私は大丈夫をいくつ届けたのだろう

透明な彼女は
今にも白い光の中 消えゆきそうだったのだ
”四六時中”は彼女のそばにあるけれど
重い闇だったと泣いていた
透明な手足をうんと伸ばして 世界 ....
ペッ、
地面に唾を吐いたら、
そこに
てんとう虫がいた。

羽を一枚無くしたのか
もう飛べないらしい。
それでも
一生懸命
どこかに行くらしい。

カラカラ
突然、踊りだし ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
「寒い寒い」
と言いながら
君は服を脱ぐ

「まったくだ」
なんていいながら
僕も服を脱ぐ

どこの雪山でもない
関西の片隅で
僕らは
お互いを確かめ合うように
確かに
しっ ....
星砂の夕べ
ファクスからでてきた
きみが
あんまりうすっぺらで
それはそれは
過日の約束ほどに
ぺらぺらだったので
ぼくは


受信エラー。


とだけ 書いて
南の窓から ....
ピエロの「ぴ」は
ぴゅうって吹く風の「ぴ」

ピエロの「え」は
えーんっていう泣き声の「え」

ピエロの「ろ」は
色も形もなーんにもないロマンの「ろ」

じゃないことは解ってるんだっ ....
冬が街をすっぽりおおったら
この心も凍りついて
何も感じなくなれるかな?
君の心はすでに
凍りついているようだけど

バス停にたたずんで
はるかに見わたせる
せわしい時を
待っている ....
あぁ

という間に
冬が過ぎて春を飛び越えて夏の風になり
秋のすべてを閉じ込めて
あたし
25歳


もう
なんだか やんなっちゃう

カレシと別れてから
カラダがじんじん  ....
季節が変わる

気づかないくらいにひっそりと

空が色を変え

風が匂いを変え

木々が葉を散らし始める



わたしたちは

何を見ているのだろう

雨が降り

 ....
依存している
依存している
アンタが居なくなる
そう考えるのが一番怖い



依存している
依存している
君は麻薬
そう思う自分に対し苦笑がこぼれる




お互 ....
半泣きの月を見上げてこんばんは

背筋に刺さる いくつもの瓶
壊れた背中を抱え込み
優しくさする その腕と
作り笑いも 爽やかな

あれから幾晩たったかな

満月の 兎は赤い眼をこす ....
やがて来る、終わり、に向かって
ぼくたちはひた走る

ともすると
くずれて、皮膚さえも通り抜けてしまいそうな
微粒子たち、
さらら、さらら、な
透明、な

前ばかり見ていたら
追い ....
あるとき 泣きたくなって

でも 上手く泣くことが 

できなかったので

半ばムリヤリ

「泣けるから!」と貸してくれた

レンアイ映画を見た



やっぱり それでも
 ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
風はいつでも強いかな?
空はいつでも暗いかな?

ちがうよね

やさしい風も
あかるい空も
あるじゃない

不幸ばかりは続かない
素直になろうよ
私たち!
心のわだかまり
な ....
木洩れ日
まぶしい
夏の午後

見上げた
そらから
見え隠れ

青いお空
かくれんぼ
小さな小鳥
かくれんぼ
人の向こう側に横たわる人よ
横たわる人を跨ぐ人よ
潰された眼は見ていただろうか

白く透ける少女の抜け殻を
地下水脈の夜光虫を
皮膜に隠された結晶体を

地は焦げるほどではなく ....
 きみとぼくは
 泣きながら
 ダンスを踊り
 磁石の月に
 吸い寄せられる




 空の終わりに
 ぼくの汚れた靴と
 きみの破れた
 ドレスの裾が
 ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
そのひとが来ないことは
わかっていたけれど
約束からもう一年過ぎてることも
わかっていたけれど

