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海を眺望するために
首筋の汗をタオルで拭き、
どこまでも蝉の声に染まる山道を、
ふたり まだすこし歩く。

水気を含んだ草の色にさわぐ虫たち
土の匂いの蒸す、マテバシイの並木がつづくと
 ....
もしも俺なら、
 殴られても 殴られても
立ちあがり、攻撃を止めることはない。
 だが、奴は嘆願し 鼻血を垂らし、
土下座し 床に頭を擦りつづける
 見たくもない顔で 泣きながら乞う、許し。 ....
過去が染みる 黒く舗装された路面の 暗い粘りが、今しも
うごめき 波を打ち、群がる人々を蹴散らして 盛り上がる
ビルの高さにまで及ぶ累積した罪の記憶、破天荒な生の挑戦
あるいは無意味な天変地異か ....
そのあと、
乾いたシーツの上に キミがいた。
あかく痛んだ髪が つかの間に そよぐ
涙さえ、冷えた笑い
すぎてゆく からだの 華奢な線。

――ほかに好きな人ができたの

そんな君たち ....
プル式さんのatsuchan69さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
入道雲_★- atsuchan69自由詩7*06-7-9
見たくもない顔_(18禁)- atsuchan69自由詩5*06-7-9
暗い粘り- atsuchan69自由詩5*06-7-8
キミが好き!- atsuchan69自由詩3*06-6-1

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