わたしは研ぎつづけた
おんなを描く絵心を
おんなを纏めるスカートを
のこるはおとこ、一刀両断!
もはや敵なし過去よさらば
砂漠の真ん中
君の顔だ
顔だ
君の
顔の君だ
雨雲の隅を
君はかじる
かじる
君は
かじる君は
花が咲いた
砂漠の真ん中
鼻に咲いた
君の顔が
死にそうなぐらい ....
鍋囲み湯気と熱気が美味くする
師走空哀しみさえも吸い上げる
年の夜心の迷い止らない
マリンスノー
ふりつもる死骸
わたしというイキモノのうちそとで
生きたり死んだりしている生物たち
顕微鏡下の冬の水は活発な動きを示さない
微動だにしないとうめいな殻
わずかに繊毛を ....
深くもぐって息をしない
きみは深海魚
死んだようだ
ぼくからは鈍色 海の底
見えやしない
ぼくは打ち上げられた貝殻だよ
目を閉ざしてなにも見ない
だってきみを想っても仕方がないのだも ....
私と出会ってくれた人たちに
ありがとう
みんなと出会わせてくれた両親に
ありがとう
いつも助けてくれる友達に
ありがとう
ずっと私を待ってくれているあの人に
ありがとう
....
地球の民が
原子力を利用し
人工衛星を宇宙に放ってから
ガイアは自由交易・解放地帯
人に神・仏の残滓を感じさせ
愛や慈悲を発露する存在が増えている
宗教感情が盛り上がり
人の生き ....
そんなこと思いながら
連れ立って歩いている
うきうきをちょーだい
会社のために起きるのだから
反社会的行動のブレーキは家族
若さは肉にもうないのだから
そん ....
ぼくらの言葉は
山でありました。
緑でありました。
渓谷の流れでありました。
あなたが
お嫁にいくといいます。
リュックもクツも
ハーケンもハンマーも
ザイルも投げ捨てて
お ....
魔女たちがめざしているもの
世界を見渡して揺るがない立ち位置
はるかな時間を超えても変わらない
人の中にうごめく真実を見つめるまなざし
男達が作った社会のルールを
薄い紙のよう ....
地平線の上で
ブランコに乗っている
少年がある日
そのこちら側に
来てしまった
ブランコは残されたまま
速度をうしなわずに
今も揺れ続けている
地平線のこちら側には
意 ....
あの日の君は それはたいそう 笑顔で
真冬だというのに
黒いシャツ1枚で立っていた
いや〜 寒いですね よく考えたら12月でしたね
って へらへら笑って言うから そのときわたしは
こ ....
停止線を越えたぼくの感情のかたまりが
きみの言葉で編まれたハンモックに絡め取られた
ぼくが自分の臆病さを知る頃にはすでに
第二の呟きが世界の水面に波紋を描く
....
みんな揃って
春を待つ
まだ消えず
ゆきばをなくした
我が想い
君が僕の詩を待っている頃
僕は君の声を待っている
賑わう街では肩を擦らせながら
人々が振り返らずに先を急ぎ
増殖した三角ポールは
国道の硬いアスファルトを齧っている
橋を渡れば ....
寒風や海に向かって「アイシテル」
雪が降る心にも降る君の愛
冬の朝起き上がるにも一苦労
かえりたいときに限って
そこは閉ざされている
僕だけに見せてくれているよね
それならいいんだ
それならほんとうにいいんだよ
顔色は悪くないみたいだし
元気そうで何よ ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた
疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
恋のむこうがわを見てみたい。からだのおくが、あついんです。って誰につたえたらいいのですか、あなただけにさわってほしい、あなただけに、しってほしい、どんなにわたしがことばをつむいだって、あなたとの 愛な ....
北風に吹かれてペダル重くなる
年賀状電子メールに押されてる
寒くても負けぬ体で豆腐売る
ましろい壁に伏せた顔を
100数えて振り向くと
そこは360°静まり返った
今日という日の地平だった
いつのまにか鬼になっていたぼくは
今から探さなきゃならない
閉ざさ ....
ティースプーン2本が
彼の人生の全てだった
安いアルミで出来たそれは
既に古ぼけ
2本重ねてもぴったり合う事は無く
カチカチと無機質な音を鳴らした
男はそれが好きだったし
いつもポケット ....
私はある国際犯罪組織の一員である
バスで移動中、バスから転落し、組織のリハビリセンターで
再起を賭けた治療を受けていた
「えらく簡単に完治しましたね」
若くて美人だがその物言い、しぐさ ....
いまのところいつでも
あなたのなかにわたしがいて
わたしのなかにあなたがいる
・・すごく、すてき。
わたし知らない
あなたの海を
(わたしは知らない)
四季のない南国で生まれたことを
(どんな人間も知っているのに)
銃口を突きつけられたら 黙ってしまうことを
(どんな人間も知って ....
数列のように確かな存在で
鎖のように深く凛と
続いていきたい
あらゆる事を差し置いてでも
混じり気の無い色に
侵蝕されていく
それは冬の中心に似ていて
意識が霞がかるの ....
あなたの眼を見ていると
あたし 何にも云えなくなるよ
もうこれ以上 何も壊したくないから
大切にしたいもの 何もかも
壊してしまいたくないから
あたし ずっと怖かったんだ
いつかあなた ....
24時を撃て!
5分前ではいけない
5分過ぎてはいけない
ピアノソロ始まって
その時刻
最高に高まるはずが
いつも不満だ
音に文句は言いたかないが
24時の音は何とかしてくれ
....
彼女はなぜだか気付かない
たとえばときどき僕が抱く浮気心に。
ほんのいっしゅん抱くだけだけれど
彼女はたぶんぼくの詩を読めない
理解はできても
言葉のさけめから臭いたつ
臭気をかぎわけ ....
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