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                 070530




イルカの肉を食用にして良いか
そんなことを言われても、
答えに窮す。
(イナゴは食べたことがあるけれど
(ゴキブリは見るのも嫌 ....
昨日のゴミ置き場で 
幸せそうに日向ぼっこしていた 
白い便器の蓋が 
今日は無い 

腰を痛めて十日間 
介護の仕事を休んでいたら 

先月の誕生会で 
目尻の皺を下げていた 
 ....
無音が無音をわたる波
青空よりも遠い青空
どこへもたどりつかない坂を
息つぎだけがのぼりゆく日


雨は生まれ 雨は消え
雨は雨を巡っては消え
坂を駆ける髪と背に
翼の苗 ....
つきあたりの家
つきあたりの家
風腫らす路
つきあたりの家


音のない日の
痛みある日の
片足立ち
つま先立ち


雨とはわからぬ
雨まじりのまぶしさ
午後の ....
ガリガリ音がしたと思ったら、
空からカキ氷が降ってきた
シロップも流れてきた
あか、あお、きいろ、信号機みたい、
なんで降ってくるのか分からないまま
ボクは空を見上げていたんだ
あの頃の、 ....
駅へ向かう道すがら
はいいろをした四本足の生き物が
とぼとぼと歩いていた

(   )駅では
列車が遅れていることをみんな知っていて
でも
みんな口をつぐんでいた

恋人たちは
別 ....
考えが考えになる前の
弱くふわりとした場所の
まるい{ルビ柔毛=にこげ}に浮かぶまぶしさ
手のひらにのる
手のひらを吸う


ふたつに分かれた音のひとつが
もうひとつの背を ....
昔はよく強風でガタガタ音を立てていた窓
今はすっかり静かに落ち着いてしまった窓
家の所々の窓は割れているものもある
新しいものと取り替える必要はない
割れた場所から外の空気が入ってくる
それ ....
床屋が私の髭を剃りながらこんな話をした
髭は剃っても、また生えてきます
顔をそぎ落とせば、二度と髭は生えてきません
でももっとよいのは、いっそのこと
肉体をそぎおとしてしまうことです
さらに ....
八月が終わらなければいいと
願っていた

そのときわたしは
小学五年生で
朝顔を上手に育てることが出来なかった
そして
支柱にぴよぴよと巻き付いた
枯れた朝顔に
まだ毎朝ぼんやりと水 ....
ウィリー、ウィリー、
どうか、
きみの名前を思い出してほしい

訪れる者もない、荒れた墓地で、
いつまであふれる愛を憎しみにかえて、
この世を呪いつづけるのかい?

ウィリー、ウィリー ....
この世の全てのコンビニから
「お弁当温めますか?」の問いかけが消えた時
俺は慟哭するだろう
コンビニで買った弁当は何としてもコンビニで温めてもらわねばならぬ
家に電子レンジはないしコンビニで温 ....
暗い
家具の下や
冷蔵庫の下や
米びつ
の下から
何か黒いものが
這い出てくるような気がする
何度も何度も
そこを見てしまう
居酒屋で
爬虫類みたいな顔をした店員に
上目遣いで見 ....
地獄に堕ちた時のために
蜘蛛でも一匹
助けておこう

イヒヒヒヒヒヒヒヒ















蜘蛛を探しに山に出かけた男は
崖から落ち
今 ....
わざと伝わらない方法でひとびとに
なんらかの事柄を宣言したうえで
わざと絶望してわざと孤独のうえにのぼる



たとえば月をそれまでとはちがった
何かとしてうったえようとする。


 ....
鶯が
桜に色を
わたしています


今日は雨
あなたは
静かに
そういいます


書きかけの手紙
まだ、
ポストへ
出せずにいます


花びらは
雨を乗せて ....
亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
なにかと鋭い恋人に
今日は特に死相が出ている
と言われたので
心配になって病院にいったら
思想だった
俺てっきり死ぬかと思った
良かった
とどのつまり
俺の頭ん中は
夢だとか希望だと ....
空っぽで闊歩する町は前傾姿勢
感情は垂直に遮断
カモフラージュするカメレオン
舌を出して円周率のハエを狙う
呑み込む時の舌の巻き方は螺旋
自傷行為ジンバブエ
おこがましい俺のコンドーム
 ....
★ 〜 ★★★★★ と書いた時に君は、
〜 の部分を ★★ ★★★ ★★★★ と解読する。想像する。
君は、「鳥」は「飛ぶ物」だと思い込んでいる。
君は君を君だと思っているね。思っている。感じて ....
?.

