{引用=


薄い陽ときみの寝息にかぶさって さみしいからと手首を噛む朝


ふすふすと眠る横顔、あごのライン、ああもう睫毛が溶けちゃう、溶けちゃう


ふたりして夜行性になった一月 ....
稚児みたくみるみる泣いてすぐ笑うきょうもお空は赤くて青い


甘いのが商売なのよべっべつにあんたのためのいちごなんかじゃ


如何様に甘える猫もなぎ払いお前の布団にもぐる試練だ


 ....
祭りの夜は渦巻く貝殻
空はずっと青かった
水の流れをずっと聞いていた
草を噛むとたちまち苦みが
口なかに広がって 星が銀河が
水のように押し寄せて来る


あれは
ケンタウルスのきら ....
かなしいからうたをうたった

わたしはなかなかった

だだ きいているきみが わんわんなくものだから

さっきよりかなしくなって

そうだ なくしてしまおう そうおもうのだった
√の中味の空白に 
一匹の白い馬がうつむいて 
草を食んでいる 

( 見えるでしょうか 

君が額に右手をかざした 
窓の外 
潮騒の浜辺に佇み 
幾本かの草々を食む 

あの ....
ふたりの車いすが
つながって
なめらかに
坂を下って行った
{引用=

あのひとのなまえをよぶ
はろー はろー はろー
せつなくなるきもち
きみにもわかるかい


ちぎれそうなよるを
ぼくはいきていて
はくいきがしろくないことを
しってし ....
骨格だけの春が
幾体もおどっているよ
薄桃と薄青が
まじりあうあのあたり

もういないはずのひとと
話をしたんだ
そうだよ それは夢だった
けれど

粒子状に還元されてゆく情景
 ....
サヨナラバード
冬の月をのりこえて
きみは、きみの場所へ帰る
たくさんたくさん手を振った
またねと云うのが本当はさみしかった

たぶんぼくは忘れるだろう
毎日の雑多におわれて
そして空 ....
春の光を浴び
菜の花が咲き
正しい言葉を語り
正しい努力をする

メロディーは心を癒す。
楽観主義は夢を叶える
攻撃の人生
笑顔の人生

世の中が楽しい
世の中は美しい
助け合 ....
やるせなさ瞳は映すとおい窓
    夜は流れて青いノクターン


駆けてゆく白い足首白い影
    心に落ちる雨だれを聞く


思い出す人の涙を黙りこむ
    肩の重みを別れのゆう ....
 窓の外がうるさいのでカーテンを開けると、案の定、犬が降っているのだった。雨粒たちはみな、犬の姿をしていて、降り落ち、地面に当たると、きゃいんきゃいんと啼いて弾け数粒の .... 線が、みえました

線が、みえていました

「ここからはいらないでね」

そう
いつでも


めにみえないかなしみ、というやつは
そこら
ここらに
ころがっています
 ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸



さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない



「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
春の風笛が鳴ったら合図です羽根を使ってダッシュしなさい

さようならちょーく・いす・つくえ・らくがき・あのひとのせき・あのひとのかげ

リセットボタンをガチャガチャ押しても散りゆく花片はもう戻 ....
父はいつも嘘ばかりついていた。

山の墓の横に開いた穴の下には死体があるとか。
ハチは一回人を刺すと死んでしまうとか。
私は実は赤い橋の下から拾ってきた子供だとか。

いつもそんなことばか ....
穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
君の胸で飼われるうさぎになりたいと思う今日から欠けてゆく月


思い出を糸玉にして絡めとる 躓かぬよう掬われぬよう

耳たぶに可憐に小さく花咲かす君の愛するパールホワイト


我の ....
朝顔の蔓をのばして、電話線

花を耳にくっつけて、受話器にした

沢山の花に見つめられながら、僕達は秘密のお話をしようと、

青い花の僕から、赤い花の君へコールをしました

一 ....
新鮮な林檎のジャムを店頭に並べて僕は冬に近づく

朝起きてすぐのあなたは無防備で私を守る強さまだない

朝が来て夜が来るまでクールでも甘えん坊になれる真夜中
図書館で 独り頁を 捲る夜

埋めらんない 手帳の空白 君のため

許してる ごめんと聞ければそれでいい 

一瞬の恋にも五分の魂を
結局のところあなたについて書くほかはないのだ。
選択肢は常に目の前にぶらさがる。
埃だらけ蜘蛛の巣だらけのシャンデリアみたいに、
ぶらりぶらりと。
肝臓の色をした月に腎臓型の雲がつかみかかる。 ....
何もない空からゼロがふってくる
ならばいくらかマシだったかもしれないけれど
真っ黒な空からはマイナスがふってくる
はっきりとしたベクトル
明確な方向性を持つマイナスが
あたまのうえからふって ....
いらっしゃいませお帰りくださいチ球はそんなにでっかくありません。


チ球の背骨の数は何本?でんぐり返りしてから数えよう。



ストロー突き立てぶくぶく ....
抱く、抱けない、花占いの吐瀉物をすくいあげ我の濁流を知る


注がれることは満たされることとは別の話だとわかっていました


不純物が混じっていたのか培養液 自滅という名の細胞分裂

 ....
二回目のテスト結果を信じます 


天然度百パーセントを吹聴す 


吉の日に占いサイトで過ごしてる 


Bっぽくないわたくしの父は誰 


双子らと占星術の因果律 

 ....
爪先のパールピンクから鳴る音を聞いてみたくてそっと指置く


漆黒の百合のような髪揺らしマークシートを塗っているひと


途中なら何色とでも言えるから回し続けるグローブジャングル


 ....
ねえ にんじんさん


なんで きみは あかいんだい



おふろに はいったから?


やけど しちゃったから?


だれかに たたかれたから?


つち ....
口ずさむ歌も亡くして冬の海に君を葬る(雪降り止まず)

ウエディングドレスの尻尾に水色のポストイットで貼れ祝婚歌

少年よゆめゆめ忘るることなかれ『御婦人はみな理不尽である』

これはつ ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で


   ....
昧さんのおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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Re:_先___日_は- あすくれ ...短歌6*10-1-15
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白い馬_- 服部 剛自由詩5*08-7-20
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ただのきれはし- ゆうと自由詩10*08-7-19
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サヨナラバード- 唐草フウ自由詩10*08-3-22
ひねもすのたりかな- ペポパン ...自由詩10*08-3-22
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【短歌祭参加作品】グッド・バイ- 簑田伶子短歌24*08-3-18
【短歌祭参加作品】弥生、なごりは一瞬宝石の光るような- 唐草フウ短歌11*08-3-16
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うさぎ_月の- さくらほ短歌14*08-2-8
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バイエル- 川柳308-1-27
あなたについてのモノローグ- 佐々宝砂自由詩908-1-26
ベクトル- 佐々宝砂自由詩508-1-24
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占術と心理テスト- 悠詩川柳5*08-1-16
猶予期間- ポッケ短歌1*08-1-11
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忘れた頃に雑詠- 山田せば ...短歌2*08-1-7
Loneliness- 石瀬琳々自由詩22*08-1-7

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