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宵に待つ 一条の恋 春の路

窓を拭く 指の無言に 促され

アクセルを 優しく吹かす 恋心

ブレーキを 踏めば夕闇 追いすがる

遠ざかる テールランプは 赤い糸

ど ....
吸うほどに 浮いて沈んだ 青い筋

折からに 鎖骨を越えた 雲の影

桜散り 耳にも息を 吹きかける

唇は 何が詰まって 見つめたい

水玉は うぶ毛で触れて 熱さます

糸 ....
恋人に 戻って祝う 受話器越し

嵩む文 覚えた文字も 褪せぬまま

愛の名で 伝えられない 夜もある

その顔を 見知らぬ人に 重ね抱く

一年の 長さが知れる 人の生

祝杯は ....
夕暮れの城

ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
 横たえられた貴女
 緩やかな緊張に伸びる身体

 山
 胸を吸い取り
 旋回する鳶は私

 海
 月に曳かれ
 道跡を渡る貝は私

 波の華が夜空を
 散って涙する
 けれ ....
ネットしてる場合じゃない
今日は仕事の初日
ひげ切り整えて
歯ぁみがかなきゃ
おくれっちまう
風呂は沸きすぎ
やがて16ビートを刻むだろう
なのにこんなコトバ打ち込んで
それでも目一杯 ....
指の跡 みじかい文の うらおもて

いまさらの 恋が見えない あぶり出し

ときどきが どきどきするほど わるい恋
電熱器を横に食す
ことし最後のみかん
そのたくさんの房
ひとつひとつがいのちで
手につくつめたい湿りがちの
粉のようなものもいのちで
すじもいのち
黒くて
安塗りの
ディスカウントセ ....
さちさんの折釘さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ドライビング・ハイ- 折釘川柳404-5-6
フェティッシュ- 折釘川柳404-4-30
誕生日過ぎて- 折釘川柳304-4-30
夕暮れの城- 折釘未詩・独白604-3-22
波夜に歌う- 折釘自由詩304-2-14
ネットしてる場合じゃない- 折釘未詩・独白304-2-12
恋文と恋の三句- 折釘俳句704-2-12
いのち- 折釘自由詩203-12-28

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