すべてのおすすめ
学問ではなく
経験でもなく
喉の渇きをただ癒すためでもなく
僕は君の元へいそぐ
言い訳したくはなくて
君はたぶん泣いている
それはそれで困るのだけど
君が笑っていると僕 ....
詩がよみたいのか
なぐさめがほしいのか
あなたは私の
うすっぺらいペエジをめくる
終わりなんてないよ
そう言ったら
しっぽをたてて
窓から逃げていった
ぱらぱらぱ
ぱらぱらぱ ....
仮眠していた
動物のように
本能だけで動けばいいのに
優しさの言葉
身に纏って
だれにもすかれようと
愛想笑いする
本音を言うのがこわいだけじゃなくて
憎むことがこわいから
....
さみしい人は敏感だ
さみしい人は
さみしいということに一生懸命
あまりに一生懸命にさみしがるから
周りにいる人は触れられなくなってしまう
さみしがる人が
さみしいということにひたむ ....
人の匂いのまったくしない詩と
欲の色がぎらぎら浮いている詩の
どっちがいいの
どっちがいいの
ってあなたがきくから しつこく
大きな口をぐあばと広げて
ヴぉぼヴぉぼと吐き出してやったの ....
アーモンドチョコレートの
金の包み紙をみると
捨ててはいけないという声がする
しわを丁寧にのばして
ピンとはった四角形で
私は なにができるというのだろう
ちいさく ちいさく丸めても
....
思い出なんかに頼らない
思い出なんかは忘れない
矛盾しているこの気持ち
たとえば看板なんかにね
まっすぐ生きろ
と書かれたら
ひょいと曲がってみたくなる
ああいう気持ちに似ていま ....
大きなお月様が浮かんでる
私の悲しみ食べてください
どうして私はいるのでしょう
きいてみるのに微笑むばかり
涙で霞んでいるのか
お月様の周りに
優しい影がかかってる
淡い光り ....
どこにありますかあなたの心
脈打つ流れが心です
真っ暗な空に小さな指輪
のような星がひとつ
だれかの期待みたいな
小さな星がひとつ
失敗の歩に迷い
人の目に切り裂かれながら
ふ ....
いいものを
素敵なものを
そんな考えでいたけれど
どうせなら
おいしいものがいいな
たっぷりならいいな
安かったらもっといいな
簡単なら
あれこれ あれこれ
だけど やっ ....
指先よりも遠い空
青い姿で広々と
全部包んでくれそうだから
甘えた声を出しました
横切ってゆく白い猫
ちらりと横目で振り返り
しっぽをつんっと尖らせました
お前なんかは相手にされ ....
嘘をついてもいい気がします
音の無い夜
もちろん嘘はいけないことで
許さないでください
ちゃんと優しく騙しますから
騙されてみてください
罰なら明日の朝日の中で受けようと思います
....
指先でティーパックのお茶を振るとき
私は目の前に広がる茶畑を見る
小さなパックの宇宙に広がる緑を見る
半円形のそれは
ぴかぴかと光を反射して
まだ朝露もまあるく転がっている
乱暴に ....
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