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ぼきぼきとつらら喰うたび牙となる



我が身から生まるる銃群我が身撃つ



ぐるぐると腕まわすたび獣降る



灯の羽や吹雪に径を曳いてゆく


 ....
照らしても見えぬまま在る虚ろかな



降る桃と鈴のはざまを染める息



吹きだまる吹きだまる棘吹きだまる



あたふたと耳に目薬ひかり喰み

 ....
雪うさぎ空の城壁うち砕く



目から目へ熱の{ルビ帷子=かたびら}奮えたつ



風の層やわらかな{ルビ襞=ひだ}たなびかす



濡れ雪の縦すじ仄か残り ....
脇道をふさぎ手のひら横たわる



雨の音の光さかまく深夜かな



かたちからまぶしいかたち引いてゆく



拒まれてそのままにおく冬装束


 ....
夜や夜ひとつがひとつをすり抜ける



轢かれては蹴られては筆たけりけり



記憶しかないというなら冬を喰え



おのれから去る笑みこそがおのれなり ....
*今日

面白い絵を見ていると鼻が出る

ロケットで宇宙に光る未知の色

色の夢手にした絵の具金色の

小雪の手に色のある午前0時


*明日

テレビつけ自分の映る思う ....
黒い虫

ばかだな それは

毛玉だよ
渇くとせ指さきの冬終わるとせ



ふりそそぐ鎖骨のかたちしゃがみこむ



見ようともせずに見えては目をふせる



薄い紙おさえられずに泣く夜か ....
 






かがやきを熱さを廻す途切れ指



夜からむ夜かきむしる夜がゆえ



岩の上また岩の下数億年



硝子にはひとりのすがた波ばかり



 ....
秋の空宙をみつめる遺影かな 青空が刺さりつづける神無月



誰も見ぬ星を数えし神無月



ちりあくた忘れた夢を見る浜辺



失くすもの無くても失くす神無月



 ....
三ッ首の猫の背に降る緑かな



真夜中の林檎のにおい見つめあう



一弦と二弦のはざま眠る鳥



散る音を散るままに見る入り日かな



 ....
青と白放り投げても青と白



暮れや暮れ己れ焼く火を打ち寄せる



かけらとはかけらに疲れたかけらかな



越えられぬ願いに巣喰う器械かな
 ....
何でもない今日一日を出かけてく


誰もいない駅のホームで私吸う


時計が回っている今日の今日もない


この、手は晴れた日を空に見ていると
破けども破けども澄む紙の橋



前からもまた前からも冬は来る



零時すぎ雨鳴らす雨踏み外す



ばね壊しばね上下する遺棄の庭



何と ....
カタカナが頬けずりゆく夕べかな



目のなかの珊瑚礁ただ空分かつ



溶けおおせ逃げおおせ笑む緑かな



澱みから光は弾み瀧を呑む



 ....
映らないわたしがわたしにそそぐもの



鳴り出せば鳴り終わるまで鳴るわたし



偽の水わたしとわたしを入れ替える



何も無い雪が雪を照らす夜 ....
月の横さわりつづけるまぶたかな



まぼろしを捕らえ離さぬ冬の蜘蛛



どこまでも何も無い部屋ひびきゆく



おまえにはおまえの音叉つき刺さる
 ....
積もりゆくkbps三角譜



なみなみと鉛をそそぐ緑かな



憎しみは音のうしろで待っている



偽の星ひとつめくれば偽の星



背後か ....
光たち互いの背を押しかがやきぬ



何も無い音のはざまに手を結ぶ



透るままかけらを置いて過ぎる冬



はじまりは終わりにも見ゆ尽きぬ道


 ....
消えるのは私の階段消えるのは



雪は降り月を造りて雪は降り



一歩から季節を昇る一歩から



人の失い石と青空つづきゆく



乙女に ....
じゃんけんに勝っても屑に生まれ来る



しゃぼん玉まだ見ぬ原へ消えてゆく



少女には明かされぬまま冬の蛇



音を見る瞳吸い寄せ鈴の色
 ....
指絶って初めて銀の原を描く



午後の叉路おまえの臓物においたつ



戻るまま路地の夕べの猛るまま



望み無き月ゆき交うは自身なり



 ....
とどこおれひとかけらまでとどこおれ



異国から細胞の{ルビ文=ふみ}打ち寄せる



冬の指ただ指に負う痛みかな



お前からお前を{ルビ奪=と}った非を ....
鳥を越えやがて止む雪咽に剣



融雪も乳牛もただ濁りゆく



区切りから区切りへ曲がる午後の音



何も得ず何も失くさぬ冬木立



{ル ....
在る理由を失くした肌にくちづける



閉ざされた行方歯車ひらく雪



空白に圧され振り出し戻りゆく



夜を呑み冬に呑まれる罪業徒



 ....
{ルビ觱沸=ひつふつ}と二つの弦の震う海



とどめさす声はまなこに血は咽に



とどろきに手のひらかざし目をふせる



風は無 ....
左腕だけが鋏に火に触れる



指五本喰らうべくして音喰らう



月尽きて地に声低く骨の笛



水滴をはらうが如く己れ斬る



塩を越え空の辻 ....
降る棘や石の路咬む火花かな



午後の背を読み仮名のよにすぎる街



誰もみな狂わぬ日々に狂う雨



片足に片恋の針突き刺さる



 ....
道を焼き我を焼く笑み水たまり



つながりよ皮一枚の旋律よ



空ばかり人のかたちに閉じこめる



人が消え人のうただけ永らえる



未明に ....
砂木さんの俳句おすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
菓子喰らう菓子(魔法)- 木立 悟俳句211-2-7
焦土月齢- 木立 悟俳句111-1-23
ノート(冬境)- 木立 悟俳句111-1-1
ノート(雨未冬)- 木立 悟俳句210-12-6
夜や夜- 木立 悟俳句110-11-29
夢の中に見えたものたち- 番田 俳句210-11-24
怯え- 佐和俳句410-11-23
ふたつ_遠く- 木立 悟俳句210-11-21
夜徒_夜徒- 木立 悟俳句510-10-23
秋の空- こしごえ俳句3*10-10-16
なきつき- 木立 悟俳句210-10-14
送季火- 木立 悟俳句410-9-29
めぐり__うつろ- 木立 悟俳句110-9-6
4句- 番田 俳句310-8-30
獣震夜(業とひまわり)- 木立 悟俳句310-8-2
見ずの道- 木立 悟俳句210-6-26
わたし__わたしたち- 木立 悟俳句210-6-20
緑応- 木立 悟俳句410-5-26
常冬灯- 木立 悟俳句310-5-15
瀕夜- 木立 悟俳句310-4-21
ノート(詰音)- 木立 悟俳句410-4-17
冬躄- 木立 悟俳句410-2-23
冬と針- 木立 悟俳句410-1-6
toujours__maudit(forever_curse ...- 木立 悟俳句209-12-24
午後を離れて- 木立 悟俳句209-12-21
冬と業- 木立 悟俳句309-12-19
冬と震え- 木立 悟俳句209-10-30
冬に会え- 木立 悟俳句409-10-26
ふる_そそぐ- 木立 悟俳句209-10-13
業夜焦塵- 木立 悟俳句309-10-3

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