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全てが死んでしまったように
静かなこんな夜は音楽を聞こう。
のびのびになったカセットテープか
溝が擦り切れそうなレコードに入った音楽を聞こう。
出来れば音源の奏者はもう死んでいたほうがいい
 ....
楽器を操る人から
音楽が聞こえてくる
ジャンルを語る人から
うたが聞こえない
欲しいものはなにかの名前
なんかじゃない

   百科事典が世界を壊していく
   たとえば民族
    ....
月光を手繰る振りをしていたら
どうやら海が釣れてしまった

窓を開けているんじゃなかった

部屋に溢れたいっぱいの海は
両手で抱えられる所かますます増えて
わたしは飲まれた

手 ....
遠くの爪に
みつからないように

黄色花を押さえている
茶色の小枝を拾う

被告はどなた

しきりのような小声
さえずる陽射し
火と火の違いもわからぬうちに
わたしたち とは語らぬように
言葉への畏れを絶やさぬように


入口にある目は
実の奥にある目
森をひとつ逆さまに呑む


水を見たら ....
私は売る
大切なもの
私の
私だけの

世界は
最初から決まっている
レアメタル
危険水位

少ないもの
限りあるものに
価値が
人がひれ伏すのなら

私には
あるじゃ ....
恐れた 君と離れること

懼れた 君を失うこと

でも君はわたしの誰かではなかった


怖れた 君のこと

畏れた 君と同じ人であること

こんなに愛しくても
こんなに恋焦がれ ....
白い絵の中に
あたしひとり
どこかしらへ続く道の上を
あるいている
果てなのか
入り口なのか

雨が降ってきた
どこまでも{ルビ清=す}んだ
スコール 激しく
白い絵は白いままで
 ....
天涯孤独だからさ…
それは、あなたの口ぐせ

帰るべき家があって
待っていてくれるひともいる

それなのにどうしてそんなことを言うのだろう

こころの空白を満たそうと
終わりの無い旅 ....
夜明けに眠る猫

寒さを凌げるならどこだっていいの

今夜は誰の軒下

月に啼くウサギ

ぬくもりが欲しくて自分のひざを抱きしめる

明日は誰に夢を売る

うそつきが好きよ
 ....
ことばの森の中
今日も歩き続ける

迷い込んだ
ずっと奥深く
流れていく
ささやかな小川は
さら さら と
どこに
流れ着くのだろう

ことば
それはただの
ツールにすぎない ....
確かに君の口は動いた
「さ・よ・な・ら」
信じていいんだね
あの日、二人で落ち合ったホテルは
もう潰れてないけれど
あの日、二人で分け合ったホタテは
もう消化されてしまったけれど
あの日 ....
さあいよいよ
螢の季節が近づいて
探し始めるのです
はかなく綺麗なものを
風景に重ねたいと
螢を狩る人が
暗闇にうごめくのです

もうそっとしておきませんか
いのちの営みの輝きは
 ....
若草色に綴じこめた瞼のうえから
わずかに身をのりだして夜明けを待つ
もう 冷え切った息を止める必要もない
もう
五月だから

去年の金魚
紅い軌跡を残したまま闇に ....
そこにあるものは


全面を青く塗り潰した

あたかも絵のように飾られたもの


ある男は言った

ただの青かと


ある女は言った

涙の絵なのねと


子供は言 ....
閉め切りのカーテン
何色のどんな柄でもよかった
ピーナツをかじりながら
大嫌いなジュースの作り方ばかり
ずっと思い出してた

信号機の跡には
いま
犬小屋が建っている
列車のとま ....
さすらいの
すべてがやさしく
しみるとき
風の
しるべの
まぶしさが、近い


背中や肩を
通うながれは
さらわれまい、とした
ひとつの道すじ

だれかの瞳に
年月に
 ....
月が蠍になって 空は痛みに泣いて
翠色をした空虚が 私を籠めて

造られた北風と太陽
雨は未だ降っていますか
左の腕に絵を描いた
ずれて重なる細い線

戸惑い沈む夜に 朝が盗まれました ....
憧れの夜 夢みるは夜
人は光をともす
乳飲み子は眠る

眠りを妨げるのは 飢え
飢え が 夢からうつつへ
声を あげさせる

そうして光の乳房にすがることができたなら
 ....
グランドの脇に
今日
ひまわりを植えました。

 球児ばかりを
 尊いかのように
 騒ぎ立てるメディアは
 嫌いなのですが
 どうしてでしょう
 あなた方を見ていると
 なんだか泣 ....
えぇ 私は折れた傘でございます。

そうです、もう役には立ちません。

捨てるのも面倒です。

ご迷惑おかけします。

イテテ そこは逆に曲げられると どうも ねぇ。

自分なりに ....
夜のドレープに裂け目が入る
夜明けが裾にそっとくちづけると
私はすべてを脱ぎ捨て
一羽の鷹になって飛んでゆく
まとわりつく冷気を翼で切りながら
あなたを求めて飛んでゆく


   私は ....
好きとか嫌いとか
そのような感情と同じ速度で
五月の空はわたしのこころを蝕んでゆく

そして陽射しに揺れる葉桜が
散り行く先など知る縁も無いように
他者への憎しみを
こころの襞奥に抱え込 ....
残像を組み立てていました
それは最果ても永遠も知らぬ 孤独な作業でした
自分の醜悪さと隅っこに残った光 それだけが材料だったのです

それで あなたを 作れると 思っていました

思い出の ....
沼に沈み
泥を愛した
苦しく重いこころを
抱きしめたまま

窒息する森
痺れた月光
吐き出せない砂利のように
時の流れが喉に詰まる
翳りの中の黒い影
どこにもいけずにたゆたって
 ....
できれば少女のまま
死にたかったのに
 
 
星を撃ち落として
泣いた
 
 
冷蔵庫のなかの花は
ひんやりしてた
 
 
リボンは全部
捨てた
 
 
だれかの孤独を ....
 
鼓動のように雨戸は共鳴し
残余するものはもう何も無い
火傷の痕は指に育まれ
心の貧しいものだけが
人になることができる
その線をこえてはいけない
黄土色の骨に包まれた肉体
もはやそ ....
どれだけの人が 失恋の詩を 書き綴っているのだろう
どれだけの人が 悲哀の詩を 書き記しているのだろう
どれだけの人が 自嘲の詩を 書き殴っているのだろう
どれだけの人が 妄想の詩を 書き留めて ....
風に乗せて飛ばす花びら
薄紫色の想いを込めて
勿忘草の空へ問いかけるの
憶えているかしら 花の色
風も季節もあの頃のまま
ただあなたの心だけ変わったの
ねえ時を止めて
おとぎ話をこわさな ....
      最後の /色

      残されたままに/
/ひとつの ....
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