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母がぼくの肩に交じり
ぼくはぬるいお茶をこぼす
夢をも一度
ハ行に注ぎ入れて
湯気を吹き
そっとすする

ほら お食べ
銀のお椀に
盛り切れないほど いっぱいの
夢だよ
飲みきれ ....
小さな嫉妬の粒を
指先でつまんで丸めてみる
日暮れて家へ帰ろうと思うのだが
行く先が知れない

たくさんの人たちが
出立する暮れ方の川辺の
薄れていく土手の向こう
たわんでいくぼくの背 ....
昨日のことはよくわからないけど
明日のことなら思い出せそうな

シャンプーみたいな朝です

高校生は修行者のように林間に列をなし
小さな耳に枯れ下がるイヤフォーンと
丸い掌に膨れ上がるケ ....
白金の雲が天球を流れ
大きな波はぽちゃぽちゃと音を立てて
わたしたちは海を見下ろす小高い丘陵の
点のような椅子に腰掛けていた
腰掛けて
水平線のあやうい空気の色をなぞりながら
ゆっくりとテ ....
電車は遅れてやってくるだろう
通勤客も 学生も
深く蔭を巻く階段の一足ずつを
うつむいて上っていくだろう

すべて死すべきもの
と歌われた地上で
今日もなお月は
広がる木々の枝々に黄色 ....
深水遊脚さんのオイタルさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母がぼくの肩に交じり- オイタル自由詩7+*16-9-21
小さな嫉妬の粒を- オイタル自由詩516-3-26
昨日のことはよくわからないけど- オイタル自由詩6*14-10-18
海辺の丘陵で_〜Sせんせいに〜- オイタル自由詩6*13-8-10
すべて死すべきもの- オイタル自由詩4*12-8-26

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