すべてのおすすめ
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手頃なる橙ひとつ
夕暮れの熱き雲よりつかみ取ってよ
カーテンの隙間がなんだかまぶしくて、ああ、きっと日曜日だからだ
何をするわけでもなくて何がしたいわけでもないから自転車に乗る
交差点ラジオ体操始まった最近子どもが減っていますね ....
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある
まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽
ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
こんなにも冷酷ですか青春は
アクセルふかす右手に雨が
風葬の乾く素顔に痛む風
友よ世間は残酷ですか?
窓ガラス流れる星を真似てみた雫が泣いて光る十五時
五月雨の最後の粒がしがみつく「ぼくはここにいたかっただけの」
瞼から首まで、赤く咲く恋は、踏切の前で溺れている。
中脳の機能、眼球、信号機、青だから、君、白いスカートで。
「最初から感情なんて要らなかった」。後頭部からざわめいて、五月。
....
異国より流れ着いたる姫様は迎え待ちわび今宵も身売り
入管の影消えるまで隠れ伏す押し入れで姫 {注モーラム=タイの民謡}歌う
「姉が隠れ住むフクオカ電車ならどれだけかかる?」と姫 彼 ....
恋ゆえに{ルビS/N=シリアルナンバー}19721123メンテ行き
異動にてキャラ変えたので今までの偏見はアクセス不可です
故障ですかどんな現象でてますか
萌えてますか
じゃ対 ....
背中から吐息まじりの抱擁に嘘と強がり脱ぎ捨てていく
全身にキスのシャワーをくれるより心にひとつキスをちょうだい
長い髪揺らして君を征服する今夜は男になった気分で
....
頬染める
二人の未来も桜色
静かに心を映し出す
甘い甘い苺みるく
{引用=
いつまでも白でいたいと言ったから、代わりに黒でいようと思った。
熱にうかされて追いかけた影
幸せだったか思い出せない
金平糖を噛み砕く癖・紫煙を燻らせる仕 ....
【短歌八首】「風花、みぞれ煮ぼたん鍋」
猪を狩りて山の慟哭 ねずの空から 風花、みぞれ煮ぼたん鍋
かつをがマクドナルドに行きたしと言ひ 釣ざおかつぎてバケツさげ
赤く ....
夕されば高き帳に望月の影透けて咲きよいやみを待つ
ゆくへなき水だに君に恋すてふ命のなごりに青霧となる
秋と言ひ長き夢路を眩ませし霧は瀬に立つ蒼き陽炎(かげろ ....
僕だけが星を見たんだこっち側流れる君の星を見たんだ
隕石と勝手に名付けた石を蹴り胸にささればいいと思った
泣いていい?口さきだけでつぶやいた
君のハンカチ抱きたかったんだ ....
公園のすべり台の上誇らしいゲキレンジャーの変身ポーズ
暮れ泥む日に追われるよに帰りゆく子の足止める木いちごの花
憂鬱と言われるけれども私は好き窓わくを打つ甘いメロディ
ど ....
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
透き通ってゆく水晶夜にて
草のゆめ針の夢またむらさきの
時のうつろい夜は傾き
果敢ないと花びら時に散るならば
....
宵夢の {ルビ幾年千代=いくとせちよ}の 花見酒
酒に浮かびし 月はかぐやか
宵は酔い 遠見の富士の 静かなる
月に浮かびし 薄桃色の
寒空に あ ....
元彼の今の恋愛聞かされて過去を確信思い出となり
同僚に聞かされているしがらみをクリックひとつで消し去れたなら
聞くと聴く聞くこと断然多いけど聴くこと多くしたいと思う
最近は言葉の感じ ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ
背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える
得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した
「優しいね」優しいは ....
カリフォルニアオレンジジュースと勝負するこの恋からは決して逃げない
ここで飲むビールもいいねと君が言う上空強風離陸見合わせ
風鈴が止まってしまうほど酔ったあなたとのお酒辛く ....
-開「始」の合図
女として生を受けたわが母を踏み台にして切られるスタート
-頭上に透き通る芸術作品「虹」
雨上がり私の中の虫たちが工夫凝らして作る架け橋
-上の者と下の人間との会「話」 ....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を
花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ
立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
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