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何もない昼に

見てみたいのは

海の上に向かう道の街路樹

真夏の光

三十三度以上の空気が揺らめき立ち上る町の

そのビルの斜面

ざらついた肌

金色に濡れたみたいに ....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる

夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
頭の中につまっているよ
つららのように出来たんだろうねこの
目にうつるものたち
首の後ろがちりちりしてるんだ
太陽にあきらかにされた
急勾配の斜面の野原を
こわれかけているしずくがたくさん ....
フ と目の前に綿毛が飛んでいたので

ク とつかまえて離して見ると

それはチカリと赤い血の玉で

もう一度握ってはなすと

{ルビ捩=よじ}れてつぶれて菱形のいのちに変わった ....
君を思う

とき

上と
下に

僕は
引かれて

風も冷たく高く高く上り
落下を予感する
ケラの様に深く僕を隠し
浮揚のしかたを知る

地平からすれば同じこと
君から ....
生田 稔さんの水町綜助さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
mixjuice- 水町綜助自由詩3*08-12-8
いつか海へでる船- 水町綜助自由詩29*08-7-18
現象でしかないひかり- 水町綜助自由詩37*07-4-16
1997- 水町綜助自由詩27*07-4-1
colors- 水町綜助自由詩18*07-3-15

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