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あんたの1メートル上空の
地上権と
あたしの1メートル上空の
地上権を
交換するの

そレで
あたしの匂い
あたしの甘やかな匂いを
あんたにいっぱい嗅がせて
あんたの一切の先取特権 ....
封筒をあけずに
君からの手紙を読む

(もう街は雨雲でおおわれています
(まだ雨は落ちてはこないけれど
(まるで街全体が行方不明になったみたい

そう、風に
誰かの手紙がとばされ(行方 ....
誰かが結び目をほどくように
この世からすべての母はいなくなってしまった

それからというもの
わたしたちはわたしたちのてのひらに
なにかしら母と呼べる物を乗せ
黄昏の明かりにそれらをかざし ....
悲しいぼくの胸を
夏の夕暮れの風が吹きぬけても、
時に現実として、
ぼくの胸のこの痛みは、
なつかしい思い出ですらありうるのだ。
この星をめぐる、
情熱に関するいくばくかの
光の残滓とし ....
母さん
ぼくの血は
あの鳩の眼よりも
薄い色なのですか
すでに色褪せてしまった繃帯が
風になびくのです

母さん
ぼくはまだ
あのデパートの屋上で
迷子のままなのですか
いまでも ....
羊歯が葉を裏返し
白い歯を見せて笑う
日陰の庭で
ちいさな神様が
泣いている

山じゅうの
虹を融かしこみ
熱い涙をながし
泣いている

(ちいさな神様の
 まっかな
 まっ ....
不意に
あたし窓と
繋がってしまう

鉛筆で
描かれた
教室の

田の字のあたし

とても
赤い空が
あたしの中
震えてて

どんな
ちいさな欲望も
残さず
きれ ....
花眠り
肌透きとおる
独りわれ
蒼き午後の
はぐれ子となりて
自分の薄皮一枚残して
そっくりそのままの詩である

―何、それ、
 少しの秘密?

光る銅製の浴槽から
海はあふれだし

―ほら、膝っこ少年。
 匂いを、かいでごらん

時間が ....
ぎゅっと握りしめた
こぶしの隙間から零れ
夜の奥底に染みてゆくもの

去り行く後姿に
聴こえぬ声で
いつまでも叫び続けるもの

(時間の純粋結晶が
 悲しみなのだということ)

 ....
夕焼けにむかって
走りつづけ
夜から逃げる逃げる逃げる
ことから逃げてきたぼく
だから
太陽に追い越されちゃって
月にも追い越されちゃって
星だとか人参だとか
スパゲッチイだとか
も ....
静かな海の音を聞いていた
映写機のカスカな響きの合間に

革命前夜とはかくも
激しく静かであろうか

(わたしは波の大きさを知らない)
(わたしの足音はもう響かない)

おびただしい ....
和泉 輪さんの青色銀河団さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
液体となった太陽が滴りおちる青い波間で- 青色銀河 ...未詩・独白707-2-7
(ノート)- 青色銀河 ...未詩・独白307-1-13
黄昏譚- 青色銀河 ...自由詩707-1-4
蒼い街- 青色銀河 ...自由詩405-7-27
季節- 青色銀河 ...自由詩1204-8-27
八月- 青色銀河 ...自由詩704-8-1
春の火- 青色銀河 ...自由詩704-7-3
春午睡- 青色銀河 ...短歌304-4-29
SPRING- 青色銀河 ...未詩・独白304-2-22
悲しみ- 青色銀河 ...自由詩504-2-15
ひとり- 青色銀河 ...自由詩204-2-11
静かな海の音- 青色銀河 ...未詩・独白404-2-2

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