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   一  アンタレス disk1


君と夜の海辺を散歩していた、
はずなのにいつのまにか
空を歩いていた

頭上に、海
でも今日はよく晴れていたから
涙の一滴も落ちなくて ....
あの日 すれ違った 君に


さよなら を 言えなかった


口ずさんだ 歌


いつしか 涙 零れて


君 を 好き だった 僕 を


みつけた


 ....
夜遅くまで純情で

不倫な運動つまんでた

夜明け前を

軽くなって別れて

高速道路ぶっ飛ばす


風が好きだ

まだ夜だ

音と匂いが耳すべる

家路をたどる
 ....
祖父は戦争で韓国から強制徴用され
月も眠る夜に専制君主の目を盗み
田舎の山奥の炭鉱を逃げ出した
今は亡き祖父の苦労は想像することも出来ないが
ある頃に祖国の弟にトラクターを贈ったらしい

 ....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた

いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした

透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
眠れない夜には手を繋いで
目覚めない朝には肩を揺すって
やさしく やさしく

エッタ カーテンの向こうをのぞいてごらん
お月さまが金色でまぶしいだろう
たくさんの星が光っているね
あした ....
ねぇ、お布団にいないよ
昨日まで
体温の高いあなたに温められて
頬をすり寄せていたはずの滑らかな肌がない
耳元でおやすみの声が聞こえない
眠れない
眠れないはず
長くそばにいると離れた時 ....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン

夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
もう飛べる翼はない
星の足跡 ここで、途切れた
出逢うまでの道も忘れて
広い空をただ見上げる

水平線に夕陽が溶けて
紫色の夜がまた、来る
やさしさ、だけ
欠けたパレットを ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
今日は入浴剤のかわりに
思い出を溶かしてみることにした
みるみるうちに水が染まっていくが
どうもうまく混ざらない
思い出にも種類があったらしい

やわらかなパステルカラーとかたいモノクロ
 ....
空の、あまりの青さが
出逢った日と同じ色をしていたから
なんだか違和感を覚えてしまって
それを誤魔化すように
むきになって笑ってみた

ここは夜景もいいけれど
飾り気のない素顔の街が見え ....
卒業したと思った
証書も確かにもらったのだけど

ナイトブルーの雨と
アスファルトが
セックスした後のにおいにつられて
水たまりをはねてみたくなった

石ころ蹴って
空に向かって
 ....
2丁目の私

2丁目の私はその時恋をしていた

2丁目の私が恋していた彼は
その時3丁目に住んでいた

比べて3つ秀でていたことがあった

その3つとは
年齢と、お酒の ....
カメさんは実は亀だという
浦島太郎を竜宮城に連れて行き
数百年後に地上へ連れ帰ってきた亀だという

玉手箱を開けてしまい
よぼよぼの爺さんの姿になった太郎に同情して
地上で一緒に暮らし ....
山奥の一軒の家のために
立てられた電柱は
その家に誰も住まなくなってからも
一人で立っていた
電線はつながっていたが
電気が流れることはもう期待できない

電柱は昔を思い出した
まだそ ....
人は何故故に権利を持ち出す
人は殺すと罪に成るのに
動物は罪に成らない

絞首刑
足元が消えて
身体が躯に変わり果てる

街中で包丁を持ち歩く
煌びやかに輝き
目の ....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった

君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
夜が明けて
晴れやかだったのは
同じことを繰り返していた
気がつかない気がつけない
余裕のなさとココロの病
陽光が暖かくも冷たくも
その時の感情の匙加減一つ
良いも悪いも
その時の都合 ....
こころは
変わってゆく身体から 
出来ているので

たとえば
川の流れから
聞こえる音と
変わらないものです

たとえば
空にあふれている光と
同じようなものです

たと ....
包み紙を、外す
 
独特の
ぱりぱりって音
 
もう
聞き飽きてる
 
 
口直しにカルキ水
 
まだ、甘ったるい
口内がだるい
 
 
包み紙を、捨てる
 
隣で
 ....
 


 一


日々を連写して
間違い探しをする

遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい

魚は、な ....
きみの半身を 盗みだして
逃げる途中 このさきの
春の右肩あがりで
ころんだ 拍子に
結ばれたんだったね
久しぶりに着た服の

ポケットに手を入れたら

一緒に観た

映画の半券が出て来た。

ゆっくりシワを伸ばして

そっと引き出しの2段目にしまう。

また1つ想い出が増えた。
通り過ぎた列車の
なごりの風が、引き連れる
潮のにおい
線路沿いにこの道をまっすぐ行けば
ほら、海が近づいてくる

そう言ってふたり、短い影を
踏み合いながら走った日
無人 ....
キャベツを二つに切ったら
きーーらぁーーいーーーって
女が出てきて叫んだので
キャベツ太郎と名づけました

女だけど太郎にしました
かわいくないので太郎です

公園のジャングルジムは
 ....
雨が降ったよ


砂漠に降った


とても痛いよ


慣れていないよ





松尾多聞
懐かしいと思ったのは、
かつてそれが自分のものだったから?

それとも自分だったものは
もうどこにもいないから?

でもぬけがらを手に取って
こんなことを考えてる、

そんな自分は誰 ....
やってみたいことはたくさんある けれど、
やっておきたかったことも、たくさんあった

高く、空に流れていった最後の校歌と
旅立ちの、握りしめたら少しだけ痛い
金釦のような歌
それらをいいわ ....
まぼろしなら良かったのに。

それなら私は、あなたを哀しんで泣くこともなかった。

だって、ぬくもりを知らないのだから。
水鳴ハヤテさんの自由詩おすすめリスト(178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アンタレス_- Rin K自由詩33*07-5-21
a/LIVE_〜_F_style- 李伍 翔自由詩2*07-5-13
夜明け前をゆく- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-13
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あさやけ色- Rin K自由詩33*07-4-23
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バスタブ- 優羽自由詩11*07-4-19
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カメさん- 楢山孝介自由詩7*07-4-18
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こころ- こむ自由詩4*07-3-20
ちよこれいと生活- 山中 烏 ...自由詩5*07-3-20
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木蓮を見る(キャベツ太郎の話)- ミゼット自由詩2*07-3-8
______________________________ ...- 多聞自由詩407-3-8
ぬけがら- 自由詩5*07-3-8
第ニボタン- Rin K自由詩31*07-3-3
幻影- むくげ自由詩507-3-3

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