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夢を見る

なくなってしまった花園が
満開の花たちであふれているのを
今年の春も暖かい
鳥たちも歌っている
真っ白なドレスを着た少女が
花びらを一つ口に咥えて微笑む

噴水の近くに小 ....
あの光るのがカシオペアなのだと
教えてあげたいのだけれど、この葉蘭は軽すぎて
そこまで遠くへは飛べないだろう

時系列順に吹雪に襲われて
髪の先が針のようになる

瞬きする間に
川を見て我思う
その源の遠さを

時を隔てゝ巡り会う偶然と
この足で立つ大地の必然
水面の耀きは一瞬たりともとゞまらず
似て非なる形を繰り返す

遠くの雨の記憶
人々が流す汗や涙の記 ....
冬鳥の啼く声も掠れ
野火煙る薄闇に
遠い鐘の音とともに
虚ろに舞う、
まばゆい欠片たち

山颪(おろし)の風に攫われる
か細い梢の一瞬の落花、
土に眠る豊かな彩りと
ひややかな水の命 ....
呼吸は細く、長く
ゆっくりと繰り返す

名前もないような草がざくざくとしげり
時折ぽつぽつと色が見える
それは例えば蓮華草であったり
ぽこぽことしたシロツメクサであったり
小さく眩しい菜 ....
神に捧げる慰めの唄
悪魔がつかさどる哀しみの歌
天使が身にまとう憐れみの唱
地球が歌う亡びの詩

そしてせかいはうたでみちて

君の声が聴こえない
君よ

強く羽ばたき
何処へ翔び発ち…
何処まで翔びたい?


君よ

わかってるはずさ
あの峰を越えられないと…
それは偉業でなく無謀だと…


君よ

知っ ....
暗い薄墨色の空を
綿ぼこりのような
存在感のない雲が満たしている
空がすごく低い

薄い夜空から落ちる雨が
僕の身体に滲みこんでいく

街灯に透ける僕の指
二重にブレてぼやける
街 ....
 

目の見えない猫に
少年が絵本を
読み聞かせている

まだ字はわからないけれど
絵から想像した言葉で
ただたどしく
読み聞かせている
 
猫は黙って
耳を傾けている
少年 ....
dawn, down the wind
西風が
暁の女神を迎えに来ました

眠気覚ましに
またたびたみん
リリエンタールの飛行機械に
薔薇の装備

ペットボトルロケットには花の種
 ....
地球の海が
初めて澄んだときのことを覚えている
水色はフォーレルの一番

それからまた
スノーボールになったり
ノースポール咲かせたり
命のスープの花束
幾つも束ねて

雨上がり
 ....
ぼくを二度寝させた

ふくよかな光と水色

朝から黄砂で太陽は

鏡のように

鏡のように


空、風、なみだ

空、風、なみだ

ぼくらは忘れよう

旅立つ日々だろ ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
長い長い、ゆめが落下して
重さを忘れたわたしは、大きな幹の鼓動を聴いている
その音と音のリズムが春の速度と似ていて
甘い甘い、きみも落下する
そこらじゅうに溢れているのは、
多分、今年の
 ....
美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている

驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えて ....
 空を舞う白いなみだ
 近く遠く
 リフレインする
 乳白色の風

 手のひらに
 あるものはすべて
 目を閉じていても
 哀しみは
 感じない

 だけど
 何故だろう
  ....
 城の王は風だ
 王座に
 塔に
 かくれ部屋に
 風が住まう

 不安そうな顔をした
 雲が
 城を

 塔の暗闇は
 王者の輝き
 深淵の光は
 風の中の闇
 闇に沈殿 ....
空の涙は

私の手のひらで

悲しみを預けながら

そっと

冷えた空気に混じりあう


音もなく消える

その悲しさを

何に伝えたらよかったの
呪いが呪いに接しては咲く
蒼を渇きに支配する
指の火口を巡る文字
岩に硝子の星を描く


咳音 空洞 ふたつの旗
熱水 痛み
しずくがしずくでいられる時間に
空は数度 ....
欠けた月に

満月でなければと

筆を入れるより




欠けた月灯りに

広がる裾野の息を見る



欠けた月の声を聴く


欠けた月灯り ....
したたる、したたり、

侵食しはじめた月夜に
手足はどこまでも深く伸びている

やさしく影を包み込むようにして
月は、静かにあたたかい

当たり前のようにそこにいて
闇が照らすはずも ....
ぬらりひょん


つかみどころなんてあってたまるか
若い頃の苦労はすぐに質入れしたし
長い物は巻かれるふりして帯にした
真っ正面から当たるなんてドジは踏まない
折れない柳は風を知り尽 ....
ろくろ首


それにしてもあなたを待ちすぎました
わたしの断ち切れぬ想いはあの日の
あなたのうしろ姿に縋りついたままで
身体だけが狂おしく軋みながら
いくつもの夜を越えて来たので ....
少年兵は、往かねばならない。 
夜の荒野を独り 
俯く黒い馬に{ルビ跨=またが}って 
{ルビ碧=あお}い軍服を身に纏い 
黒帽子の羽を{ルビ靡=なび}かせて 

日々の戦で亡き友の 
 ....
溜め息が黒くなるほど
吸い過ぎた夜の霧
額から抜け出る空虚は
僕の全てな気がして泣けた

空を等しく分けようとして
失った自分の足元
音も立てずにそろりそろり
世界が通り過ぎていく
 ....
空ではなくて
そこにある月

その月をとって

暗くなくて
明るくない月

鳴かれるのではなくて
鳴く月

木から木の実を集めるように
川から魚をすなどるように
空からとって ....
大きな水槽の中に入ってしまったのは、
久しぶりだった。


そこは、ゆらゆらうごめいていて、
別々の世界が水素と酸素を融合させている。


やさしみの泡は、その中をぷくぷくと
漂って ....
 
雪の上に寝そべりながら
ぼろぼろと落ちてくる雪を見ていると
それは錯覚なのだろうけれど
空をどこまでも昇ることができる

このまま
天国までいけるような気がして
目を瞑り
目を開 ....
  いまここにこうして
 「在ること」
  それが当たり前と ....
鳥取の冬雲が北風に迷っています
今日は大潮だというのに月が
複雑にからまっているのです

 私の言葉は上手でしょうか
 そんなことよりも伝えたいことの、
 たとえば月の輪郭を
 なぞる指 ....
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