ひとの死をうえから見つめている

この死体にすがりついて女が泣いている

こんな男のためにこの女は泣いている

サンダーボルトよ、壊してもいいぞ

ああ、戦争は無条件にダメだと思えた、 ....
雨。
浮かれた願いを流してしまって
蝉の声も聞えない
しんとしたスコールが窓を叩く

耳の中の狂騒。
蝸牛がのろのろとフローリングを這い
残る鈍く光る涙の跡

蝉の声が死んだ時
私 ....
インティファーダに
寝坊してきたような空家。

旧石器時代に出アフリカ
をはたした現生人類。

ミトコンドリア・イブ
とY染色体アダム。

人称代名詞によって特徴づけられる
出アフ ....
自由の匂いがする
日暮れの風
孤独の味がする
街の夜気

ひとり日と夜
時が流れる



日に光るジンロックの
背徳性
灰色の地に落ちる
北向きの窓

かつての日 ....




満たされる
埋める
覆いかぶさる生クリームとの
戦い

何度 上に登っても
叩きのめされる
可愛らしい苺には
勝てないのだ

毒々しさに気圧されて
嗚呼 だけど 知ってるよ
 ....
明石家さんまがこの世からいなくなったらどうしよう

さんまが5時間映りっぱなしのYouTubeがあるじゃないか

才能も金も人徳も見栄えもない俺だけど

YouTubeを流しっぱなしにして ....
繋がりのない低音の言葉ばかりだが
それでも今日は落ち着いて聞いていられる
これはあなたの心の交響詩なのだから
いくつもの楽器が奏でるように
あなたの感情はいくつもの思い出の多重奏
おい
 ....
青い裂果 
   光の手中に墜ち


さえずる鳥 ついばむ鳥
文字へと変ずるか 黒く蟻を纏って


大気に溶けだす肉体は祈り
小さな動物の頭蓋のよう
未満の種子 生を宿すこともなく ....
いくつもの断片 ただ繋げてみただけ
意味があるなんて いつも後づけで
どんなに探しても先がわかるわけではない



でもほら よくできているだろう そんな気になって
もっとほら 見てもら ....
深甚



河童
ハギワラだろうがオギワラだろうが
おぎやはぎのやはぎさんは矢を作る人
エアロスミスは宇宙の鍛冶屋


ジョーもジャックもジョーイの仲間
マリーもメアリーもマリアンヌの仲間



ポ ....
喜怒哀楽を失くしてしまったら
ツマラナイなぁと思う一方

激しすぎる感情は
自らをも台無しにしてしまうのだろうと言う
危惧もあります

上手いこと調節してくれる器具が
あったならば
 ....
心を一つ地球に残し
宙には星が二つ増えた
わたしにしかみえない
星が、宙に、二つ

四季の銀河へ夢の旅
片道切符で行ったのに
目覚めればいつもの部屋
いつもの部屋 いつもの部屋

 ....
ひとり気楽な夜
薄暗い部屋で過ごす
夢はない
思い出と酒
それだけでいい
目を瞑り故郷を思い浮かべる

波の音が遙か遠くから聞こえる
海は凪だ
漁船が沖へ向かう音が響く
浜風がカー ....
離別すること
それははじまりである
丸い空が
しわがれ声をあげて
許しを乞う
そのとなりで
友はしずかに
そして
激しく雨になる

空がにわかに
なまりを
たくわえてく ....
商人
は美化さ
れすぎ
ている
と思わん
かね 砂漠
の一武器商人(アルチュール・ランボー)
といい。商品
は命がけ
の飛躍
を果たす
んだった

そして

無内容
な ....
その海とはぼくは違う道を行く

いつもの一本道を歩いて行く

神様は気まぐれで予測の出来ないことばかりだ

その海はちいさな居酒屋の窓明かり

日だまりで鳩がたぶん鳴いている


 ....
回天

女子

常識
あのね

夜のビルヂング 玄関の灯り

ひとつひとつがとても無機質で

なんだか微笑んでしまう


全て温かく 全て懐かしければ

なんと生きづらい

だってそんなにも 世 ....
枕は夜の舟
ソバ殻
ビーズ
低反発ウレタン
素材は様々

草木が眠る頃
ボクたちの首を乗せて
夢に漕ぎ出す

地球の半分ではいつも
首無し死体が散乱しているが
肉体の重みから
 ....
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
理性というブレーキを使い

破滅への道を潜り抜けている

愛する人を大切にしたい

何かに夢中になりすぎて

淋しい思いをさせたくない

良心の呵責には耐えられないから
河川敷の高架橋の下に
近隣住人達と一緒に逃げてきた
誰一人として取り乱したりせず
それは落ち着いた様子だった

空の高い位置で爆弾が爆発する
肉眼ではっきりと確認できた
誰一人として逃げ ....
熊を躍らせると
一つだけ恣意的な物が
茂って来る
柱時計は赤が出て居て
ネジを巻かなければならない
踊り出した熊は
フライデーに仕留められた
恣意的な物は
奥歯だったのかもしれない
 ....
{ルビ理由=わけ}もなくかなしい時がある
理由はあっても 不明なのだ

本当は 
居場所の見当はついている

古い古い付き合いの 理由を
引っ張って来て 座らせて

またも千日手を繰 ....
下弦の月から放たれたように
斜めに白い線が奔っていた
夜の飛行機雲

こんな時間帯に
ずいぶんと低空に飛ばしている
旅客機か
観測機だろうか、と、君がいって
わたしは感心してたちどまる ....
仄か香に埋もれてしまいました
夢うつつのなかに
鬱々と引きずり込まれてしまいました
湯に足を取られたかのように
ゆるゆると絡め取られて
沈んだ湯のなかから、見上げたそらは
金の産毛 母さん ....
四季に手を振り手を招き
多忙の風の中 刹那に傾く 夕焼けの如く

鎧のような交感神経から
いつも幸運にも真水の中を泳ぐ魂になれる ひとひらの降り

快い爽と秋空 黄金色の結晶の影の趣くまま ....
風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
秋也さんのおすすめリスト(147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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平成29年6月11日(日)- みじんこ自由詩217-6-11
灯り- 短角牛自由詩217-6-10
夜の舟- まいこプ ...自由詩317-6-10
ぐだぐだになって- 吉岡ペペ ...自由詩917-6-4
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戦争- 1486 106自由詩2*17-5-21
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かなしい- ただのみ ...自由詩18*17-1-21
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秋空鑑賞- 朝焼彩茜 ...自由詩916-9-5
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