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宵に待つ 一条の恋 春の路
窓を拭く 指の無言に 促され
アクセルを 優しく吹かす 恋心
ブレーキを 踏めば夕闇 追いすがる
遠ざかる テールランプは 赤い糸
ど ....
吸うほどに 浮いて沈んだ 青い筋
折からに 鎖骨を越えた 雲の影
桜散り 耳にも息を 吹きかける
唇は 何が詰まって 見つめたい
水玉は うぶ毛で触れて 熱さます
糸 ....
恋人に 戻って祝う 受話器越し
嵩む文 覚えた文字も 褪せぬまま
愛の名で 伝えられない 夜もある
その顔を 見知らぬ人に 重ね抱く
一年の 長さが知れる 人の生
祝杯は ....