すべてのおすすめ
家具屋さんに忍び込もう
家具屋さんで暮らそう
昼間はソファで本を読みながら
目の前を通り過ぎるカップルを眺めよう
これから幸せになる予定ですか?
それならばエキスをちょっと
分けてください ....
君が おやすみ。と言ってから
僕が おはよう。と言うまで
こんなにも長い
時間を
僕はもてあましたまま
深い深い 暗闇に沈む
そしてまた ぼやけた時間の中で
追い ....
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと
おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って
....
私の中の夢の泉は尽きることがない
いつでも私の中からあふれ出て
私を満たしてくれるだろう
そうしていつでも私を
夢の世界へ{ルビ誘=いざな}ってくれる
私の中のファンタジー
愛しい世界 ....
曖昧なその瞳に
躍らせて
溢れ出す涙は
頬を伝わらないから
BGMに身を委ねて
あなたを感じるわ
曖昧なその瞳に
酔わせて
ぼやけた瞳は
あなたを映さな ....
ちいさい頃は何でも出来ると信じていた
明るい未来だけが僕を手招いていると
現実はそんなに甘くはなくて
今日も機械仕掛けの街を寡黙に歩く
人の群に紛れ込めれば
僕も立派な社会の駒になれる
....
想いは風の彼方
いつだって私を追い越して行く
つかまえようと急いでも
今の私には追いつけなくて
ただ風に吹かれ続け
空の青さに心哀しくするだけ
嘘つきのチョッピリビン
私の願い叶えておく ....
凛とした空気の中
唯一の色が 始まり行く姿に
一度だけ背筋を伸ばして 僕は
ワンフレーズのみメロディを口ずさむ
宵の終わりに 見たワルツ
三拍子の一拍目
誰も知らない 似て非な ....
僕の心の海鳥たちよ
涙を拭いてやって来い
白い翼広げて潮風をつれて来い
悲しくなんかはないけれど
僕の心の海鳥たちよ
僕に勇気を与えておくれ
たったひとつの道をみつけるために
大空へはば ....
わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたしは
何も良いことなどありません
だんだん寒くなってくると
わたしは何かを思い出せそうで
....
スゥとどこかへ消えてみたくなる。
風邪ひきな休日。
咳を一つしたら。
パッと体が溶けて
貴方の目の前に現れることが できたなら。
今日1日で一体。
何回貴方の目 ....
声を漏らさぬよう
唇を噛み締めたら 甘かった
なにせあたしの血は 苺シロップでできているし
あなたなんかに 舐めさせてあげない
ほっておけばすぐ すっぱくなる ....
一、
どうしますか、
白衣を纏った医師は無機質な言葉を落とした
無数のチューブで繋がれた身体
ベットの傍らで静かに音をたてる機械類
瞼を重く閉ざしたままのキミは
手を握っても握り返してきて ....
10番テーブルの
クローン皇女たちを二羽
手に入れる
それはジョークでも女の子でもないよ
まもなく偽の輪生が
香りを放つ
5月は美しい
nockable
....
南風に乗って
白い旗がなびく
鳩の群れが
周遊する空は
果てまでも青い
穏やかに目笑する日
リーンゴン
リーンゴン
鐘の音が駆けてくる
閃光は 僕を超えて 真っ直ぐに 延びていく
触れれば その光の粒子は 弾けて四方へ飛散していくけど
すぐにまた 一筋の線に戻って
立ち止まる僕を 嘲笑うかのように まっすぐまっすぐ延 ....
生きれば生きるほど
しなければならないことが
多くなってゆく
いいことが続かないことが
多くなってゆく
昔に恋した想い出が
まぶしいままに
生きれば生きるほど
すべきことが
多く ....
近付かないで近付かないで
どうせキミも離れてしまうのでしょう
それならば最初から優しくなんかしないで
独りきり夢の中でずっと
あすこに見える建物に憧れて
息を殺して積み上げてきた
唯一 ....
くだらない誓いをした日からか
それよりもうちょっと前からか
僕はもう一人ではなにもできません
今まで一人でできてたことが
二人じゃないとできないようになって
とても情けないです
男 ....
くすぐったい
くすぐったい
可愛い君の吐息
やわらかな朝
淡い光の中で
そっと息づく白い小さな花
無邪気な君の微笑みは
僕をやさしくしてくれる
くすぐったい
くすぐったい ....
他人がわからないのは重々承知でも
あなたのことはちょっとわかる気がして
だから絶対に踏み込めない壁を感じて
そう思いながらも同じ電車に乗っていたいような
そんな気がして
終電逃したかなっ ....
冷たい風が吹く
誰もいないススキ野原で
遠い音を聞いていた
はるか彼方から聞こえる
俗界からのメッセージは
幼い僕の心をとらえた
遠くで車が行きかう音
汽車の行く音
夕方のチャイ ....
暗闇に 紛れて
このまま飲まれてしまうのも 悪くないと思った
理屈なんか通用しないのに
全てを理屈で
固めてたんだ
わかってる
あたしの負けだ
....
それはまるで真夜中の虹のようで
***
真夜中に意味も無く外を歩き回って
意味も無く兄弟が増えて行く
煙草は見る間に減って行き
気付けば財布も空になって
真っ暗な部屋の中か ....
くちべにがなかったので
苺ジャムを のせてみた
妖しく光るくちびるは
あまい香りとふつりあい
苺畑に迷い込んだ王子様が
このくちびるに
くちづけ ....
ちせつな
言葉からつむぐ愛が
どっかへ行ってしまうのと同じように
明日から
せかいは
変わるのだそうだ
ぼくたちは
何も出来ないから
ぴすとるをうつのだ
あな ....
一、 銀色の背中
飯も喰わずに、カピが月ばかり見ているので
座敷に上げて訳を聞くと
長い沈黙のあと
神妙な顔で
片想いなのだという
いったいどこの娘かと問えば
まだ逢ったこと ....
吹き抜ける{ルビ時間=とき}を感じて
思い出映し出したあの時
私の心に炎が燃えた
言いようも無い淋しさに
翼を広げようとしても
あの頃の青空はもうない
ただ風に吹かれて
心の嵐を鎮めるだ ....
?.
あなたを
あなたのすてきなところを
一日
大切にする
あなたを
あなたの汚れたところを
裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
くちなしの花が咲き終えようとする頃に
空はセロファンのように震え
雨粒をくわえた鳥がひと足先に海へと向かう
砂浜に音も無く降る雨が
そこから遠い鉄塔の下で匂っていた
しだいに背の高くなる ....
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