深夜
耳たぶを踏まれ目を覚ますと
肋骨が無い事に気がついた
慌てて起き上がろうとしたが
胸がクラゲのように揺らめいて起き上がれない
しょうがないので首を曲げて目線を横にすると
小人達が腰に ....
大切な人が死んだとき
勿論、ぼくは生 ....
最初の給料で買ったのは、何を隠そうからあげくん。
質の悪い油で揚げたギットギトのからあげくん。
これから先、子供も出来て本当に生活できるか不安なからあげくん。
嫁と喧嘩して晩御飯が無くてもあるよ ....
もう遺伝子にくみこまれている業、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、何をわかっているふりしている体
世界は何を言おうが変わらない等、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、 ....
うずく傷がいつまでも私を捉えて話さない。
幼い少女の前で、マスターベーションしちまった後悔
無垢な魂を汚してしまったこと
群集とは恐るべきものだ。もし、啓発され鼓舞されればな ....
にゃんこホアキン
きみの硬直した屍体はぼくを悲しませた
にゃんこホアキン
ふさふさした薄茶のふさ毛とふとい尻尾
ふた色に変わる不可思議な鳴き声
覚えているよ にゃんこホアキ ....
猪を素手で捕まえたヘラクレス
強靭な脚力と腕力
怪物はパンチにのけぞり気を失う
ヘラクレスよ! 蠍座で勝利せし、偉大なる戦士よ。
ヒュドラを、殺害せしものよ!
私が社会と ....
少女の髪はいつも御河童だったのですが
三つ編みとリボンに憧れていました
そして隣のお姉さんのようにセーラー服を着て
無色透明ではないリップクリームをポケットに忍ばせて
お姉さんが通っている ....
どうしても選べないみどりいろの服着ている彼女どこか優って
雨の夜あしたを想う想い過ぎまたキッチンで珈琲点てる
部屋のなかまで連れてきてる自転車は世界で一つの自転車だから
....
ガラクタでできたメリーゴーランド
幽霊たちが踊るのをごらん
夜空いっぱいのハートカクテル
あの人のヒミツが隠れてる
もうなにもこわがらなくていい
テキーラショットでハジけた胸
ワン ....
文学極道をめぐる今ひとつの大きな疑問は、文極は今後も戦い続けるべきなのか?ということだと思います。文学極道発生当時のとりあえずの目標は、良質な詩や散文作品をネットから発信して、紙媒体の詩壇の「権威」を ....
#ダフィーダックの憂鬱
洗濯機を回すとあなたのにおいが
しんでしまう。
ごうんごうんと音を立てて
昨日のあなたとの時間を
ころしていく。
それでも私はいつもより多めに
洗剤を入れては ....
#わたしの本音
ニーチェも知らないやつが、
わたしの太ももを見ながら
今日はどちらまで、なんて
抜かすもんだから
わたしはもう髪をドライヤーで
乾かすのもやめたし、
神様を信じること ....
#捕まえる為に
まず綺麗に梳いた。
きらきらと剥がれる、
わたしとわたしの証明を
食事のように、
口に運ぶように、
摂取するように、
喰らい尽くすように、
そこを梳いた。
それを ....
遠のいていく
まだ舟だとも言い切れぬままに
来た林に戻ろうか
踏ん張りたくなどありゃしない
じゃあこの壁にだ
打ちのめされていよう
ここら一帯の木は黒ちゃけて
叩くと気持ちの良い堅さ
....
春風、というものにも
いろんな言い方があると思うけど
もし
耳をすませたら
語彙力がよわい私には
それは 春風としか言いようがなかった
色は うす桃色 です ....
星を数えに行こう。
宇宙の果てを宇宙船で旅をする。
君と二人、花を敷き詰めたベッドの上で愛し合う。
例え宇宙の誰が死んでも、
何時までも、何時までも。
蓄えと燃料が無くなるまで。
辿り着か ....
サンデーは 浅いお皿
銀のスプーンで とりかかろう
この時代らしい
マリンボーダーを
ふたりして着こなして
きみがすきな青いやつを
パフェは 背の高いグ ....
なにかの牙が落ちている
(もちろんわたしのものではない)
足先で蹴るところころ転がる
道に尖った白い牙が
矢印のようにあらぬ方向を指して
陽射しの中で輝いて見える
犬かなにかの牙だと思うが ....
手を貸そうか、なんて
わたしが必要としていないのを知っていて言うんだ
1530円をレジで払おうとして
財布にない10円玉を探すふりをして
冷凍庫で乾いてしまったような伝言を
今更思い出した風 ....
早すぎた春の収容所
鉄格子が霧雨に濡れている
彼らの髪を切るのが
仕事だった
さようならと言われたので
電車の上に身を投げた
電車はごとごとと私を運んでいく
ごとごと、ごとごと、
空が綺麗な青を私の死んだ目に写す
「ここはどこです?」
「ここは天国です」
....
わんわんと吠えるのは我が心
わんわんと泣くのは我が犬
わーんわん
わーん、わん
哀しい犬があとをついて来る
泣きながら、
涙を流しながら、
犬の涙は人と等価なのだろうか
その涙 ....
今日は君の
誕生日なんだ。
もう届くはずもないのに
空に向かって話し掛ける
今年もまた君に
誕生日おめでとう♪
本当に本当に
誕生日おめでとう♪
責めてはいけない
倦怠を背負い 今だけと 撫でる明るめの色の心を
いつだって 怠けている訳ではない
責めてはいけない
私は今もミジンマジメで 責めようと時間を行き来する
....
雨が窓を叩いてる
風が夜をかきまぜている
遠いところから
押し寄せてくる
怖い記憶に
目を覚ます
かたわらに幼子がいた頃は
守らねばという決意が
こんな時私の背筋を支え
薄闇 ....
まだ涙はあるか血は流れるか
何かを忘れてはいないか
誰かを犠牲にしてないか
驕ったつらしてないか
問う事を忘れていないか
ともすれば自分の痛みに埋没して
痛み分けを忘れてほうけてる ....
かわいいねと
いって
てんしと
いってみたが
きらわれているので
だめそう
あと
かれしと
ちちくりあっていたり
かれしとわかれて
しゃかいじんとつきあったり
かれしと
よりを ....
1月の曇天は、この田舎町に
たくさんの雪うさぎを放ちます。
最近は、昔ほどは多くはないけど
それでも今年も雪うさぎが放たれました。
雪うさぎたちは、放たれた ....
結婚式に300万かかるという話を
ハンバーグを食べながら聞いた後
ムータンのことを考える
かわいいし
たぶん
へいこうせかいだと
いっしょになれたけど
へいこうせかいじゃないから
むり ....
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