波夜に歌う
折釘

 横たえられた貴女
 緩やかな緊張に伸びる身体

 山
 胸を吸い取り
 旋回する鳶は私

 海
 月に曳かれ
 道跡を渡る貝は私

 波の華が夜空を
 散って涙する
 けれど…

 貴女が聴くのは
 海燕の 愛の歌




自由詩 波夜に歌う Copyright 折釘 2004-02-14 18:25:04
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