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すっぽんぽんの蕾噴く
柔らかくて暖かい命が
すっぽんぽん
指の腹で優しく撫でてあげると
春の雷びびびと駆け巡る
肘のさきっちょ
肩のさきっちょ
耳の裏のさきっ ....
大学生ぐらいの小さな女の子が
自分と同じぐらいの大きさの
真っ赤なケースで
たぶん中身はそうであろう
金管楽器を背負って
のしのしと前から歩いてくる
普段は金ぴかの ....
どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍
そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく
いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指
ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れ ....
一つあれば十分なのだが
二つ三つあれば
何かあったときに
安心だから揃えてしまい
ただただ
綺麗に使わず
とって置いてあるだけなのだが
虚飾に満ちた
幸福感にじわっと
武者震 ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
それはほんの三十分たらず
目が覚めると
私は誰なのか
四角い部屋はどこに位置しているのか
細胞が弾けたような
生まれ変わったような
今まで必死に詰め込んできたものが ....
いつもこんな具合に過ぎていく年の瀬
露天に並ぶ裸電球は飴色をしていて
なんだか同じような毎日と風景が
経た年月とともに霞んでいく
空き地でいそいそと
木のはぜる音と燃える ....
高い空から
ゆっくりゆられ
ゆっくりゆられ
落ちてきた
ひとひらのゆきのかけらは
頬をひやりと撫でて
消えていく
耳奥のずっとまだ奥の
しぃーんとした
....
枯れ葉が落ちて
空に向かって木々の枝が
生命の脈絡を
とくとくと
打ちながら伸びている
空はとても澄んでいて
いつもより遠く遠くから
眺めている気分だ
裸の枝は
墨汁画のよう ....
いい天気でのどかだなぁと
公園で甘じょっぱい惣菜パンを食べていると
いたずらな風が吹いてどこからか
おもちゃのゴルフボールが
抜け殻の魂のように
放っておいてもそのうち消えてしまいそうな ....
深夜のファミレスはこんなにも賑やかなのか
ドリンクバーやサラダバーではしゃぐひとたち
国道を走る車の音に混じって
「ぎゅぃん ぎゅぃん」
「しゅぃん しゅぃん」
と空間が ....
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ
掌から伝わる 生命の輝き
金色に映る波をかき分けて全身に駆け巡る新しい血
ホホノホホホ 秋の穂ホホホ
瞳に流れ込む 銀色の月
月の穂体中を撫でまわし全 ....
ペットボトルで汽笛を
「ボォーボォーボボッ」と
鳴らして街を走る
電信柱は少しずつ地中に沈んでいき
麒麟の首がにょきにょき生えてくる
色とりどりの紙飛行機が
空から ....
何年も帰っていない故郷にいる
当然私の居場所は無く
家族はそれがもう当然のように
暮らしているから
私が帰ってきても気づかないようで
いつもの口癖のような言葉を
えんえんとお互い喋っている ....
北大路京介さんの灰泥軽茶さんおすすめリスト
(104)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春のすっぽんぽん
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灰泥軽茶
自由詩
7*
12-3-3
金色かたつむり
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灰泥軽茶
自由詩
8*
12-3-2
小さじ一杯豆板醤
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
12-2-29
頬膨らませ
-
灰泥軽茶
自由詩
6*
12-2-16
日記を捨てる
-
灰泥軽茶
自由詩
10*
12-2-12
イネムリ
-
灰泥軽茶
自由詩
7*
12-1-24
年の瀬
-
灰泥軽茶
自由詩
8
11-12-31
ゆきがふる
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
11-12-29
冬の輪郭
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
11-12-24
おもちゃのゴルフボール
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
11-12-16
ファミリーレストランサラダバー
-
灰泥軽茶
自由詩
7*
11-12-1
秋の穂ホホホ
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
11-11-28
深夜の徘徊ポランスキー
-
灰泥軽茶
自由詩
5
11-11-22
帰郷
-
灰泥軽茶
自由詩
8*
11-11-19
1
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3
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