螺旋の日と夜
シホ.N



自由の匂いがする
日暮れの風
孤独の味がする
街の夜気

ひとり日と夜
時が流れる



日に光るジンロックの
背徳性
灰色の地に落ちる
北向きの窓

かつての日と夜
同じ空気の肌ざわり



あの日と夜を
つなぐのは
眠りのような
意志なき意識


空白の日と夜が
再び色を
持ちますように


日と夜はくり返すも
同じ所を
まわるのではなく
螺旋状に移りゆく



自由詩 螺旋の日と夜 Copyright シホ.N 2017-06-28 17:14:08
notebook Home 戻る