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「鬼が豆鉄砲喰らった顔見たくないか?」

久しぶりに父から届いた携帯メール


父に会いに行くと
父はルパン三世の主題歌を口ずさみながら煙草をふかしてた
普段は煙草なんて吸わないのに
 ....
探していた
おだやかな光を
逢いたかった
カンヴァスを破って

手を、そっと
輪郭のない夜だから
影もなくて
震えを数えていないと
ここがサヨナラになる気がした

風の硝子越しに ....
初出勤のバスには 
4人の乗客 

到着するバス停を降りて 
それぞれの瞬きを胸に
それぞれの舞台へ 
散らばってゆく僕等は 
地上に降りた 
4っつの星 

体の透けた 
帽子 ....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから


私の瞳に映せる空は
決し ....
カーテンの裾に星粒。
掌にのせると
溶けてしまいそうなので
そのままにして

靴下は
目に見えなくても
大丈夫


遠くで、
誰かが
静かに
幸せを見つけていますように。 ....
あのひのにおい
あめのにおい
きみがこわれたんじゃない
ないたのはぼくだ

ビニールのかさ
ふりまわして
とんだんだっけ
いっしゅんだけ

ぼうふういきのなかでは
せんたくき ....
深い藍を伴った夕霧は
街のそこいら中の路地に馴染むように
私の手のひらの温度をさらった
ルリスズメダイの色だわ
きっとルリスズメダイの鱗の淵なのね

*

街中のイルミネーション
青 ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
ただいま調整中 数日後 
フランスへ旅立つ友の 
亡き母親の面影を 
就寝前 
闇の天井に想い浮かべる 

「 わたしがほんとうに 
  求めるものは、何でしょう・・・? 」 

胸に手をあて念じ続 ....
乾いた空気

水分を欲す躯


乾いているのは

躯だけでなく

心とて同じ事


嗚呼

水分が欲しいのです


心も躯も満たされて

溺れてし ....


死ぬほど嫌いと女が言った
死ぬのは誰かと男は問うた



いやはや 二人を照らした蛍光灯は
チカチカとまたたきはじめて
そろそろ取り替えなければならないのです

あなたの ....
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ

硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために

桔 ....
ふたりの仲は
今が最大の{ルビ危機=ピンチ}

洗いたての洗濯物を干しながら
ピンチで止めていく

ふたりとも
洗いたてには
もう
戻れない

ピンチでとめることも出来ない
き ....
忘れかけてた
ブレーキランプ
“未来予想図”は
一瞬にして
脳裏を独占したこと

蘇り始めた過去


否定し続けて過ごした年月
今更、受け入れても遅いこと
幼さの過ちが痛い

 ....
過保護な獣は病みやすく
保護なき獣は
{ルビ傷=いた}みやすい

野に{ルビ棲=す}む者よ
たがいの{ルビ荒=すさ}びが
見えないか


涼しさ寒さは紙一重
闇夜も夢も
紙一重
 ....
 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 衣類を剥いて 手足を縛った
 跡が残るように きつく きつく


 愛していると言われた
 ホントかどうか疑った

 ....
わたしは怠け者であるゆえに 
連休前に風邪をひき 
おまけの休みの時間のなかで 
らんぷ一つの寝台によこたわり 
両手に持った本を開いて 
在りし日の 
詩人の哀しみを読む 


  ....
プール前の花壇に
コスモスを見つけて喜んでいた そのくせ
君は、緑色のため池に沈んだ季節を
あまりに切なげに指す
わかってる 
君も、僕と同じ色が好きなんだろう
空のいろ、でもなく ....
 
 「淡い思い出になればいい」
  いつか、自分で自分に向けた言葉
  だけど、どうすればいいのかなんて、わからなかった



  
  遠いのか、近いのか  

  寄せては返 ....
か細く続く この小道
深い草いきれ 
すだきは始めた 虫

見てくれ これは歴史を貫く
細い糸のかがる 小道
静寂で
激動の現象はマーヤ(幻想)に過ぎない

高原のとある小道
草い ....
切符を握った手が濡れてきたから
てのひらを上に向けて解放してやった
そうしたら切符は川になって
行き先はすっかり見えなくなっていた

川は
僕だけが感じる速度で流れ
薬指、から滝 ....
いつだったっけ

駅で買い物をしていたら
名前で占いをしていた
おじいさんがいた


あなたから歩み寄らなきゃね


私たちの関係を
優しく語っていた


本当だったね
 ....
   かそけき風の香音(かのん)を連れて
   秋宵の橋を渡る
   あふれる水の数を
   わたしはしらない


   契る言葉の薄紙
   序(ついで)を忘れた指先で鶴を折る ....
永遠の少年よ
強くあれ
ただ強くあれ
赤く染まる風景に負けぬよう
ぼくは
命を惜しんでいる
まだ
愛していないものが
視界の端々や
夢の隅々に
在るから

小さな約束をして
鳴いて亡くす蜩の生涯
たった一匹の虫の声よりも
気高い歌を
ぼくは
 ....
月の瞳に
海が映るのか
海の鏡に
月が潤むのか

旅立ちはいつだって
こんな夜の、ブルー

マストを背にした
ひとつひとつの心に
青はなにを
語りかけるのだろう



 ....
手をのばせば はしごはゆれて
いたいけな木の棒が
うながすようにみつめる

登りはじめた私の背には
羽と
足は 鳥のようにまがり

くちばしが言葉をなくして
指が忘れていく世界の風
 ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
二度と戻れない、と
警告を送るようにして

星は捕まえ
星はつかまり
一つひとつ掬い上げる

そして星は
星を食むようにして

星を

するとそれは火の海
いつの間にかのその ....
水鳴ハヤテさんの自由詩おすすめリスト(178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
節分_'08- 北大路京 ...自由詩14*08-2-3
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12/25- もろ自由詩4*08-1-4
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カリカチュア・『X'mas』- しろう自由詩3*07-12-23
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
CA・STAR〜ヴァニラ・スノー〜- Rin K自由詩23*07-11-8
空の破れ目_- 服部 剛自由詩207-10-14
水分- ライチ自由詩4*07-10-13
架空恋歌- 鳥獲自由詩2*07-10-13
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洗いたて- 風音自由詩3*07-10-13
ア・イ・シ・テ・ル- 見崎 光自由詩4*07-10-13
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