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落第してゆく大人たちを
進級してゆく子どもたちが
通り過ぎてゆく

落第する大人たちは
進級することは過去にしかないと
思いながら
冷えた体で下を向いて歩いてゆく
丸まった背中が小さく ....
もし 
きみ が ぼく を 
ガラスの水晶のように 
見てるなら 

少しでも指にふれたら 
汚れてしまいそうな 
壊れてしまいそうな 
世にもきれいなものとして 
見てるなら 
 ....
 金木犀の香りが漂い
 星は落ちてきそうに輝いてる
 風が吹き俺達の頬を撫でる

 愛撫するように
 耳元でお前に囁く
 決して遊びなんかじゃないぜ

 絶え間なく続いていく命のリレー ....
誰もわかってくれないと
思っているのは
誰にでもわかっていることで
誰もがわかっていると
思っていることは
誰もがわかっていない

それでもどこかが
つながっているようで
そのつなが ....
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと


おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って




 ....
あなたが
 愛してるよ
  と言ったときに

わたしも
 愛してるわ
  と言えばいいのだ

だのにわたしは
 もう知らない!
  と言ってしまう

それはあなたが
 ご ....
?.


一日中ひどかった雨も小降りになって
窓から見る白樺の木は
ここ最近やっと葉を落とし始め
冬時間に変わって
六時にはもう日が暮れてしまうようになった
公園の明かりは ....
生まれたばかりの言葉は
まだ何も見えなくて
朝の光と音だけを
感じるままに反応する

言葉は意識を持ちはじめ
ようやく言葉は
言葉として目覚める

言葉は
見えるところへと
届く ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
ママが死んだの
私が高校を卒業して間もなく
ママが死んだの
ママと二人だけで生きてきたのに
そのママがこの世からいなくなってしまったの

ママはパパのことを私に教えてくれなかった
私 ....
好きだと伝えたいときに言葉にならないのは
本当の愛じゃないのかな

君が好きだと伝えないで 幸せそうな君と彼女を見るのは
卑怯者かな


なにが優しい方法か判らなくて
君のことが大好き ....
空色のポスターに、
手を伸ばした。

触れた瞬間、
風が吹いた。

晴れた空に、
舞い上がった。

広がる空に、
風はキスをして。

紅く染まって、
僕は家に帰った。
マンションからいつも見える
走り過ぎてゆく電車の姿
特急列車のような
決してかっこいいボディではないけれど
いつも決まった時間に
道路の上を
右から左へあるいは逆に走ってゆく

マンシ ....
あなたと踊りたい
宙を跳ねる陽気なリズムで

あなたと話したい
まっすぐな打ち解けた言葉で

あなたと歌いたい
夏草の上で笑い転げて

あなたとキスしたい
何も考えず痛いほど強く
 ....
優しさとは人を信じること

温かい気持ちで素直に接すること



温かい交流はいつまでも繋がる

お互いに幸せになれる

利害や損得なんて関係ない

楽しく気持ちいい関係
 ....
失恋は感傷に浸るためにある
そんな捨て台詞
あなたは残し
ひとり、わたしは取り残されて
遠く過ぎ行く機帆船の陰に
絶望の甘い涙を流す
(白い砂浜で貝殻ひとつ拾った
身体の隅々にまで刻まれ ....
光キラキラあふれて
その胸に熱きもの
抱きしめて
空に青
髪に風
頬ゆるませ
未来しか見えない


自転車こいで
ゆるい坂道
見慣れた景色さいて走れば
ほら
草の波
風の匂 ....
リチャードカールソンは言った
期待を捨てれば
自由になる と

あたしは頷いた
自由になるためなら
何でもする と

けれど彼は言った
自由になれるという希望が
また期待でもある ....
いつも定められた電車に乗って
東の朝日を窓から浴びる
電車を降りれば
眩しかったことを忘れている
私がいる

いつも決められた時間割に沿って
前の黒板を席から眺める
授業が終われば
 ....
雨が止んだので
図書館に行きました
誰が書いたのか
忘れてしまいましたが
旅行記に読み耽っていたことは
覚えています

