のシールが剥がれた盲いた緑の象は
水を飲み過ぎて横倒れ

 ....
いつの間にか
大人になっていた
少年の終りが
大人への裏返しみたいな
知らぬ間の不意打ち
大人になって
子供の時間を捜す
小さい頃 理由もなく
大人みたいになりたかった
幼年の頃
 ....
  (カワセミ!カワセミ!)

木々の重なりの一番深く
真っ暗な沢の灌木で小さな光を見つける
ポストの底に忘れ去られた手紙のように
思い出せないのに忘れられない
ちいさな鳥の形を
手 ....
ボクらの世界は相変わらず何も変っちゃいないさ
キミ、ボクの声がきこえるかい?

選ばれていったキミ、闘いの日々だというじゃないか
大丈夫か?体など壊していないか?
誰よりも強いキミのことだか ....
いつか行こうね


約束を果たされぬまま

いつしかあなたは

私のもとを去って


私はいつか

約束は果されると

信じきっていて


秒針の動かない時計が

 ....
鋭く口を開けた 激しい暴力の傷

穏やかな 美しい死が覗いている 傷口

きれいな肌 シミ一つゆるさない 美しさと健康
暴力と死を恐れる心が隔てていた 広大な世界

あんしんと安全と ....
「なにも着ていないの? ひとつ
あまらせているから、きみにあげる。」
待ちに待った、台風の日です。
家に上げたら、育つのにどのくらいかかるの
か、あと数秒で折れてしまいそうなきみが傘
で ....
長いブロンドの髪を靡かせて、あの娘が私を待っている。
早く行かねばならぬ、彼女を待たせるわけにはいかない。
走りながら噴水のウンディーネを横目で見る、私を見ていた。

薔薇の咲いた庭を駆ける、 ....
ああ、神よ
何故私を生んだのか
何故世界を創ったのか

答え、神なんていないから
何も生みもしなかった
何も創りはしなかった

だからちっぽけでどうでもいいような願いは
叶いはしない ....
耳をふさぐと
潮騒が聞こえる

その向こうから
誰かの悲しい
声が聞こえる

耳をふさいでいた
掌をあわせて
真実に触れてみる

変わらないことと
変わることは ....
ミッドナイトデスローズに気をつけろ
忌まわしきあの夜 お前が遺したメッセージ
何を言っているのかさっぱりわからないので
家に帰ってからお父さんに聞いてみたら
わからないことがあったからといって ....
家に入ると
音をたてて雨が
降って来た日
僕は心を失くし
愛情の伴わない
告白をした

東京6時41分
金沢6時51分
大阪6時51分
広島7時2分
那覇7時6分

深夜のタ ....
  チェーンがディレーラーをすり抜ける音
  始まりのいつもの儀式
  数秒間の加速のあと静かに静止する
  制動機の動作確認、これも儀式
  そして百メートルごとの加速機を通過しながら

 ....
東京の山中に梅花をさがす
そのための前夜祭がおこなわれた

きみは友だちと肴を集めた
ぼくはウィスキーと葡萄酒を用意したが
梅酒のないことを悲しんだ
宴たけなわ
酒と肴の上に
三月の雨 ....
飛行機飛んでました。
おっきな木の上に登ってまっかな太陽から逃げて、
飛行機見つけました。
ああまた空襲警報がうーうー鳴るんかな、
ぐるぐる回るそいつを目で追いかけていたら、
ぴかり ....
窓辺に立ったあなたは
たったひとこと
「外へ行きたい」と
言った。

もしかしたら
私の隣りにいた
あなたは
私よりも
おとなだったのかもしれないと

少しおとなになった
私は ....
見上げる瞳には
鉛色の空
閉園を告げるメロディが
流れ出す頃
キリン舎は空っぽのまま

僕ら いつのまにか 大人になって
優しい瞳を 置いてきた

キリン舎では
母と子が
桃色の ....
16年経って動かなくなった壁の
パチンコ屋の景品の
時計の匂いがする

雪が屋根を揺する日に
凍えた足を挟んでくれた
シワシワの両脚の
安心の匂いがする

肝臓をやられ
病室で孫の ....
ペンキ屋がつぶれてしまった
モンスターに滅ぼされたんだって
近田くんが教えてくれた
でも近田くんの家は貧乏だから
信用してはいけないんだって
もうこんな時間だ眠たいねぇ
どんなドリームをみ ....
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