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俺は砂丘をぼんやりと眠りながら歩きながら
墓標を背負って歩いている
この足の下にある砂丘
砂の一粒一粒
これって一体何だろうな
とぼんやりと考えていたら
小さな紙切れが落ちていた
....
ちょっと不思議なこと
Mさんという方がコメントをくれていた。ぼくは無視しづけた。Mさんの詩というのは甘ったるいアットホームだったからだ。それは人生の打算だったんだろう。ぼくはこれが分からなかった ....
女を抱きたいと思う
白いからだに潜む
うるんだ瞳にすける
哀しみを抱きたいと思う
街の隠れ家で
互いの{ルビ凹凸=おうとつ}をくみあわせ
闇に吐息の漏れる時
寂しい ....
よく、手に力が入らなくなる
握り締めようとしても指は緩く曲がるだけ
なあにも出来ないので
しばらく意味も無く手のひらを眺める
こいつは何かに怖気付いてでもいるのだろうか
意図的な反抗 ....
「 愛してる 」
男が100回言ったところで
女のこころはみたされず
男は花屋へ駆けてゆき
3000円の花束を胸に
女のもとへ舞い戻る
花束を手渡す時に
互いの ....
ここに来させていただいて、
1年が過ぎました。
多くの方々の詩を読ませていただけたこと、
そして、多くの方々に私などの詩を読んでいただけたこと、
こころより感謝しています。
....
お腹が泣く きゅーと泣く
月を見て お前を食べたいと泣く
お腹 お腹がすいているのね
空っぽな きゅーと泣く
空っぽな 黒いシミになって消える
人込みに紛れ
駅構内の階段を下りていると
背後に
「 だいじょぶですか 」
という声が聞こえ
思わず振り返る
車輪の付いた
買い物かごの取っ手を
細腕で握り
「 ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
きしむ音がするので
地面を見ても
虫が死んでいるだけで
何がきしんでいるのか分からない
きしむ音がするので
遠くを見ても
「きしめん」の旗が出ているだけで
何がきしんでいるのか分から ....
つかれたとき
まず つぶやいてみます。
もぉ あかんわ。。。
つぎに、もいっぱつ おいうちをかけます。
もぉ ほんま つかれ はてたわ。。。
そして ぐったりします。
ぐったり ....
過去に
もうそこに姿のない俺と
君だなんてほんとは呼んでなかったおまえがいたとして
過去の青色はどんな色であらわすべきだろうね
それはどんな色ですっていやあいいんだろうね
俺の頭の中には ....
かなしいくらいに
空は青かった
夜は、
かなしいくらいに
星は綺麗だった
あぁ、 あぁ、
この一歩先へ
この一歩先へ
ゆけたなら
....
うみがはてしなく
おもえるのは
あなたが
ひろいこころをもっているから
そらがあおく
みえるのは
あなたが
すんだこころをもっているから
あなたが
おしえてくれた
かぜのう ....
たくさんの人が食事をしている
僕はテーブルの下で這い蹲って
様子を伺う
海の向こう側の食物が海のこっち
側の人の口に入っていく
・・・・なんておぞましい光景!
ムーミンのママだ ....
あなたがいるから生きていける
ふう と
空に向かって
ため息を飛ばした
瞬間
気が付いた
いつの間にか
あなたは
僕のそらを
澄んだみず色に染めていたんだね
飛 ....
愛するって
そのひとの瞳を見つめること
瞳に浮かぶ空は
果てもなく
愛するって
そのひとの唇にふれること
渇いた唇を潤すために
言葉が生まれ
愛するって
そのひとの ....
「 」
それ どういう意味って
聞けばいいのに
恥ずかしがって
「 」
それ こういう意味だろうって
考えてしまうから
ビルが崩壊してしまうだよ
時間を空に ....
地下鉄の吊革に左手をかけて
全てをあずけていた
座席の学生服の三人組が目を泳がせていた
真ん中が左斜め前の女を指さす
「これ?!」
右の学生がコントのように真ん中の頭を手の平ではたく
「声 ....
ほら起きなさい、と
布団をめくったら
息子が石になっていた
くしゃくしゃパジャマの真ん中で
小さな石だ柔らかい色の
まだ磨かれも割れてもいない
服着せようにもサイズが合わない
....