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朝焼けの練色が射し込む砂丘に
一人立ち尽くすと僕は日時計になるのです
河口の方向に伸びる長さで季節を知ると
はき出す息の色が
まっくろな海のうえに
浮かぶのです
明日、がどこかではない ....
僕が夜食のブタメンに湯を注いでいると
君は、子供の携帯からメールをよこす
「きょうのはなびはきれいだったよ。おかあさんとみました。」
ひとり暮らしのマンションから
夜空はつながっている ....
猛禽の切り取る曲線を雲に重ねてみると
南風の通り道がみえるだろ?
無粋な飛行機雲が一直線に
線香の燃えかすみたいに消えていく
なんべんもね、手をかざしたんだ
日差しが眩しかったからね
ふい ....
シュークリームが
雨にうたれて溶けだしている
道端のくぼみで
まつげの長い女が
バスに乗るときに落としていった
シュークリームが
溶けて流れ出している
甘い、いくつかの体液
何もか ....
波の音が誰かの悪口に聞こえるなら
わたしはもうダメだろうね
そのむこうにあるうねりを聞かなければ
わたしはもうダメだろうね
河口の土手でススキが揺れているのを見ると ....
さかなの星空はいつも
境界線でゆらめくのです
星空を落ち葉がよこぎり
岸辺のすすきも
月明かりに
にじみながら手を振って
失ってしまったときに
ひとはさかなになる
月だってゆら ....
真昼の砂丘では
犬の足跡と鳥の足跡が交差する
風紋が途絶えても
波が伴奏を続けているね
うねっているね
時折、後ろの足跡が
前足の足跡を追い越していく
鳥の足跡が見えなくなる
あの ....
魚の名前や花の名前に似ているけど
それとは違う言葉
直線ではなく曲線にも似ていない
それでも閉じている言葉
数え切れないそれらを
生み出しては忘れ去り
墓標をたてては
思い出と気取っ ....
吉田ぐんじょうさんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト
(8)
タイトル
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カテゴリ
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日付
ふうもんの日時計
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たりぽん ...
自由詩
4*
10-5-18
はなびたいかいのよる
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たりぽん ...
自由詩
6
09-8-10
かげのけいれい
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たりぽん ...
自由詩
7*
09-8-5
午後四時十七分の雨
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たりぽん ...
自由詩
5
09-7-26
遠く、さがしにいくと
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たりぽん ...
自由詩
8*
08-12-8
さかなのよる
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たりぽん ...
自由詩
32*
08-11-15
(交差する浜辺で途絶えても)
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たりぽん ...
自由詩
7*
08-5-3
大人になって、僕は
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たりぽん ...
自由詩
18*
06-9-12
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