たまゆらぐ
あきのひとみで
草のなかにかくれた
君をきいている

何かにすがりつきたいふうな君は
細い、ほそい線になって
なまみの月を仰ぎ
永いときを抱え
ふるえる

｛引用＝
　.... 片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな 　.... わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです

だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりす　.... おっぱいはとても醜いものである。

おっぱいが素晴らしいものであれば、女たちはそれを私に見せるはずだ。

だから、私はおっぱいはとても醜いものであると断言できる。 イカが身投げをするという
夜も明けきらぬ浜辺に
それは自分のせいではない
波のせいだ
卵を産み子孫を残すには匂いが必要だった
深い海の底は何も匂わない
母たちは求めて浮上する
そして波に　.... 　
紙の羊が
食べたそうにしていたので
紙の草をつくった
　
今日はたくさんの流れ星だね
　
あれはホタルさ
　
きれいだね
命みたいだ
　 入園して夢の国に来た
金払って夢の国に来た
千葉に夢の国があった



東京ディズニーランドへようこそ。
臆病な僕は、夢の国の愉快な仲間達から逃げてしまう。

彼らは
おどけた仕草　.... 人間が滅びることがせかいへいわになるとおもいます
そう、ゆとり教育を受けた大学生が声高に主張する
滅びる、の意味は
きっと、辞書をひくところから始まる

愛がせかいへいわにつながると思います　.... 　
食べものが
食べものでなくなるとき
食べる
行為をあきらめた
音がする

音色と音色が音もなく
鳴るとき

卵が割れたり
割るしかない朝が
人の意識に
訪れる
　 一人称にわたしを選んだときに、わたしの中で何かが定まったような気がしたことにも気づかずに生きてみました。誰もが等しくも、そんなに愛おしくもないけれど、立ち止まる分には時は同じように流れるみたいに。　.... 悲しみから抜け出せない時は
逆に明るくポップな曲を作ることにしている
あぐらをかいて床に座り
ギターを膝に抱き
最初の指は決してマイナーを押さえないよう

歌いながら
少しずつ構築さ　.... 私はクッキーを焼きたい
できたての甘い匂い
サクサクの食感
それだけで幸せになってしまうような

自分の懐かしさを受け継がせるかのように
子供に甘いクッキーを食べさせてあげたい

それ　.... 裏木戸を開けると
ひぐらしがないている
あの木の下
薄暗い桜の木の下で


闇間に鼻緒が見えている
そり返った白い足の指が
細い脛が折れそうにのびて
あの時もひぐらしがないていた
　.... スガイは或る貧しい村の生まれである
彼は五人兄弟の長男で
下は四人とも妹であった

スガイは十歳のときに夢を見た
光り輝く犬が　お前は医者になれ　と言う夢であった

スガイには両親が居な　.... 豊田さん…。
あぁ、豊田さん…。
君は僕の後ろの席に座っているよ…。

君は美少女ゲームに興味があるかい君は美少女ゲームに興味があるかい
君は美少女ゲームに興味があるかい
僕の「電撃G's　.... 公園で蝉の骸を踏む乾いた音に
夏の日差しが醒めていきます

夏は生まれゆく季節ではなくて
燃え尽きていく黄昏だから
皮膚の下を流れるもののような色で
手の届かない場所へ
沈んでいくのです　.... マジにミラクルがもうすぐそこをとおるのがわかる

おれたちは
どこに浮かび上がり、
どこに染み込んでいくんだろう

真昼のみずあび
世界で一番きれいな
ひかりのうでが砂をい　.... 土壁に
埋もれかけたものの目を見る
目はひとつ
緑に笑む


魂を摑まれている
銀の髪を見ている
無を動くたび
どこからか声がする


蜘蛛の巣の風
　.... 真っ青なネコが動物園から逃げ出した。
翌日、ゴシップ紙は我先にと騒ぎ出した。
右の人差し指と左の薬指を擦り合わせると、奈良の山奥にいるその青いネコが「みゃあ」と鳴くのが聞こえた。
その声だ　.... 　
友だちの
りんご畑から
りんごを盗んでしまった

十数年後
街でばったり
友だちに会った

一緒にお酒を飲んだ
ふところには
あの日のりんごが
ひとつあった

りんごは　.... それは
細く透明な糸に操られた
いっぺんの羽である
淡いひかりに温められた石のうえに
ふわり、着地しそうにみえて
寸前で自由に浮上する

どこかへ帰着しようなどという
よこしまな結び目　.... 　
靴が発光している
朝の
淋しいところで
　
漁協の職員が
咲いた
　
僕はお花畑の
人みたいに歩く
　 僕のクレパスは
どうしてみんな長さがちがうのだろう
買ったときにはどれも同じ
だけどそれはあたりまえのこと
黒が一番先に短くなる
デッサンでもつかうし
影をあらわすのにもつかうし
僕は簡　.... 　