この絵、あんたにそっくりね
そういっておまえが笑った絵は
リオハのお城みたいなワイン美術館にあって
おまえが指差して笑った絵は
赤ん坊のバッカスが
ワインをラッパ ....
僕は男だから
産む痛みを知らない
同じくらいに
産まない痛みを知らない
痛みなんて知らない
ここは戦地ではないから
僕はあなたではないから

幸せになる方法を知らない
幸せにする ....
三つの蝋燭が
互いを溶かしてかがやいている
まぶしさを覆うまぶしさが割れ
雪に重なり降りおりている
ふせた手帳から漏れ出す音
窓に凍り
窓を作る


花は花に会うため ....
夜の硝子
朝の氷
はやく溶けるのは
(指)


祭壇の上
振り払われた火
煙の行方は
(川底)


ひとつ
かけらが降る
ふたつめは
(手のひら)


 ....
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た
だから早くそれを出せばいい
そう言いながら手を傷つけて血を流しながら
貝殻を握りつぶしている友達を笑って見ている
俺たちはライトアップ ....
南アメリカの移民たちが
今日も公園のベンチにだらだら集まり
俺は隣のベンチで
空を見ている
ぽっちゃり太った女たちと
小柄だが生活を支えてゆく肩を持つ男たち
幼いのに遠い目 ....
伊勢の南島町
漁師の友達の両親
おばさんは嫁いでから
一度も休みがない

その息子 親友 純 日本人 世界中を回って
ハワイにたどり着いた波乗り くらげに襲われて
 ....
すぎてゆく
すぎてゆく
小さなものたち
大きく見えても
小さなものたち


右ききの車輪
すべらかに
音もなく溝をはずれる
いくつもの
右ききの車輪


容れも ....
くちびるの
置き場所を間違えた、夜明け
あなたへと無音で震える春が
無音で体温する春が
祈りを湿らせるので
耐え切れずに申し上げた春が
ぬくく、痛く、ここに
滲み始めるの ....
キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする

幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった

疲 ....
塩水和音さんの自由詩おすすめリスト(97)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
植物園まで- あおば自由詩2*07-11-7
「_無_」- 服部 剛自由詩32*07-11-6
坂の向こう- 木立 悟自由詩607-11-2
蒼と路- 木立 悟自由詩107-10-20
少年ファンタジー- 狩心自由詩3*07-10-19
again- ふるる自由詩16*07-10-8
日々と手のひら- 木立 悟自由詩407-9-21
日が昇る前の、一日の始まり- 狩心自由詩6*07-9-12
床屋にて- ケンディ自由詩1*07-8-18
えいえんの夏- 吉田ぐん ...自由詩2707-8-10
ウィリー、ウィリー、きみの名は(文極バージョン)- 角田寿星自由詩8*07-8-8
コンビニエンスリアリズム- 新守山ダ ...自由詩507-8-5
足の下- チアーヌ自由詩207-8-3
クワンダトゥア- 悠詩自由詩8*07-7-25
わざと- 構造自由詩607-6-18
葉桜- tiki自由詩17*07-4-14
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
おっぱいよ- 石田 圭 ...自由詩38+*07-3-15
心のテリトリー- 狩心自由詩5+*07-3-2
小さな子- 狩心自由詩7*07-3-2
夕焼けプリン- 水在らあ ...自由詩30*07-3-2
花束- たもつ自由詩3507-2-28
降り来る言葉_XXVII- 木立 悟自由詩507-2-26
問い(応え)- 木立 悟自由詩807-2-22
稲妻でみんな酔って終われるって言うから此処に来た- 水在らあ ...自由詩46*07-2-22
休日- 水在らあ ...自由詩16*07-2-10
愛のテキーラ漬け- 水在らあ ...自由詩21*07-2-10
ひとつ_斜めに- 木立 悟自由詩307-2-6
種子の祈り- A道化自由詩1807-2-5
- 水在らあ ...自由詩34*07-2-5

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