春のすっぽんぽん
灰泥軽茶

すっぽんぽんの蕾噴く

柔らかくて暖かい命が

すっぽんぽん

指の腹で優しく撫でてあげると

春の雷びびびと駆け巡る

肘のさきっちょ

肩のさきっちょ

耳の裏のさきっちょ

から醸しだされる

春の微粒子

あぁ鼻の奥いっぱいに

春の匂いが溢れだし

記憶の髄から

すっぽんぽんの蕾噴く



自由詩 春のすっぽんぽん Copyright 灰泥軽茶 2012-03-03 22:36:35
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