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早い朝の淡い光線に君は濡れながらそれでも整然とした様子でそこに生きていた、俺は喉に突っかかるような痛みを覚えながら君の名前を呼ぼうとしたが、記憶に栓をされているみたいにそれはままならなかっ ....
むしり取られた神経から泣声ばかりが漏れる、濃縮された諦観の長雨だ、半分萎えた視神経が見つめたがるのはいつも俺自身の完全否定に繋がりそうな朽ち落ちた景色ばかりで、穿孔、穿孔、穿孔、穿 ....
蠱毒の蠢きを
舌の先で舐めながら
に、いち、にの
拍子で噛みちぎる
春の息吹
散らかした喰いかすは
この世の
死体めいている
目を開けぬ ....
きみの左胸をすりぬける
すこし気の早い夏のあらし
ぼくは痛んだ胸をうけいれて
ポエティックな名前をつける
風が強すぎるから
騒がしい街が
まるでおだやかな森 ....
濡れた路面に散らばる娼婦どもの本心だ、からのボトルに詰め込まれた浮浪者どもの読めない手紙だ、衝突事故の後しばらく放置された車がさんざっぱら垂れ流していったガソリンにティーン ....
車体を軋ませながら
ショッピングモールの駐車場の出口をかすめてゆくキャデラック
ハウリン・ウルフが辺りを
ビリビリと揺らすほどに吠えてた
けたたましく鳴きながら ....
甘ったるい香りが行き惑う
薄暗い通りで路上にしがみついて
行き合わせた奴らに悪態を吐いていたんだろう
すれ違うだけの相手なら溜め込むようなことはないから
少なくとも、仕掛けた方の胸 ....
しおれ落ちかけたまま凍てついた薔薇の花弁にお前の名前を書いて跡形もなくなるまで深く愛そう、それは留まった生でもあり早まった死のようにも見える、街灯の様に頭をもたげて…リノリュー ....
どんなふうに始末をつければいいのか判らないからただそこに投げ出してあるだけだ、よしとしなくても構わないから関わらずに放っておいてくれ、生きるために投げ出しているものに調和を ....
お前の独りよがりな情熱が俺の精神に水を差したので
俺はお前の存在を心から消し去ることに決めたんだ
くるぶしのあたりの身に覚えのない引っかき傷みたいに
いつの間にか消え ....
どんなかけらもここには残らない、あなたの涙が乾いた地面にさらさらと染み込んでも
誰が気にとめる間も無く風に踊り始めてしまう
あなたは自分が無力だと知る、思惑など所詮は身 ....
古く哀しい裏通りを急ぎ足で歩き過ぎたら
今にもお前の呼ぶ声が聞こえてくるような気がして
すり切れた俺は気が気ではなかった、あの、あの曲がり角から
軸をなくした ....
傷み過ぎる眠りに夢を忘れた、翳りながら覆される朦朧とした光、俺の脳内には
目覚めと共に忘れてしまう残像だけがまたたいた―残像(現象の幽霊たち)
部屋の隅に転がるとぐろを巻いたストッ ....
くちばしのみだらな小鳥を二羽絞殺する黄砂にまみれた二月の昼下がり、人差指にまとわりついた赤インクのような小さなドット、嘘みたいな薄情な赤、だけど寸前の生命の確かな終り…なめて綺麗に ....
魂の裾野を幻覚が越えてくる火曜日、虚ろな目をしたテレビ・タレントが掌だけで盛り上げるような調子、いじけた雨粒が果てしもなく降り続き書こうとしていた言葉のことを忘れる…軋む椅子に ....
上皮が裂けた左手の指にいつか巻きつけた絆創膏の糊の痕、冷たい、冷たい気持は午後を滑落しながらやがて来る夜の暗闇の中へ俺を誘う、そんな景色は何度も見た、そんな景色は…まるで形 ....
くだらないこと考えてないでアタシのここにくちづけしなさい、いっときだけなら愛よりも素晴らしい夢を見ることが出来るわよ
アンタみたいな迷える子羊を戒律からラクにしてあげるのがアタシの役目
今 ....
生温い血を流しながら踊ろう
取れそうな手首を取りあって踊ろう
すでにくすみかけた
白目を見つめあいながら
次々と
奇妙なうめきをこぼす
唇をふる ....
細かい砂つぶてを一身に受け続けるような目覚め
ちぎれる呼吸を統制しようともがきながら
窓の外に君臨する朝日の純潔さに
どうしようもない恥ずかしさを覚えてしまう始まり
俺の朝は裁きだ ....
