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終わりを告げる声は無く
始まりを告げる声も無い
泣くのは
人だけではないだろうに
それでも再び
巡りくると疑わず
銀色の穂波は
斜陽に映える芒の原
光と戯れ
丘の向こう側まで
続いている
風は止むことを知らない
運ばれる匂いは
ひとつの季節の終止符
あるいは序曲として
わたしに交わるけれど
....
お隣の洗濯物も
そのお隣の洗濯物も
そのまたお隣の洗濯物も
ふんわり今日は乾くだろうと
あったかい陽射しに
目を細めずにはいられない
冬だというのに
春の匂いがするのは
あなたの
洗 ....