まんじゅうの中には多分



があるのだろう

だから
こんなにも甘くて
どこかに行きたくなるのだ
日曜の朝刊はテレビ欄から読むのを習慣にしている
新しい連続ドラマなどやっていないだろうか、なんて
A4サイズに畳まれた新聞をA2まで広げたとき
私はテレビ欄に挟まれていた1本の髪の毛を発見し ....
ワイパーを身体につけたんだよ
ネジでさ、おへその穴に固定してね
勤続十五周年だもの
いろいろな人が去っていったもの
自分へのせめてものご褒美だもの

憧れていたんだ、ワイパーのある ....
(あ)


っという間もなく
それはもう

ではなかった

語られることのないおとぎ話は
ただ
さらさら
さらさら
と音めいていて

僕の両手はいつも
掴まえることが ....
胃が四つに分裂しています
健康診断の結果、そう言われた
どういうことなのか理解できずにいる私に
つまりは反芻するということです
医者はたたみかけるように言う

反芻とはウシがするあ ....
「ダメ作者同盟」↓
http://hiyu05.s17.xrea.com/etc/dame/

ここの管理人さんのホームページがお気に入り。かも。
全ての女の子へ
王子さまは
かえるだったりするのだろうから
玉子さまだったりもする
当然、白馬になんて乗っていないし
スポーツカーなんか持っていないかと思われ
運転免許だって持っている ....
ゼリーに閉じ込めました
あるのならば 白桃や苺や なんやかんや
できることなら 凍った息や大根の湯気

風船の実の中にあるチョコレートは
あると思っていたけれど
6歳のときに無いことを知り ....
人間はへんなことをする。
ぬけるような秋晴れの空だというのに
古いお城に集まって
中世の衣装を着て

お芝居が始まった。
しずしずと歩む男たちの
おそるおそる歩む女たちの
なんという白 ....
なぜ
目がさめるんだろうって
思ってた
まだ小さなころのこと
ずうっと眠っていられたら
幸せなのに

お金がかかるからよ
カナコさんがわらった
ブランコが行ったり来たりするのは
 ....
父も母も老いた
しばらく会ってないきみの両親も
老いたことだろう

時々ふと、水洗いでかさかさになった
きみの手を握りしめたくなる
というのはかっこのつけすぎかもしれない

十年た ....
よるはわたしをまたず迫ってくる
気がつくとあたりはくらく
わたしは電気をつけずにふとんにくるまる
ひるとよるの境目が
きいきいと鳴くおとでめをあけると
よるが目の前に立っている

わたし ....

あなた
あなたから
あなただから
あたたかだから
あなたあたたかだから
あなたあたたかなからだだから
あたたかなあなたはだかだから
あたたかなあなたはばかだから
あかさかはあさだ ....
かなしい
かなしい
かなしい
音が
三回して

水たまりの鯉は
のたうちまわっていました

おたまじゃくしは
海の中で目を白黒させていました

砂漠では
珊瑚が立ちつくしてい ....
わたしは、男のおかあさんと暮らしている
男のおかあさんは、働いているので忙しい
男のおかあさんは忙しいので、わたしは留守番をする
わたしは遅くまでひとりで遊んでいるので、いつも眠い

男のお ....
街のはずれで老いた女が営む店は
闇色の菓子がたいそうな評判だったが
だれ一人材料や製法を知らなかった
ある時店が閉まったあとも
客の一人が見張っていると
老いた女は夜更けを待ってふらりと ....
なぜだか忘れてしまったりするので
書いておく
そこにも あそこにも

ピリリと鳴ったり 震えたりすると
ポケットの上から触れずにはいられない
現代人なのですか といわれればそれはそうですが ....
綿ぼこりを握りしめていた
お乳を飲むときおっぱいを押した
初めの一歩バランスを取るために前にのばした
泥まんじゅうを作った
じゃんけんをした
桜吹雪のなか母の手に包まれた
ハナハトマメと書 ....
  