バスルームの隅に腰を下ろして、お前は世界が滅びる夢を見てる、古びた壁のタイルの亀裂からはみ出た小さな甲虫が眼を潰された預言者のように出口を探している…開ききらない錆びた窓か ....
水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ
音楽が消えた劇場のような、ただ空間する日常
ドニ・ラヴァンが手のひらを撃ち抜くシーンを
目の ....
地殻の下で芽を出した植物の憤りなんてものがお前たちに想像できるかい、ただひたすらな気持ちこそが薄暗い心を地上へいざなう、なんて、本気で信じているわけじゃないんだろ?キラキラが降 ....
お前の奥底で悲鳴を上げたおぞましい感覚の吹きだまり、沸き立つマイナスの腐臭を浴びながら幾時間が過ぎただろう…お前は歯の裏にこびりついた、些細な食物のかすのことばかり気にしてすべての ....
暴動の幻想の中で肋骨をいくつか失った、痛みは果てしなく体内を駆け回る、霞む視界の片隅に紛れ込む原色の感情、コンクリの壁にもたれた時の洒落たボディのアジテイターの薄笑い、誘っ ....
不死のまぼろしに怯えた昼下がり、食いかけたドーナツを駐車場のゴミ箱に破棄して
敷地の終わりの公衆便所で泣くように吐いた、意識は未消化のパン生地みたいで
流しても ....
ブラック・ライダーが首筋を滑る音があまりに心地よくて
日付の変わるころに眠りを忘れたんだ
隙間だらけのパーカッションの
間を縫うようなダミ声のエコーの中に神が居た
神なんていう ....
いつかおまえの胸もとに流れた歌のことを思い出す、たとえばとある冬の
心まで凍てつくような寒い寒い夜中のこと
くすぶるだけのストーブ、空っぽのキッチン、それでも
あの時お ....
横たわる過去に手を添えながら眠った
まだあどけなさの残る女の汚れた横顔
真っ直ぐに純粋を求め過ぎてしまって
気づいた時には取り戻せないほどの傷みを背負っていた
溢れるほ ....
吐こうとした言葉はすべて懐に隠して、手元で何度となく弄んできたようなものばかりを並べて、それを予防線と呼ぶことにしてなんだか満足した、申し訳なさを匂わせるみたいに段階的に光度を落として ....
取りこぼした一日のことを思いながら濡れた路面を漂っている午後の温い焦燥、底が破れ始めた靴のせいで靴下はすぐに嫌な湿気を持つ―吐き出したガムの形状が悲惨な最期を遂げた誰かみたいで、名前を ....
北村 守通さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(66)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
Fish
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
2*
09-6-1
俺はそのまま死ぬ気はない(Visions_Of_War)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-5-24
死の花・言説アドレサンス
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-5-5
サンドイッチ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-4-22
天国の扉
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-4-5
俺のアッパー・カットはすごく下から
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-3-29
夜歩く死体と色眼鏡(そしてやがて来るクライマックス)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-3-28
鮮やかな薔薇が浄化する姿を
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-3-17
死人(しびと・Emによるテンポ・ルバート)
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-3-8
シェリフ、嘘っぱちの銃を
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-3-2
フェアウェル
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-2-19
いつかどこにも行けなかった旅人のはなし
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-2-12
嚥下
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-2-9
殺しに到る感情のラインβ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-2-8
風船
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-2-3
宵闇、半端な色味の懐かしい影と紛れ込んだゴブリンの鋭利な指先
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-1-25
薄汚れた、だけど素敵な
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
09-1-22
三拍子が変拍子(耐えがたい悪臭のワルツ)
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-1-19
執行猶予
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
09-1-18
REBET
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-1-15
受光
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-1-13
誕生はまだか、誕生を知っているか、誕生を、誕生のことを
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
09-1-5
狂えないというゴキゲンな現象の中で俺は歯ぎしりをする、そして ...
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-12-31
瓦礫の上で行くあての無い祈りが始まる
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-29
半端な命は下水管で腐敗するんだ
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-18
グッバイ・ブラック・ライダー
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-15
いつかおまえの胸もとに流れた歌のことを思い出す
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-14
手遅れの迷いが映し出すものは
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-12-1
ナイフ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-11-2
刻まれたものは擦り切れるまでは息遣いで在り続ける
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
08-10-28
1
2
3
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