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お空を 雲が流れてゆく
わたくしは
けむりのとったんにとどまる
丸い果実にもやされた
乳房の曲線を
つめたく伝う

円柱の墓標は長く
石のままなのね
黒光りのかたさに 無表情の
ま ....
駅のホームで手を洗う洗う顔も
しがみつくという感覚は燃した
俺は幸福すぎる一人のパパだよ

コンビニの弁当はもういやなの
小さな庭が欲しい朝顔ジョウロ
つるの巻き付く行 ....
これを愛などと呼ばないで欲しいね
セックスは白痴の時間だよ
会話にもならないこんな行為、誰とでもできる
双方、
己が器官の快楽を追求しているだけだ

ああ、69ね アラビア数字はエロいよね ....
古びた電話ボックスの中にあるタウンページに
妙な親近感を抱くようになり
気付けば少しおせっかいな人になっている
大量にばらまかれたレジュメには
不気味な挿絵が載せられていたけれど
その絵が示 ....
 
 
ぼくのタクシーが壊れてしまった
だからもう、ぼくはタクシーに乗れない
朝食の後、歯を磨いていると
血のような味がして
吐き出すとやはり血だったので
歯槽膿漏か何かかと思い
壊れ ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
バンコクにある
カラオケスナックの
ウエイターのお兄さんに
尻を触られたことがあるんです、わたし
ううん、それが恥ずかったわけじゃなくて・・・

そのとき
男のくせに
つい「イヤン」と ....
{引用=

チョコレートがきらいです
チョコレートがきらいです
チョコレートがきらいなわたしは
うまくひとをあいせない

チョコレートって見るたびに
それは板チョコでひいんやりしていて ....
 阿呆が口をあけてひと言「お豆まめまめ
 泣けてくる ああ 涙なみだの足の裏」
 大きい立派な屁をこいて鼻くそ耳くそほ
 じって湯冷め、うんとこどっこい坂道を
 声を出 ....
あなたの世界を傷つけてしまいました
あなたのほんの少しの優しさにしがみつこうと
手を伸ばし
あなたの世界を傷つけてしまいました
あなたの隣にある優先座席に
ひょっとしたらわたしを置けるのでは ....
雨が射抜いたまだら模様の私が
顔のないまま通り過ぎていった
3月の雨は まだ冷たい

たくさん着込んでいるのに
袖口から 襟首から
風も雨もはいってくるから
ふたつの目を開放して 送り出 ....
{引用=

ひとつき
ほど前に買ったまま
カバンのポケット
いれっぱなしだった
甘ったるいイチゴの味は
ストロベリィ、と
呟けば
いっそう上顎にまとわりつく

今日、きみの町に帰 ....
あれいま話してたのってバウムクーヘンの話だったっけ。そういえ
ばバウムクーヘンの食べ方でその人の性格なりなんなりが分かるら
しいんだけど最近わたしバウムクーヘンはまず半分に割って半分は
 ....
侍がグインチでオブラディが止まらない
カルキ臭いけど包括断罪魔よりはマシ
袈裟懸けに切られるも大丈夫プロテイン飲んでるから
不思議とにやける不思議な味覚、当然当局は規制
もう全部規制規制規 ....
スタイルを気にして愛がはじまる
臭い朝。
臭いのは口の方だが
素麺が背からにゅると伸びる
それを遠方から見ている俺
初夏のシーサイドでさみしいかなしい

「例えばきついGパン ....
わだかまった余暇を
黄色く塗りつぶすためには
簡単にふた月を越した
小さな穴が必要なんだ、
僕には
狭いくらいじゃなきゃ
頭がはみ出す瞬間が怖くて
この目には
光も風も証明にはならない ....
朝起きて具合が悪いといったら
「休みなさい」
と母がいう
ぼくよりいつも遅く出かける父は
今日は会社に行ってすでにいない

うまくいった
とぼくはおもった
普段なら熱をはかられて
「 ....
相変わらず将来の見通しは立たず
ピッツバーグの夜は何もない
リクナビもマイナビもエンジャパンも放置して
セブンスター吸ってブラウザを疲れさせてる

ピッツに何もないって言っても東京だって大し ....
両手いっぱいの花束を抱えてボクシングをやると
ガードが全然出来なくて困るから止せと言うのに
今日もまた両手いっぱいの花束を抱えてリングに立つ
あいつは最近マスコミに紳士ボクサーとか言われて
バ ....
今度の連休になったら友達同士で誘いあって
男性下着メーカーの工場見学に行こうぜ
運転手つきの観光バスをチャーターしてね
ブリーフやトランクスが出来るまでの
なまなましい過程を見学しに行こうぜ
 ....
ケルトの白馬のように
ナスカのハチドリたちのように
空を巻き込むように
海と陸とで波が白いよ

空は空で
海と陸とのあわいをも
可笑しく見つめているのだろう
きっと今もいつも

国 ....
同じ朝が来るんだと
指差した標識
その通りに進めない靴を
投げたほうがいいって
4月の風は
あまりにも余所余所しく
忠告していった


何度も曲がったような気がした曲がり道
その先 ....
ついさっきまで
子供達に追っかけられながら
スポンジの棒でたたかれながら
やわらかく笑っていた
おっちゃんが

ぼくの前に対峙する

でっかい
でっかい
でっかすぎる

右に ....
いつの間に
砂浜は深く削られてしまっていて
いつの間に
潮溜まりは浅くなってしまっていて
何年か
何十年だかしか
経っていない
留守にしていた
その間に
海はすっかり歳をとり
荒い ....
現地時間13:06
日本時間26:06
エセイサ空港を後に
呼んでいたジープを飛ばす
スカっとした青空
UVカットのブラックで見れないけど判るぐらい
久々に触れるギア  ....
さっき雨があがったみたいだ



まだ雲は多いけれど
隙間から光が覗いている
さっきまで色とりどりの傘で賑わっていた風景は
家路へ向かう早足の靴音と
閉じてしまった傘の申し訳程度の色彩 ....
家族で夕食時にマグロの刺身が12切れ出され
 それに醤油をつけて食べるのが
  キチガイ沙汰に見えて家を後にした
 
斑は肉を冷やす吹雪の真夜中を彷徨き
 月光の木漏れ日が唯一の動力 ....
味も判らない 色の思い出したくない
僕の身体が昔より 元気になったからなのか
枕元にあった 初めて見た黄色いBanana 
正月の喜びと 帰ってきた親父の笑顔

出稼ぎに父さんたち  ....
最近、体が重くなった
癖がひとつ増えたから




街中では
がちゃがちゃと
大人たちが
癖を重たそうに
引きずりながら
歩いている


誕生日にひとつ
プレゼントされる ....
離陸し続けることが唇のためになるんだよと
伝達された日の午後にみんな消えました
あれは号令だったんです、滑空


退廃なら
ぶっ壊してこい


{引用=
--もうじき-嵐が--るの ....
ホロウ・シカエルボクさんの自由詩おすすめリスト(357)
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