君のみどり色のところを
ぜんぶ
静かにしてしまおう

僕たちのゆびさきは
それはきれいな舵だ
このすこしの世界では
なくこどもと
あくたの色はもう見えない
ただ
朽ち　.... 音の陰の音たち
ゆうるりと振り向く
何もない場所に
署名はかがやく



落ちそうな首を片手で支え
どうにか眠り
どうにか覚める
音を見るたび　さらに傾く

　.... 　

なにしろのろわれた生というやつだ

男文化へとへと
君のねーちゃんは
「男だってよ」の電話に
ぎゃんこぎゃんこ泣いたんだぜ
蝉がないてた
ねーちゃんもないて
あんちゃんたちは　.... 　人が欲しかった未来的な機能
　過去へのタイムスリップを可能にしたのは
　彼らだろう

　半永久的に維持され
　薄れゆく記憶にも臆さず
　少年の笑顔が少年であり続けられる場所は
　も　.... 鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、

さかなのゆめに朝がくる



ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶

水の
においの
シーツを背中に
　.... 聴講生の多くは蛸で満たされて居た
烏賊の訓導が講師を務めて居た

朝に桃を食べてため息をつくと癌が治るそうです、以上
烏賊は手短に話を済ませると既に時の人となってアルプスホルンの穴へ飛び込　.... 夏の青空にサナトリウムの白い壁が
セラミックナイフのように突き刺さる
静脈に流れる爽やかな風を感じるように
鉄格子の越しのひこうき雲は流れて
エアコンの室外機からの水溜まりに太陽が
反射して　....

笹子ゆらさんのおすすめリスト（111）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
交感する秋の声紋	- 佐野権太	自由詩	27*	08-9-10
オーパーツ	- モリマサ ...	自由詩	29*	08-9-3
いつかぬくもりがもどったら	- タマムシ	自由詩	12*	08-9-3
おっぱい	- がん	自由詩	2	08-8-31
イカ・セミ・バッタ	- tomtom_poem	自由詩	3	08-8-25
ペーパー・シープ（流れ星）	- たもつ	自由詩	12	08-8-25
東京ディズニーランドへようこそ	- 青木龍一 ...	自由詩	10+	08-8-25
せかいへいわ	- アオイリ ...	自由詩	5	08-8-25
意識の音	- 小川 葉	自由詩	6	08-8-21
ある日のデッサン	- かんな	自由詩	7*	08-8-20
暮らすように歌う	- RT	自由詩	7	08-8-19
私はクッキーを焼きたい	- さとう　 ...	自由詩	10*	08-8-19
日暮れの家	- 石瀬琳々	自由詩	26*	08-8-19
スガイのこと	- 吉田ぐん ...	自由詩	20	08-8-19
豊田さんが泣いちゃった。みんながなかなか死なないから。	- 青木龍一 ...	自由詩	10*	08-8-17
季節は生まれたりしないのに	- たりぽん ...	自由詩	9*	08-8-17
宝石	- モリマサ ...	自由詩	17	08-8-16
夜とまなざし	- 木立　悟	自由詩	2	08-8-15
脱走	- 詩集ただ ...	自由詩	2	08-8-15
りんご	- 小川 葉	自由詩	7	08-8-15
朝のイマージュ	- 佐野権太	自由詩	8*	08-8-15
ペーパー・シープ（花）	- たもつ	自由詩	3	08-8-14
「クレパスで同じ空を描きたい」	- ベンジャ ...	自由詩	4*	08-8-14
ぺぱみんとあいす	- 縞田みや ...	自由詩	10*	08-8-13
空と魚	- 木立　悟	自由詩	7	08-8-12
録音	- 縞田みや ...	自由詩	3*	08-8-12
アルバムと写真	- doon	自由詩	2	08-8-11
プロミネンス	- 千波 一� ...	自由詩	24*	08-8-11
出鱈目でない事を願う	- 間村長	自由詩	2*	08-8-10
盲目の夏	- 皆月 零� ...	自由詩	6*	08-8-10

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