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おとこの乳首はさみしい ふたつの
わすれられた 夢のあわいに
ひらかれる とおい戦線
それを おんなの指が
不思議そうに つまむ
しあわせを きみとかわした
約束の 小指ほどの 
大きさの こびとが
うじゃうじゃ わいて
ぼくを 責めるのだった 
遠くばかり みていると
いまを みうしなってしまうけど
遠くをみてないと じぶんを
うしなってしまうから
いつでも星を さがしているんだ
ただよって ふかく 
抱かれて ひろがり
水となって しかし
すべてを忘れ 風の   
かなたで あふれる
なにも言わずに
雲をしぼっては
しずくを たらしてくれた
みずいろの影が
塔のように たっている
こわれるまで かかねば
ならぬ いいわけもなく
ひたすら くちびるかんで
わたしの わたしが
ほんとうに なくなるまで  
その舌の根の
乾かぬうちに
あやしく
くるしく 
はじまる わたし
きよらかな恥辱を
浪費して
おしまいに
わたしよ わたし
薔薇と咲け
あこがれて あきらめて
うちひしがれて 汚れた
たましいを つきることなく
あらって あかぎれになった
おかあさんの手に 接吻してもよろしいですか
序列と権威から遠く
(そうであることが必要だった)
ぼくは夢の ドミノたおしの黒幕を
暗殺するため たったひとつの武器である
ことばを 自分自身へ向けたのであった 
かわべりで おにぎりを
たべているとき ライオンがきて
たてがみをはずし じゃぶじゃぶ
あらいだしたら まちがっても
めをあわせては いけません 
おとこが さばくで 
星を かぞえている
ひとつずつ 指さして
いまにも 泣きだしそうな
顔で けしている


●関連作品
海難の話→http://po-m.com/forum/sho ....
星を なくして
みすぼらしいまま
たおれるたびに 砂をつかんで
たちあがる はてしのない
夢のなかに いるとしたら 
はじめからなにも
なかったみたいに きみも
ぼくも いつか消えるから
もっと傷つけあおう ふかく
愛しあおう いさぎよく
ホントの詩を語りに
風のなか 集まろう
みんなが いっせいに
この指 つかんだので
ぽっきり 折れちゃった
手をつながない
なかよくしない
月のうらがわを
のぞいても
とびこんだりしない
剣士がドワーフに めくばせをした
魔法使いが呪文を となえはじめた
ぼくはあわてて お姫さまをマントにかくした
「汗くさいわよ」
「うわ ごめん」



●関連作品→http://po ....
ほこらかに だれにも
似ていないことを
きそいあっても じぶんの 
言葉など ないと知りながら
がんばって てんぱってます
いっそ よっぱらって 
しまえ ぐでんぐでん
ぜんごふかく ぐえっ
とか はきちらして
しぬほど くるしめ
苦悩のあたらしさを
うしなって 道がおわる
そこに はこんできた自分を
泣きながら捨てると
また道が はじまる
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
麦が降っている
魚が立っている
耳が語っている
あなたはかくも
祝福されている
そして すみやかに崩壊が
つづいている いまを
いとおしみ 儀式の日に
ひろいやすいよう
骨を みがく
誓いの しるしは
むすばれた
手でなく たがいを
うちつらぬいた
星のきずあと
みきわめて いっせいに
ちらした そのわけの
まさにその ありかへ
りょうらんと はなを
おくって たむけとする
シンジュク駅地下の廃墟で
道に迷っていたドワーフと
異貌の剣士を 運命のように
東急ハンズへ 案内してあげた
春の帽子には 穴があいていた


●関連作品
ドワーフの大冒険の話→htt ....
はたらくことが だいじである
おかねをかせぐのが 基本です
生活のリズムを 見きわめましょう
最後は たったひとりで死にますから
これで墓でも いや詩集でも買ってください
ぐでんぐでんに酔って
ゔえええええええええ
みんな吐きだしてしまったから
もう詩はかけないよ あんた
よかったね 
あさまだきかわぎしの
いしをひろってなげた
うすくきられたみずに
えせおとこのまがおを
おそるおそるうつした
きみがきみを吐きだそうと くるしむあいだ
ぼくにできることは 背中をさすってあげることくらい
うすい膜にくるまれて 吐きだされたきみが
またつぎのじぶんをは吐きだそうと のたうちだしても
ぼく ....
たもつさんのみつべえさんおすすめリスト(193)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そろもん(哺乳類の話)- みつべえ自由詩1506-5-16
そろもん(悔悟の話)- みつべえ自由詩406-5-15
そろもん(視力検査の話)- みつべえ自由詩1006-5-13
そろもん(言海の話)- みつべえ自由詩706-5-11
そろもん(師匠の話)- みつべえ自由詩406-5-10
そろもん(自己放下の話)- みつべえ自由詩206-5-7
そろもん(カルマの話)- みつべえ自由詩206-5-6
そろもん(エピローグの話)- みつべえ自由詩206-5-5
そろもん(聖母の話)- みつべえ自由詩306-5-4
そろもん(懺悔の話)- みつべえ自由詩406-5-3
そろもん(遠足の話)- みつべえ自由詩1206-5-2
そろもん(ロマンの話)- みつべえ自由詩306-5-1
そろもん(疑惑の話)- みつべえ自由詩506-4-30
そろもん(銀婚式の話)- みつべえ自由詩306-4-29
そろもん(集会の話}- みつべえ自由詩606-4-28
そろもん(マナーの話)- みつべえ自由詩806-4-26
そろもん(ボスキャラ接近の話)- みつべえ自由詩406-4-25
そろもん(リーチの話)- みつべえ自由詩306-4-24
そろもん(惑溺の話)- みつべえ自由詩406-4-22
そろもん(歴程の話)- みつべえ自由詩1006-4-21
そろもん(常夜灯の話)- みつべえ自由詩1106-4-19
そろもん(誕生日の話)- みつべえ自由詩306-4-17
そろもん(知命の話)- みつべえ自由詩106-4-16
そろもん(盟約の話)- みつべえ自由詩606-4-15
そろもん(木の詩人の話)- みつべえ自由詩406-4-8
そろもん(遭遇の話)- みつべえ自由詩106-4-7
そろもん(遺言の話)- みつべえ自由詩206-4-4
そろもん(祝福の話)- みつべえ自由詩306-3-30
そろもん(岸辺の話)- みつべえ自由詩306-3-27
そろもん(リフレインの話)- みつべえ自由詩406-3-24

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