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しなやかな早足で
若い犬が旅をする

自分を妨げるものが
けっして後ろから追いつけない速さで

険しい瓦礫のスラムは
犬の柔らかな足先で
まるで草原を走るように乗り越えられる

強 ....
夜の気配に触れて
私の思いは
満点の星空へ解き放たれる

決してあなたの前では形にすることのない思いが
夜の冷気と慈愛の中
予期せぬ激しさで 身を起こす

果てしの無い天空に満ちた音楽 ....
もはや自分で立っていることができない 
もたれあいの波
惰性と汗と酒臭い息にまみれた
終電から開放されて
深夜の自転車置き場にたどり着いた

鉄道の高架下に広がる広大な空間
明け方ま ....
森の中 
木々を見つめることで開かれていく目

太い幹に彫刻された樹皮の模様 
日の光の熱
 季節の風が作った枝のうねり

いく層もの葉を重ね 
一つ一つが異なる緑の天蓋

 ....
私鉄の午後のホームで
年老いた夫婦が楽しそうに話をしている

けだるそうにゆれて動き出した下り電車の中から
二人の柔らかな会話を もう少しだけ見ていたいと願う

40年も50年も連れ添 ....
 
道に小さな星型の花が降り積もって
オリーブの白い花が開花したことにやっと気付いた

道行く人々は、夏
明るいグリーンの実が、しなやかな枝でゆれはじめてから
オリーブに目を向ける

 ....
リズムに乗って
街のすぐ上をすべるように流れたい

どんな希望や失望の鉤爪にもひっかからず
どんな思いや願いにも留まらず

リズムに乗って
体に始めから満ちているリズムを人に伝えたい
 ....
肩に食い込むカバンを引きずり 
やっとの思いで 夕暮れの喫茶店にたどり着く
でも 
いつものコーヒーが いつもの香を運んでこない
この場所は 私を受け入れてくれない

その時 
私の大好 ....
小原あきさんのいねむり猫さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
若い犬の旅- いねむり ...自由詩208-1-13
夜の気配- いねむり ...自由詩507-6-2
真夜中のミサ- いねむり ...自由詩6*07-5-30
森への道- いねむり ...自由詩207-5-28
人々との距離- いねむり ...自由詩107-5-27
オリーブ賛歌- いねむり ...自由詩107-5-27
私たちの軽さは- いねむり ...自由詩307-5-26
コーヒーの香の中に溶ける- いねむり ...自由詩507-5-26

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