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幽霊は短い昼の闇に立つ


光にも灯にも痛みの降りそそぐ


紙ひとつ千切る間にもう字を忘れ


とどろきが光を越えて芽を撫でる


破壊しにでも破壊と ....
火の境い光の境い冬ひとつ


穂の奥の鉛の森ぞ燃えさかる


岐に至る言葉のすべて水を招ぶ   


にきにきと片手の光においけり


冬の背に失いしもの踊 ....
剥がれてもなお身を削る付け焼き刃



死人らの声聞き飽きて冬燃やす



首くくる光の如き窓のうた



忘れては腐りなお呑む火酒かな



 ....
雨あがり風の履歴の騒がしさ



煙ゆく光を原に削る冬



ふたつ膝ふたつの光だきよせる



見えぬ背の見えぬ行方を描く鳥



器からしずく持ち去 ....
名を忘れ鴉にもらう夜明けかな



戸惑えど戸惑えどただつづく道



灰と種そのどちらにもなれぬ我



けだものに寄り添いて笑む夜風かな



終わりへ ....
父去りて夏去りて今日ほどく紐



熱を捨て陽は降り急ぐ石の丘



涼やかな花には寄らぬ鳥と虫



触れるほど水はすばやく風深く



誰ぞ置く錆びし{ルビ ....
空あおぎ覗き込まれる月夜かな



くりかえし夜を描き足す爪の蒼



水に浮く石を踏む道帰り道



目の生えた指が私になじみゆく



耳だけが曇と ....
目のなかにちいさな音の遊ぶ夜



通りすぎまた通りすぎ唱は降る



手をかすめ消える笑みたち金のいろ



生と死を斜めに飾る毒の花



天と地の ....
木を叩く。
眠れぬ夜のつれづれに。


ノクターン。
扉の向こうにねむは無し。

目を閉じて、
レムに抱かれてきみを見る。


ひとひらの、
もみじにつ ....
霧雨が運ぶは遠い音ばかり



我が水の薄さに萎える羽虫かな



触れるたび遠去かる音日々の音



ゆらぐ道ゆらぐ光の水の声



水もとめ{ルビ背=せ ....
強き風 心を{ルビ染=し}める 淋しさよ 目のかたち光ではない光かな



澄むことを望めば遠い光かな



澱み澄み澱み澄むこそ光かな



白ひとつ午後に置き去る光かな



めざめては ....
目を閉じた赤子の笑みに触れる花


ひとひらをくちうつしする涙かな


赤子の手何を語るや散る桜


とどまらぬ光の糸をたぐる花


名づけても名づけきれぬ日花 ....
眩む手にあふるる翳り冬と春



けだものよ応えぬ瞳応える背



降り止まぬ目に見えぬ雨降りやまぬ



花と骨つながるいのち星ひとつ



 ....
青空の手に触れはにかむ冬の顔



描きなぐる雪のはざまを埋める景



ひとつにも無数にも降る雪の問い



ころびゆく我が横に空たちあがる

 ....
ねむりたい頭のうえの冬蜜柑



渚なきからだ横たえ冬を聴く



白髪に月がふたつの冬夜空



斃れるはきさまだと知れ雪つぶて



おのれこそ ....
しあわせを逃がす手のひらおぼろ月



晴れわたり心ふさがる青の青



風の背の名を問うなかれ枯れ葉舞う



心の手閉ざすたくらみひらく花



野 ....
寝がえりの数だけ夢は裏がえる



またひとつ積もり重なる雪まなこ



煌々と言葉は眠りを遠去ける



見も知らぬ機械の生まれを語る夢



 ....
春の花ほつれゆくまま雨模様



現し世のなべて二重の涙かな



雨の舌双つの蝶を行き来する



手のなかに生まれ滅びる己かな



留めおく術も失くし ....
何を書き何を消し去る踏切夜


目の前に灯し火の音ひらく雨


歩む背に消し炭の夜やわらかく


描き出す描くともなく描く夜


春のうた頭上の夜に触れてゆく
 ....
脱ぐときは背中から脱ぐ春近し


目薬のまばたき世界を巡りゆく


歯の奥の穴に詰め込む笑いかな


にやにやと胃がさげすむ日空は青


とどこおる想い手のひら解き ....
もうそんな、けんかをするな、きみたちよ。 指の跡 みじかい文の うらおもて

いまさらの 恋が見えない あぶり出し

ときどきが どきどきするほど わるい恋
大阪に 久方ぶりの {ルビ寒雨=かんう}あり

濡れる人 濡れざる人を 羨望す

我濡れる 水も滴る 風邪も引く
砂木さんの俳句おすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魔と刃物- 木立 悟俳句409-8-15
晩冬夜- 木立 悟俳句209-3-10
- 木立 悟俳句208-12-29
冬と子- 木立 悟俳句308-10-7
冬鴉- 木立 悟俳句907-1-30
ノート(風にあれ)- 木立 悟俳句9*06-10-18
帰り道- 木立 悟俳句406-10-9
宝石夜- 木立 悟俳句706-9-15
「_ねむれむ。_」- PULL.俳句6*06-9-15
飛水記- 木立 悟俳句706-8-10
風の丘- 春日野佐 ...俳句106-8-9
光かな- 木立 悟俳句506-6-20
花の国- 木立 悟俳句1406-5-7
冬と春- 木立 悟俳句506-4-13
冬と色- 木立 悟俳句706-1-28
冬とからだ- 木立 悟俳句805-11-22
彼は蒼- 木立 悟俳句405-11-12
眠り枯らして_- 木立 悟俳句805-11-3
花と涙- 木立 悟俳句1105-6-8
夜の響き- 木立 悟俳句305-5-12
春のからだ- 木立 悟俳句805-4-21
「きみたち」- PULL.俳句3*04-4-3
恋文と恋の三句- 折釘俳句704-2-12
傘忘れた・・・。- 虎狼俳句204-2-2

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