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かの本を読み終えたる吾に光速で牽制球を友は放てり
幼げな男女が笑う喫煙席壁向いてミラノサンドに挑みぬ
真四角に豆腐のフィルム剥ぎ取りぬ手品覚えたる子供のごとく
「とりいそぎ水琴窟を送ります、異境の夏を静寂しなさい。」
白昼に虹色柳が揺れるとき僕たちだけのワインを注ごう
柱撫でいつ帰るのと訊く枝に右肩上げて焦らした鳥居
薄闇の ....
去年の朝の
球根が
臓器のように
どしんどしん、と
土の表皮で呼吸した
高く鳴る
拍動に
ためらう闇が
蒼く余韻し
彼の路を隠しゆく
慣れぬ夜を呼吸して
水路を拓き
彼 ....
きょうお地蔵さんのお掃除がまわってきました
あしたは雨が降るそうなのできょうのうちに行きました
雨が降る前のせいか、とてもあたたかい一日でした
お地蔵さんの屋根には蜘蛛の巣がはってい ....