すべてのおすすめ
ごはん
うまい
ごはん
うまい
きれい
わたしはまだ
だいじょうぶだなって思う
君も
同じ夢をみたのかい
思い過ごしなら
私に空を見上げることを
させないで
紫の酒を
ソーダで飲むような
甘くて痛い酔いのまま
次の月の晩
ふたりのそれが
正夢になる ....
正気で話ができるひと
天然ボケのふりをするひと
自分が正論のひと
気づいてないひと
弱さを隠そうとするが故の人
わたしは最近
苦笑ばかり
わたしは
ここから地上を見ている
大気で霞む昼にも
誰かが見つけてくれる
よく見れば味気ない天体であるのに
そんなに想うのは
わたしが最後の衛星だから
振り返らない
嘘の顔
嘘の ....
メリーゴーラウンド回転木馬
どうしてみんな白馬なの
リアルメリーゴーラウンド回転木馬
黒馬茶馬
たてがみつかんで
メリーゴーラウンド回転木馬
乗るよりも
眺めてるほうが綺麗と
思っ ....
どぉー
と真っ直ぐに降る雨は
あまり見なくなった
雨じたい
いまは
よく見ることもない暮らしぶりなので
乾燥している
どうやら
気づいてもないけれど
他の人も
そういうも ....
人の仕事までとって
頑張ってみせても
それ
本物じゃないでしょう
アナログでごめんなさい
真似すればいいなら
得意なほう
だけど
私の作ったものを
愛してくれてありがとう
....
土曜日も学校があった頃の話
お弁当だった
わたしはよくお弁当を忘れた
作ってもらえなかったのではなく
わたしが忘れて学校に行くのだ
姉はちゃんと持っていく
姉はおか ....
ミシンがあれば
何枚もの布を繋げる
ただそのような作業を
無心に延々続けていたい
すきな色の糸を買おう
下糸を巻こう
すすめすすめ
布地の野原
かつて
好んで ....
揺すりませんけれども
揺すっても
もう二度と起きないような気がするほど
深いところに行ってしまったような
今夜のあなたは
自分の進んだ道によって
苦しめられている
気がしてならな ....
足の爪を切ってくれるんですか?
お断りします
自分でしますから
その節はありがとう
どうにも
せり出したお腹が苦しくて
足の爪が切れなかったんです
....
健全な太陽が
窓の外の林を眩く照らし出した
光は
優しく全てを温めてゆく
直視できなかった
きっと涙がこぼれてしまう
疲れ果てて
こんなにも痛んだ胸に沁みて
今わかった
尖っ ....
ばあちゃんは髪結いになりたかったのだと聞いた
襟足を剃ってもらった
花嫁になるでもない子どもの頃に
髪結いの修行のために東京へ向う前の日
じいちゃんと結婚することが決まった
ばあ ....
別に
怒っているわけじゃ
ないんですよ
いまは
ただ
あの鼻毛が赦せないんです
そりゃ
私にだって
鼻毛ぐらいありますよ
下から覗けば見えます
ふつうに
黒々 ....
冬晴れの日の夕暮れは
裾が桃色の霞がかっていて
焚き火の白い煙低くなびいて
それは今日が穏やかだったことを
私に教えている
白い犬は躊躇を止め
黒い目を真んまるくして
きょとんと首を ....
机の上の
時計の針がとんでもない時間を差していて私を驚かせるから
君はもう
信用できないね
と無意識が壁の時計を確認する
電池のせいではないから
接触が悪くなっているのだろうと
思う ....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい
白いカップに淹れて
ください
珈琲は
正装で飲むものかと
私を大正時代に連れて行って
銀の匙で
薄色のスー ....
死ぬことを想像しない日は
一度もなかった
愛しいと想う気持ちの現れない日は
一度もなかった
私は今日で
13515日目の私である
今日までの私は
生きているとは言わず
実は ....
荒んでしまうから
自分の一画だけはきれいにしておく
飾らない
飾りはきれいにするときに邪魔だから
テレビなんか見ない
見たいけれど
それどころじゃない
....
今日は
なんか変だ
誰もいない部屋で
テレビがひとり
喋ったり笑ったり画面が変わったりしてる
ふと
その音が聞こえたら
もの凄く哀しくなった
テレビ ....
東京に行ってみたい
しかし
一人で東京どころか 上野にも行けない
南には 一人で行けない
グリーンの窓口がなければ 切符も買えない
上野に行ったならば
あの人と デート出来るだ ....
9月は
臨月の母の腹に 私がいたのでした
空気が風が 金木犀色に満ちて
稲穂は波うち
大群のトンボの羽光らす 黄金の夕焼け
そのとき
ほんの暫く 時間が止まる
....
ぼろぼろにちぎれたスリッパを履いていたら、
「お願いだから、それはやめてくれ」と言われて、
つい、
「はい」なんて 答えてしまったけれど、
いいじゃない、べつに
他人に見 ....
いつまでも履かれない靴下が
階段にころがっている
カルピスの
ブルーが目を引く
やっぱり青が好きだと思う
汗をかいたグラスの
カランカランが
眠気を誘 ....
どうしようもなく疲れてしまって
人間をやめたくなる気分とか
眠ったままもう二度と起きなくてもいいという覚悟のために
心残りに
いま
すべてを注ごうか
私が手を離さなければ
私が目を ....
先生を探しています
親のでもなく 夫婦のでもない
友のでもなく 隣人のでもない
わたしを愛してくれる先生です
誰にも他にも
眼差しを向けず
そらさず
わた ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
わたしは
そのうち猫が飼いたいのですが
あの人は 寂しがりやなので
犬がほしいと言ったのです
わたしは 寂しい家がすきなので
犬がいる生活は
気持ちが散漫です
....
『ありがとう』
せめてもの ご恩がえしと思ったんですけど
あなたは しわ枯れた手で
それすら私にかえして
帰るときには いつも
余るほどか
±0にしてくれるん ....
ええと、
いつの間にか 物覚えが悪くなり、
それは多分、
以前、携帯メールを待ちすぎて とか、
頬杖をついて
パソコン画面をボーッと見ていて
頭もボーッとなること ....
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