盛大なアブラゼミの合唱の下
私は待っていた
夕暮れがきても
まだ蝉は鳴きやまず

 ....
田舎から出てきたばかり
まだ都会に慣れていない
デートの仕方も知らず
ま、若いからあっちのパワーだけは全開

お金も持ってないし
住んでるところも地味
ついでに見た目も地味
でもよく見 ....
台風が来ると
海に行くバカ、は、私の男。

台風バカ。

荒れ狂う波に
飲み込まれて死んじゃっても知らないよ。

波に流されてしかも
テレビのニュースでも流れちゃって
私以外の ....
カップめんにお湯を注ぐ
ふと見ると
テレビの前に
男がごろんと寝ているので
わたしも隣にごろんと転がってみる
意味なくいちゃいちゃする
あっちこっち触ってみる
3分間
「あなた」の中に

「わたし」がいるかどうかを

知りたくて 書かれる

たくさんの言葉

その中に

わたしは 含まれるだろうか

言葉の中に含まれる わたしは

いま  ....
夕焼けが終わって

静かな 一人の部屋

大きな巻貝のラジオに

ヘッドフォンをつないで

目をつむると

どんなうたが

聞こえるでしょうか
風鈴を木にくくり付け
鳴るのを待ちながら
昨日を振りかえる
TVをつっけぱなし
パジャマで
膝をかかえている


今日をみわたす
パンツがすこしくらいみえても
ひらひらのスカートが ....
悲しみに暮れる街並み

小さな水の粒子が彼女の頬をそっと濡らしていく

その涙は誰のため?

霧雨が街を

真っ白な彼女の喪服を濡らしていく

雨足が強くなる

その涙は誰のた ....
いつからだろう
寂しいと言えなくなった

そっと隠れて溜息をつき
全てを覆い隠してしまう
そんな技を
覚えたくなんかなかった

大丈夫よって笑顔
幸せだよって笑顔

これが仮面と ....
ふうわり 心地よい うたは
ふと めをつむり 眠くなり

つらぬくような つらい詩は
ぼろぼろ 泣けて 目が霞む

胸のあたり に くすくすと
笑える詩 には 逆らえない

 ....
「ほんとはね」
爆弾を仕掛けてるの

あなたの急所を
探り当てたよ

遠まわしに少しずつ
見えないように
わからないように
気づかれないように

ねえあなた燃えちゃうよ
燃えち ....
天使さんのおすすめリスト(125)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
透明な彼女- たちばな ...自由詩7*04-11-30
てんとう虫- 月山一天自由詩5*04-11-23
業歌(ひとつの腕)- 木立 悟自由詩504-11-23
ある夜のできごと- ヤマト自由詩104-11-23
迷い星- 望月 ゆ ...自由詩8*04-11-23
ピ_エ_ロ- ミサイル ...自由詩404-11-19
北風- 春日野佐 ...自由詩304-11-17
カレシの黒光り- ポチット ...自由詩2*04-10-20
「_季節とともに_」- 椎名自由詩3*04-10-19
依存症- ふじわら自由詩3*04-10-8
- ukiha自由詩104-8-27
プロセス- 望月 ゆ ...自由詩104-8-26
けっ- ソラ太自由詩2*04-8-14
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5
涙のち虹- 春日野佐 ...自由詩3*04-8-4
かくれんぼ- 春日野佐 ...自由詩204-8-4
散水塔に虹- がらんど ...自由詩12*04-8-4
磁石の月- カンチェ ...自由詩6*04-8-4
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
アブラゼミ(百蟲譜29)- 佐々宝砂自由詩304-8-4
子犬くん- チアーヌ自由詩704-8-3
台風バカ。- 大西 チ ...自由詩5*04-8-3
3分間- チアーヌ自由詩404-7-19
わたし- こむ自由詩304-7-19
- こむ自由詩104-7-19
3日分の風- 湾鶴自由詩504-7-19
街灯- 長月 猫自由詩104-7-19
「_質問_2_」- 椎名自由詩3*04-7-5
うた- 砂木自由詩11*04-7-4
爆弾- チアーヌ自由詩904-7-1

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