ポエム

セロファンに透かした景色を不思議と笑う

揺れてるブランコの向こうから


「ここまでおいで」




赤いボールそのままにして

追われる流れに溶け込めば

いつものように見えなくなるから




灰色の空の下


聞こえた



「もういいよ」






振り向いたのは

今でも隠れてる気がしたから



いないのは知ってるのに

どこか期待して








「ごめんね」





誰にでもなく呟く

宵の口


自由詩 ポエム Copyright  2013-03-01 21:51:17
notebook Home 戻る