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腐臭ただよいフェリッペ四世の御世
崩れゆく洋梨をスプーンで潰す
女戦士マドンナの愛歌に射られ
恋情の徒花は胸に赤赤と咲く
裸で生まれ裸で死す ....
海牛のようにリーフに内分泌す
57577が暗礁のように波立つ
真紅のハイビスカスが海風に揺れて
真っ青な空に咲いていて雲の影を
太陽光が眼球を焼き尽くす ....
か細く続く この小道
深い草いきれ
すだきは始めた 虫
見てくれ これは歴史を貫く
細い糸のかがる 小道
静寂で
激動の現象はマーヤ(幻想)に過ぎない
高原のとある小道
草い ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし
透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる
木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....