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東京近郊の街のクリスマスには雪が似合わなくて
サンタクロースの正体がこの僕だと
子供たちは知ってしまったけれど
それでもプレゼントはうれしいもので
僕のことをパパサンタさんとか呼びながら
....
携帯電話のカメラモードを
セピアにセットして
梅雨の晴れ間の街を歩く
写り込む世界は
春まだ浅い砂浜で風に吹かれ
総てをなくしてしまったことを悟った
あの時のまま止まったように
....
立ち止まっています
雲を眺めるくらいしか
能がなくて
あぁ ぁ ぁ
も ぅ
何処へ行けというのでしょう
あなたは
....
息を止める
薄く広がりゆく世界
油膜の浮いた
美しい世界
僕は睡魔と闘いながら
クダラナイ言葉を零している
コポコポと鳴る携帯
水没して窒息して
できれば海の近くに住みたかった ....
静かに醒めながら燃えていたい
夏の陽射しに身を溶かしながら
冬の大気にカラカラに乾きながら
感性は既にブスブスと燻されて
炭を纏って汚れちまって
地肌なんて見えはしないしそのうえ
燻さ ....