ラベンダー絨毯の中
東へ東へ向かうバス
点在するハーブ園
スィングするカラフルな文字
流れる
ラジオから
セージ、パ リ、マリ 、タイム、、、
と聞こえ
行くのですか
と ....
カーテンを開けると大雨だった

ひどく気が滅入る日曜日だ

さらに気が滅入ることに

カーテンを開けたのは彼女の方で

私は外で立ち尽くしていた
ある日突然
夜空に輝く星がすべて
音符になってしまった

街中の人々は目を凝らし
よく見たが
空にあったのは
2分だの、4分だの、8分だの
そんな音符たちばかり

テレビでの専門家 ....
一九八九年九月一日のガンジス河は
モンスーンの雨水を集め濁りに濁り
滔滔と流れて行く

ようやく白みかけた空から
朝の光が差し始めると
ガート(沐浴場)に群れ集う夥しい人々がどよめく

 ....
凸凹配位座はいつでも漂っていて
なにかの拍子に
繋ぎ合っている手のひらの合間にもある
ついさっきまで当たり前のことが
風ひとつ吹いただけで
何ひとつ理解できなかったり
その道理に畏れたり
 ....
何度ささやいたかわからない
あいしている
のうち
一度だけは
「哀している」
と言ったのだ
きみは気づかないが

かなしもまた愛し
あいしもまた哀し

きみが肩に頭をのせているあ ....
前の日の晩から決まっていたので
目が覚めてすぐ
はなうたを歌った

朝ごはんを食べるときも
はなうたで
納豆ごはんと大根のお味噌汁だ
やってみようとも思わなかったので
今まで知らなかっ ....
ふんぐるい・むぐるうなふう・くとぅるふ・るるいえ・うが=なぐる・ふたぐん、

呪文を唱えて、
銀の鍵で夜空の門を開けば、
きっとあなたに出逢うことができる。

たとえば遙かな時間の影の向こ ....
ママ、雪が降ってきたよ
その晩、子供は
雪だるまをつくる夢を見ました

くそっ、雪が降ってきやがった
その晩、八百屋のおじさんは
明日の売上が気になりました

ああ、雪が降ってきた ....
三丁目の角を曲がったところでふと
君の匂いを感じたとき
なんてことないと思っていたのに

電子レンジに卵を入れて
しばらく眺めてから取り出し
破裂するかどうかを少しだけ考える
あれと似て ....
今夜もまた
毛布を
かける側と
かけられる側に
わかたれる

夜ごと
息絶えてしまう人々のせいで
仕事のない両手と
凍える胸たちが
あぶれてゆく

失った者たちは
寝どこ ....
インドの魔術師から花束を貰った夜
僕は何故平安時代の日本にいたのだろう
うら若い細身の美女に囲まれて

宴が始っていたようで
僕はひとりの女を抱き締めている
官能が昂まり思わず腕に力をいれ ....
卯左飛四さんのおすすめリスト(103)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まんじゅう- たもつ自由詩1704-2-18
毎朝、新聞を読むためには- たもつ自由詩1604-2-10
ワイパーのある生活- たもつ自由詩2204-1-15
「あいうえお」(「五十一のデッサン」より)- たもつ自由詩11*03-12-24
モー- たもつ自由詩903-12-16
だめじゃないひとも。- 千翔おすすめリ ...103-11-18
Someone_to_Watch_Over_Me〜全ての女の ...- サダアイ ...自由詩1203-11-18
ゼリー- 湾鶴自由詩303-11-17
狸の目玉- 狸亭自由詩203-11-17
開いた手- アンテ自由詩403-11-17
十年- たもつ自由詩1203-11-16
いちにちの境に- 竹節一二 ...自由詩803-11-16
母音調和- 岡村明子自由詩903-11-16
メルヘン- 岡村明子自由詩6*03-11-15
男のおかあさん- サダアイ ...自由詩1303-11-15
闇夜- アンテ自由詩403-11-14
巻き戻しの早送りで- nm6自由詩803-11-14
右手物語- こん自由詩703-11-14
ハーブ園- AB(な ...自由詩12*03-11-14
大雨- たもつ自由詩2603-11-13
ぱにっく☆は〜と♪- たもつ自由詩1203-11-13
バラナシにて_Ⅰ- 狸亭自由詩203-11-13
月の村- AB(な ...自由詩1003-11-13
しぼむ- 岡村明子自由詩1003-11-12
おとといはずっと歌っていた- サダアイ ...未詩・独白603-11-12
愛の技巧- 佐々宝砂自由詩503-11-11
雪が降った日- たもつ自由詩1003-11-11
飼い主のない猫- AB(な ...自由詩903-11-11
わかたれ- Monk自由詩1003-11-10
インドの魔術師- 狸亭自由詩403-11-10

Home 次へ
1 2 3 4