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 .... 君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
バケツを持って浜辺に向かい
バケツでそっと盗み出す
目の前に広がる海を
バケツでそっと盗み出す
頭上に浮かんだ夕焼けも
バケツでそっと盗み出す
帰り道の一面の青麦も
バケツでそっと盗み出 ....
翼の先はすぐに郷里や夕燕

飛ばんとし両手拡げり種案山子

母の老いあざむき香水闇にひかり
春の蚊におのれかさねて詩人の詩

沈丁花抱けるだけ抱き母貧し

訛りなつかし語り返さん葱坊主
夜風が強くて
ガラス戸が揺れる
冬の断末魔のように
ガラス戸が揺れる
蠅が一匹手を擦り
未来の行方を見つめてる

ビー玉が溢れんばかりの
夜の底
何も語らぬ
夜の底

カラスた ....
草若葉母の罪つぐなふべきに

青年は明日にこがれて桃の花

芹の水嘘を真にしてうつる
わが春の分身とよびたき青き種子大地の暗み信じて沈む

いちめんの麦の青みのなかにいて思ひつげよとわが背押す風

上空の子燕のみが新しく街にはびこる意思なき者は
電車過ぎやがて月食はじまりぬ夜風静かにうぶ毛を揺らす

噴水も止まり後には静寂と夢なきわれの影はゆらめく

他郷での海岸にでて小鳥らにここも故郷と言ひてはばかる
sebastianさんの村木正成さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
己の過ちを、隠された意図として尊重せよ- 村木正成自由詩4+*07-6-6
朝の静かな領域- 村木正成自由詩17*07-6-2
バケツ- 村木正成自由詩11*07-5-7
郷里- 村木正成俳句3*07-5-1
詩人の詩- 村木正成俳句2*07-4-30
夜の底- 村木正成自由詩3*07-4-29
青年- 村木正成俳句2*07-4-29
大地- 村木正成短歌6*07-4-28
月食- 村木正成短歌5*07-4-27

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