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おやすみ、あなたの黒髪にまだ青い葉をからませ
おやすみ、蔦は赤く、赤く血の色のよう
あなたの血のように赤く 私の血のように赤い
蔦を体に這わせ 木の葉の雨の降りしきるなか
そっと夢みる ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる
揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる
青らむ、人の
まなじりの ....
悲しい歌を忘れられない
あなたがいつか手をのばす
その先に何があるのか
指先は語る事を知らず ただ
まばたきもせずに一心に見つめる
あなたのあの眼差しが欲しいと思う
風さえも忘れる束の間の ....
窓を大きく開け放ち
男はそのままの姿勢で倒れこんだ
夜風にカーテンがゆれるだけの
ささやかな部屋
カーテンの色はミントブルーで
男の好きな色なのだった
思い出の中で静かにゆれている
今も ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
一人の道に時は惑いて
くちづけはブーゲンビリアあかあかと
見つめる瞳にしずむ太陽
透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
ミランダ やさしい亜麻色の髪
青い瞳で微笑みかける
ボッティチェリの絵から抜け出た天使
裸足で草原を歩くのが似合う
ミランダ 白鳥の細い首筋
もうすぐ居なくなると告げた
はかなげな ....
誰もいない
鳥の声もせず
花粉ばかりが熟れて
待ちわびるのは
ただ明日
冬の陽ざしがうれしくて
君は僕に笑いかける
あたたかな冬の光がまぶしくて
君は泣き顔をして横を向く
風が山茶花の花をゆらして
通り過ぎていった
その花に触れるのはおよし
君はそこ ....
窓ガラスにくちづけを
吐息がこぼれたら
やさしいあのひとの時間
ミルク色の月に
紅茶をこぼして
頬を寄せて眠るひざまくら
好きといって
嫌いといって
憎むといって
どうか
ほらこんな風に
指と指で窓をつくる
その空間に映し出されるのは
きっといつか見た事のある
冷たく水を{ルビ湛=たた}えた青い空
耳をそばだてて そして
聞くのはなつかしい声
冬から冬へと ....
ささやま ひろさんの石瀬琳々さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ねむり
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石瀬琳々
自由詩
21*
11-10-12
青らむ、
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石瀬琳々
自由詩
30*
11-7-7
ダナエ
-
石瀬琳々
自由詩
24*
08-10-7
月とミントブルー
-
石瀬琳々
自由詩
11*
07-10-3
花言葉Ⅳ
-
石瀬琳々
短歌
17*
07-7-20
ミランダ
-
石瀬琳々
自由詩
19*
07-2-9
杉林
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石瀬琳々
自由詩
9*
07-1-26
やわらかな虹
-
石瀬琳々
自由詩
22*
07-1-9
窓ガラスにくちづけを
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石瀬琳々
自由詩
15*
06-12-29
冬の窓
-
石瀬琳々
自由詩
29*
06-12-1
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