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暗闇
夜の間に
泣いた?
朝露になって
きらきら光る涙は
もうすぐ
こぼれ落ちそう
もう泣かないで
朝がきたから
雨水よ
天からの涙よ
集まって
どこへ向かうの?
わたしたち
人間よ
集まって
どこへ向かうの?
少し前
囁きのような
細かい雨を
あのひとが
帰っていった
ミルクみたいなしろい霧のなか
あのひとは今頃
眠りについて
どうか
やさしき夢に
包まれますよう
....
美味しそうにゃ
食べたいにゃ
空 高すぎるにゃ
にゃごなぁ
このへんで一番高いビルの屋上からジャンプしようかにゃぁ
近所のスーパーに忍び込んで サンマを頂戴するほうが早いかにゃ
秋だからに ....
夜明け前の
蒼い蒼い
ひととき
こんな眼をしたひとに
遠い昔
会ったことが
あるような記憶
蒼いそらを仰ぐ
還らないときを思って
戻れないときを憂いて
ちゃんとした
ハートじゃなくても
受け取ってくれる?
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送信
ただ
そばにいて
ドアは止められるけど
きもちまでは
止められない
バーン!って
ぶつかりたいんだけどな
気持ち止める
ストッパー欲しい
てるてるぼうず
晴れやかな明日を
約束してくれる
てるてるぼうず
かわいいのに
首から吊すなんて
かわいそうな気がするの
だから
置いとくだけで
お願いしよう ....
あなたも
外に
出たいのね
きっと
少しだけ開く窓から
あなたは外に
舞い降りて
そう
せめて土に還って
たぶん
真っ白なその色が
土と同じ色になる
大 ....
ちいさな
陽だまりが
こんなに
たくさん
夜があけていく
気が遠くなるくらい前から
何人ものひとが
見ただろう景色
朝
おはようって
言えるひとがいる幸せを
ずっと忘れてた
やわらかな朝を
淡い朝雲の影を
夏休み前
庭に
ひとつシャボン玉が飛んできた
夏休みが終わっても
そのシャボン玉は
割れずに
そのまま
今日も割れずに残ってる
先週、嵐がきた
昨日も雨が降った
それでも割れない
根性シャボン
しゃぼん玉に想いを吹き込んで
あなたに届くかな?
あなたに見えるかな?
『愛してる』
『大好き』
『いつも一緒にいたい』
あなたに届くかな?
あなたに見えるかな?
しゃぼん玉に想いを吹き込んで
木曜日の朝
いつもより
ちょっと贅沢
差し入れのプリン
大好きなプリン
好きなもの
覚えててくれた親友の
優しい気持ちと
甘いプリン
カラメルのほろ苦さみたいに
....
どこまで私は落ちていくの?
この植物に食べられちゃうの?
どうして私食べられちゃうの?
人間がたくさん木を切ったから?
地球を汚してしまったから?
昏い昏い
夜があけようとしている
黄金色の朝は
いつも下からやってきて
夜は上に追い払われる
おはようって
最初にいいたいのは
やっぱりあのひと
でも
会えないから
....
天窓から見える
山はまだ緑
まだ
でも
そのうち
紅葉になって
きっと
美しいだろう
血のような赤や
華やかな黄色に
もしかしたら
雪山さえ
見る事が
できるかもしれない
四季は
わたしを置き ....
何度も
睡眠薬を貰っても
寝つけない夜には
眠るのを諦めて
窓辺で夜景を見つめる
秋の夜の
甘い甘い香り
自分だけのもののように
胸いっぱいすいこんで
この灯りのどこ ....
10センチしか
開かない窓と
網格子のガラス
誰も逃げ出さないよう
注意を重ねて
それなら
私が私から
逃げ出さないよう
力を貸して
もう
あっちの世界に
還 ....
ずっと
雲に話したいことが
あるの
でも雲は
なにも話さないの
聞いてくれてるのかな
たいせつなものが
ばらばらになっていく
もしかしたら
拾い集めて
いつか
きれいな連なりに
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱を出した時のように
あの点とこの点を
くまにしたり
小鳥にしたり
だけど
点と ....
きみも 同じカタチに 見えているのだろうか?
きみも 同じイロに 見えているのだろうか?
きみも 同じセカイに 見えているのだろうか?
たとえ もし きみが何も見えていなくても ....
ぽつぽつと
雨のように
私の体に入りこんでくる液体
ひと雫
ひと雫
数えるのにも
飽きてしまった
ゆっくり過ぎていく時間
1日
1日と
数えるのも
もう
飽きてしまった
明日は来なくても
....
小さな
天窓から
刺す光
この光が
こころを
蘇えらせてくれるのか
この
切り取られた空が
夕暮れに浮かぶ
大きなお月さま
きっと
あのお月さまは
夜中になれば
やさしい灯で
この街を
包んでくれる
やさしい灯が
病室にも
射し込むだろう
たぶん
私の眠りを
見守るように
精神科病棟に
閉じ込められた私に
夜景が美しすぎて
これは
天使の迎えを
失敗した罰
神さまは
私を
見捨てたんだろう
神さまが
もう いいよ
って
言ってくれるまで
わたし
待ってる
天使の迎えを
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