悲しいのか何かは知らないがよくわからないものを抱えて
コピー機の上に座ってみた
コピー機はしばらくの間ウィィィンと思案して見せたが
すぐに働き者の知恵を発揮して
ガッガガと印刷をし始めた
や ....
この橋の下には
黒い川の流れがあったはずだ
すべてを押し流そうとした
鉛のように重く黒い川の流れが

燈篭流しの燈篭が流されていった
誰かが投げ捨てた麦藁帽子は橋桁で朽ち果て
パンパンに ....
鏡のなかの じぶんを
こわすこと ぼくにも
儀礼の ときがあって
いまでも その破片が
胸郭に ささっている
きみがまだ制服だった頃
わたしも同じく包まれる身で
あの毎日が示した未来は
いまも変わらず
ふしぎな熱です


 肩掛けかばんは
 いちりんの花

 種という名に奔放に
 ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....

家を出ると
道端に
無数の舌が落ちていた

赤信号が
誰ひとり停められなくて
途方に暮れているような真夜中だった

舌たちは
うすべにいろの花のように
可愛らしく揺れなが ....
はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず ....
 
 
 
こじつけの夢で
眠ること

なんといったって
莫伽なこと

未来都市での恋物語
蜘蛛の巣を辿り成就する
乱れた鱗色
思いのまま泳ぐ
美しきライト
氷の万年筆が地 ....
明日も 生きてゆくために
今日も たくさんのことを
やりのこした 夕風が
たちはじめる 時刻に
からだを 洗っている
四倍に観えた
斜陽から
大気の臨点は
風をつくり
迸る生命に
つむじ一閃
燃ゆる

身震いした秋風
最小のヴェルレーヌを
解き放ち

ただ
一歩の前進に
凍り
凍てつ ....
怖い
高いところは怖い
周りが、どんどん小さくなっていくのが怖い
いつか、落ちる時が怖い
このまま宇宙の果てまで
上り続けることが
できたらいいのに

空は優しそう
なのに
私を抱 ....
サンダルの指さき焼いて終わる夏
    さわぐ波音遠くに聞いて


誰もいないパラソル揺れて砂浜に
    思い出さえも続くスナップ


飲み干したカルピスウォーター氷だけ
     ....
51

手に速度が馴染む
坂道は距離のように続き
俯瞰する
鶏頭に良く似た形の湾に
昨晩からの雪が落ちている
ポケットに手をつっこめば
速度はあふれ出し
また新たな速度が生成され ....
パンの いる 午後

滑るように わたるように 遠投...

その 距離は 長く 零の領域で 黙秘 して いた

コバルトの 蜃気楼の むこう から

泣きながら 出て い ....
 
 
 
月のあたり
大きな風が
愛撫する夜

点滅する滑走路は
俯き加減でも歌った
それが二人の
着陸を許した

火に焼けた可憐は
明け暮れのごと
肌を透かせゆらめき
 ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
{引用=
?

[ある朝わたしは鴎になりました。]中央区扇橋の橋桁の巣がいちおうマイホームです、っ
てつぶらな瞳で。(空間に名前をつける [千代田区神田小川町1-7-1]を[業火に焼かれる
 ....
牛がこない
遅れるなよと言ったのに
メールさえ返ってこない
電源を切っているのだろう

遠くに
うすちゃ色のまーぶるがみえる
きっとあれだ
おーい、と呼ぶ
MOO―、と感情を長くのば ....
八月が終わらなければいいと
願っていた

そのときわたしは
小学五年生で
朝顔を上手に育てることが出来なかった
そして
支柱にぴよぴよと巻き付いた
枯れた朝顔に
まだ毎朝ぼんやりと水 ....
ソファの上に置き去りにされた
ぼたんの取れてしまった上着や
引っ掛けて裾の綻びたスカート

そうだよね
いつの間にか繕われて
綺麗に洗って畳んであるなんて
そんなこと
あるわけない
 ....
きめ細かい粒子が
向こうの水平線に
ゆっくり溶ける

聞こえない音色は
憂鬱の向こう側

黄色の支配に
世界は従う

蝶のワルツ
橙色の光に絡まって
そのまま堕ちていって
消 ....
風に流れたメロディー





寒い夜には天国にいける





ほんの少しだけキズをつける


冷たい町で夜に出会った  火

タイツを脱がした




 ....
青い血で書かれた水曜性は、
{ルビ万年青=おもと}の実となって赤く結ばれる。
ある、いは、いつになく遠く静かな空で、ある。

店員が しきりにすすめてくる
玄関先に どうかしら
と自分に問 ....
夜中に浮かぶ雲達を数えていると
酷く寂しくなることがある
 
同級生の机に花があったときのような
猫が車にひかれていたのをみたときのような
 
そんなとき
私は数える手を一旦辞めて
三 ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
ひとりぼっちで
過ごしたい夜が
みずたまり
雨の波紋が
せまいむねのうちで
干渉しあう

ふたりだけで
見つめていたい夜が
みずうみ
交互に投げ入れた小石が
たいがんへ
消える ....
・・



「プロローグ・夏」


風が吹く渚できみと見たものは プロローグ「夏」シャインドリーム

楽園と示す標は傾いて君へとむかう(アイタイキモチ)

駆け抜けろ渚通りは ....
呼吸するすべなど誰も教わらない駆け出す夏はどこまでも海


鍵盤を戸惑うような告白が胸をすみかに未来へ渡る


横顔にかける祈りもつかのまに夢から夢へ原理をつなぐ


 ....
まあるい泡を
ぷくりと吐いて
そっと寝床を抜け出す
水の流れは
暗いぶん少し冷たい
おびれとむなびれ
ぷるぷる舞わし
水草の間から
夜の空を見上げた

真昼の水面を
きらきら照ら ....
?.

七百七十六番目の天使が
翼をなくした
俺は 黙っていた
言葉は全て 汚れているから
俺は 黙っていた
あと十秒



?.

六百六十五番目の悪魔 ....
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