すべてのおすすめ
ちょうどいい
ぐらいの悲しみをちょうだい
とんがりすぎてない
痛みをちょうだい
そしたら
きっと 幸せだから
笑ってばかりは 哀しいし
泣いてばかりも 可笑しいでしょう?
....
ああ 雲ひとつない
騒がしい季節が終わって
空も
心を一つに決めたんだね
学校ひけたら
駆けていく
あの駄菓子屋は
今も そのまま?
鬼ごっこした
松ばやしは
いつの間にか
駐車場
それでも
ここは あの頃の匂いがする
初めてキスした
公園の ....
子どもの頃
毎日なんか 食べられなかった
母さんと おつかいに行って
ときどき買ってもらって
店先のベンチで食べた
さほど高くもない
小さなカップのアイス
嬉しいのは
冷た ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない
誰が読んでくれるでもなく
ただ
収められてゆく
落胆のため息とともに
それは ....
いつも車で通った道を
自転車で走る
この坂は思った以上にキツイ
けれど下り坂は
気持ちいい開放感
大きな樫の木は
いつもより大きくて
一時停止
下か ....
〜かあちゃんが
作ってくれる弁当は
新聞紙に包んであって
友だちの
可愛らしいランチバッグの隣で
開くのは 恥かしかった〜
きれいな黄色の卵焼きと
赤いプチトマト
ウ ....
商店街で見かけた女の子
オムツで丸いお尻を振りながら
パパに手を引かれて歩く
ただ
歩くことの夢中
自分の足が
交互に前に出てくることの不思議
パパに手を引かれていることの
無意識 ....
説明が出来ない
キッチンの片隅
気付かれないように
涙が流れた
想いは
こぼさないように
シンクの横に
そっと置いたまま
君の夕飯を作った
テレビに目をやりながら
明るい声 ....
私には家族がいて
一緒に笑う友達がいて
柔らかく抱かれてくれる仔犬もいて
だから
思ってはいけないことなのかも
“ひとりぼっち”だなんて
・・・・
きっとこの“ひとりぼっち” ....
手を差し出せずに 僕たちは
手を繋げずに 僕たちは
それでも互いの温もりを
感じたくって
確かめたくって
他に知らなかったから
蹴ってみた
ぶってみた
突き飛ばしてみた
踏み ....
君は僕無しでも生きられるかもしんない。
僕も君無しでも生きられるかもしんない。
でもね
君は君無しでは生きられないし
僕も僕無しではいきられない。
君の君には、僕がいた時間が含まれていて
....
まあるいね
こんもりと
きいろいね
くっきりと
わらってる
うたってる
さぼてんの
はちのすみ
はるですよ
はるですよ
ここにいま
いきてるよ
式に歌う最後の曲は
嬉しさと寂しさで
下手くそになるね
仰々しく受け取った
証書もただの紙切れかもね
これっきりの帰り道
証書の筒を振り回して
今まで
たいして好きでもなかった ....
あなたが死んだら
私も死んでしまう
そうなのかもしれない
よく 聞く台詞だし
でもね
あなたが死んでも
私は
なんとしても
強く生き抜くわ
それぐらいの覚悟 ....
シャツとセーターを
いっぺんに エイッ と脱ぎ捨てるように
思い切って
まだ冷たい風の中に
私をさらしたら
その勢いに 驚いて
くよくよする私も
ピョンッと飛び跳ねるかもしれない ....
恋をしていた
たぶん
していたんだと思う
バラ色の生活を
夢見ていた
幼い想像で
こんな
冷蔵庫の奥で干からびた漬物を
片付ける為ではなく
マドレーヌなんか焼く為に
台所に ....
こんなにちっぽけなものでも
ここにある と 静かに語る
ただ黙って積もり
その日の風に 明日の模様を描く
その日の波に 昨日の夢を揺らす
永い永い時間を抱いて
ここにある と 静か ....
どうにか起きた
朝5時前
闇には 冬がまだ居座る
動きたくない
温もっていたい
そんな心を 叱りとばして
私の今日が始まる
辛いなあ
眠いなあ
だ ....
でっぱらない 私
仲間と入ったレストランで
おんなじものを食べて
美味しいと騒いでる中で
一人だけ
まずくて食えないとは
言えない
まあ 好みは色々だからねえ なんて
誤魔化したつ ....
ほんのつまらないものにも
隠された意味があるのだとしたら・・・
どうしても捨てられない
くたびれたぬいぐるみ
君はずっと見てきたんだ
転んで擦りむいた膝小僧も
叱られてこぼした涙も
....
正直に言います
今 あなたを見つめてました
ふいに目があって
慌てました
アッカンベェをしました
正直に言います
アッカンベェは 嘘です
心でそう言っ ....
お母さん
僕を行かせてよ
このままここに
張りついてはいられないよ
新しい靴は
履いてみただけじゃ
いいか悪いか
わからないよ
歩いてみなくちゃ
走ってみなくちゃ
転んでみなく ....
たくさんのガラクタの中から
どうにか使えそうなものだけを拾い集めて
この国を作ってみました
某大統領の
20年前にボツにされたPR用写真とか
某独裁者の
校正もしないで出しちゃった自叙 ....
空がこんなに澄んでいるから
泣き顔じゃ
いけないと思った
髪を綺麗に切って
君に逢えばいいと思った
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