雨が止んだので
靴屋に行きました
どこの会社の製品なのか
覚 ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く

けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです




ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く

しかし幼稚園は日曜日に ....
昨日も
明日は見えなかった
けれど今日は見えた
だから
今日という日を必死で動いた
見えるところは全部
手の届くところ
走って行けるところ
体力が尽きるまで
今日を動いた

今日 ....
酔っ払い 
どこまでも寂しくなる夜

赤くほてった顔でふらふら歩き 
電信柱に額をあてて寄りかかる 

辿り着いた
バス停のベンチにへたりこみ

夢に見る 
愛しき君 ....
あなたのために生きることは
あなたのために生きることにはならない

わかっていても

あなたのために生きたい

そう思うだけでもだめですか?
いつも一人で帰った通学路
部活でレギュラーにはなれなかったけれど
この道ではスーパープレイの連続で
この時ぼくはヒーローだった

いつも一人で帰った通学路
テストは平均点より少し下だったけ ....
秋の夜に車を走らせる

いつもよりも何か
エンジンが優しい
まっすぐな道のその上には
星が散りばめられ
宇宙を走ってゆく

いつもりも何か
ハンドルが柔らかい
曲がる道のその上にも ....
     Ⅰ

小さな日だまり きらきらと
光のカーテン揺れている
小さな日だまり ゆらゆらと
そこだけ光の輪ができた
誰にも内緒教えない
あれは妖精の輪なんだよ
妖精たちが踊っている ....
わたしのくびれを
無数の星砂がくぐりぬけ
今か今かと
あの人からの着信を待つ
動脈に溜まり過ぎた
星砂で
浮腫んだ下半身は辛いから
壁際でくるり
倒立でもしてみる
静脈を辿る星砂の勢 ....
薄曇りの空は
上から私を見つめるが何も語らぬ
道端の花は
小さくひそやかに咲いている
緑は影含み揺れゆるやかな坂へ
おいでおいでする
白いガードレールは
くたびれながら道案内をする

 ....
     夢はまっくらだった

     時折水面が光る

     あぁ、川だ

     笹が沈みきれず、流されてゆく

     ・・・短冊になにを書いただろうか

   ....
ささやま ひろさんの自由詩おすすめリスト(434)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落第する大人たち- ぽえむ君自由詩14*06-11-19
ガラスの水晶_- 服部 剛自由詩12*06-11-19
望み- 山崎 風 ...自由詩906-11-18
誰もわかってくれない- ぽえむ君自由詩13*06-11-18
家族指環- 自由詩26*06-11-18
ごめんなさいの代わりに- lazy自由詩7*06-11-18
漂流- 水在らあ ...自由詩32*06-11-18
言葉は朝に生まれ夜に翔け上がる- ぽえむ君自由詩11*06-11-16
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
ある少女の独白- 杉菜 晃自由詩15*06-11-15
優しい方法- 哀音自由詩2*06-11-13
空色ポスター。- 狠志自由詩206-11-5
今日も電車は走っている- ぽえむ君自由詩7*06-11-4
My_wish- 佐羽美乃 ...自由詩306-11-4
優しい世界- ajisai自由詩10*06-11-3
冬の蜃気楼- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-11-1
- さくらほ自由詩14*06-11-1
リチャードカールソンは言った- ごまたれ自由詩8*06-10-31
私は私になる- ぽえむ君自由詩7*06-10-31
雨が止んだので- ぽえむ君自由詩13*06-10-29
さくらはなぜさくの- 自由詩92*06-10-27
明日は動く- ぽえむ君自由詩9*06-10-26
碧い腫瘍- 服部 剛自由詩12*06-10-26
誰がために日々は在る- 436自由詩3*06-10-26
いつも一人で帰った通学路- ぽえむ君自由詩12*06-10-26
宇宙をドライブする- ぽえむ君自由詩7*06-10-25
金色の庭- 未有花自由詩15*06-10-25
ときめくと言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩23*06-10-25
薄雲- さくらほ自由詩12*06-10-23
創書日和「流」_たどりついた- 逢坂桜自由詩6*06-10-22

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