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さみしく囁く
そっと静かに
夜は
流れる
川面には


さよなら言葉
これから二度と
言わない
好きだとか
嫌いだとか

忘れてしまえ
昨日も今日も
明日も未来も
全 ....
お花畑に火をつけて
全部燃やしたら
火はどんな色だろう
どんな匂いがするだろう

甘い蜜に群がる虫も
燃えるだろう
めらめらと
静かに花畑は
灰になってゆくのだろう

海に火をつ ....
怒ったあなたの瞳に光るもの

稲妻だったらすごい

それはどんなにかすごい

刃のように空を閃かせて

雨に濡れ
雨に驚く人々の顔をくっきりと切り取る

それほどの鋭さで
稲妻 ....
その墓には同じ苗字を持つ男女の名が記されていたどちらもJr.でありきっと兄妹だったのだろう二人は同じ日に死んで同じ墓に入ったのだからずっと一緒に長く暮らしたのだろう、しかし奇妙なことに父親と母親の名は .... 私の部屋の金魚鉢には
金魚が一匹いる

金魚鉢を見ていたら
すうと引き込まれて
泳いでいた

涼しい青い水の中
緑の水草ゆうらゆら
赤い尻尾はひいらひら

たくさん泳いだら
す ....
彼の目は
像をまあるく切り抜いて

切り抜いたまあるの淵は
切れそうなほど鋭くて

(声)い


{引用=
夜中に眼球が旅をする話を知っているでしょうか。
主人が眠りにつくとすぐ ....
月光を浴びて生まれた一人の少女
その唇から
言葉がツタのように伸びてからまり
あの家を覆ったの

家の中には
青白い顔をした少年が一人
小さな椅子に座っていて
コーヒーミルを回していた ....
ため息は
紅茶の香りとともに
茜色の椅子ににじんでいく

夕日をスプーンでかき混ぜたら
もう一度新しい夕日が
生まれ変わる

角砂糖は
白い四角い砂のお城
きらきらと輝くけど
さ ....
夕暮れて
暮れなずみ

夕闇に
うちしずみ

静かに
   下がっていく
         温度
静かに
   暮れていくの
         音

あなたがノオトをめくる音 ....
髪をゆるやかに洗う春
花たちを促し
か細くささやく夜
はらはらとお話

本は開いたままに
ゆらり眠り
ホルンの音が耳に
夢に妖精が踊り

そっと見ていて
あの歌
空と大地に触れ ....
腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
「あけましておめでとう」

世界のあちこちで
それぞれの挨拶が交わされた

近所では、年が明けた途端に真っ赤な消防車が来て
(ボヤがあったらしい)

今年は悲しい事故が起こりませんよう ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
あなたのいない       空       白       を、日々うめる努力をしています。
もう、慣れました。     空が      白く      雪で染まってから随分たったので。
昨日は眠 ....
夜店で釣ってきた金魚を庭先で
バケツに放して
しゃがんで
じっと見入る
窓からのあかり
空からのあかり
遠くに響く祭り囃子
黒い自分の影

しゃがんで見ている子供の私
その一点の風 ....
銀の柄を握って
車輪を回していました

沢山の貝が車輪の下から生まれてきたので
焼いて食べたり
髪に飾ったりしたのです

髪は細かく編んで
魚を獲るのにつかいました
魚のヒレはいつま ....
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね

坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね

遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
風景が通り過ぎて
自転車や
木の葉を揺らす風
水しぶき
金魚の尾
空に浮かぶ無数の帯
風は川底とおんなじに
空を冷たくして
夕焼けはかがり火とおんなじに
そちらを向く顔を照らし

 ....
流れてゆく・・・・・

とうめいなみずを手ですくって
とうめいなみず
そう、とうめいなみず

とうめいって
可哀想ね

お願い
可哀想って言わないで
可哀想って

川に沿って ....
ある時あなたが産まれた
あなたを抱いた看護婦さんは
「わあ〜やわらか〜い」
と、とても暖かな気持ちになった

ある時あなたは小さな子供で
あなたのまるいほっぺたを見たおじさんは
「ああ、 ....
服部 剛さんのふるるさんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- ふるる未詩・独白13*06-9-6
灰になってゆくのだろう- ふるる自由詩20*06-9-4
- ふるる自由詩10*06-9-2
(d)- ふるる未詩・独白6*06-8-20
金魚鉢- ふるる自由詩21*06-8-2
- ふるる自由詩17*06-7-4
ひとつだけお願い- ふるる自由詩22*06-6-7
ため息- ふるる自由詩14*06-5-8
- ふるる自由詩13*06-4-25
- ふるる自由詩16*06-4-14
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6
願い- ふるる自由詩3*06-1-1
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
空白- ふるる自由詩23*05-8-25
小石- ふるる自由詩18*05-8-21
車輪- ふるる自由詩15*05-6-27
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17
ただの- ふるる自由詩9*05-5-19
通り過ぎて- ふるる自由詩11*05-4-14
流れてゆく- ふるる自由詩4*05-4-13
ある時あなたは- ふるる自由詩11*04-1-9

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