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どうしてあんなに楽しかったのか
もう思い出せない
青空
柿の木
白い雲
板の間から見上げた
空気のことを覚えている
ちょっと冷たくて
遠くで
バイパスを走る車の音が
聞こえた
....
住宅街を
奥へ奥へと
入っていくと
だんだん足が浮いてくる
足をつこうとして
何度も何度も足踏みしながら
歩いていくのだけれど
なんだかおかしいな
どこが自分の家なのか
本当はよくわ ....
家具屋さんに忍び込もう
家具屋さんで暮らそう
昼間はソファで本を読みながら
目の前を通り過ぎるカップルを眺めよう
これから幸せになる予定ですか?
それならばエキスをちょっと
分けてください ....
わたしは眠ることにしています
籠に風呂敷をかけられた小鳥のように
巣に入り
目を瞑り
わたしは
何も良いことなどありません
だんだん寒くなってくると
わたしは何かを思い出せそうで
....
他人がわからないのは重々承知でも
あなたのことはちょっとわかる気がして
だから絶対に踏み込めない壁を感じて
そう思いながらも同じ電車に乗っていたいような
そんな気がして
終電逃したかなっ ....